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rewrite今昔物語の中で使わなかった設定。

どうにか書き上げましたrewrite今昔物語。設定は創ったけど物語上使わなかったものを書いていこうと思います。

お話の原作では主役の男は複数人の従者を連れたおそらく商人。私はあえて武家の子息にしてしまいました。

さて、主人公の「七郎」ですが、フルネームがあります。橘七郎季次(たちばなのしちろうすえつぐ)と言います。通名が七郎で真の名前が季次(つえつぐ)。これは諱(いみな)なので通常は呼ばれません。橘家は架空の武家にしました。私が調べ損なって実際にいなければ、たぶん。

橘家の七男。幼名は虎若(とらわか)。末っ子です。兄弟が多いように思われますが、当時の乳児死亡率はとても高く、「7歳までは神のうち」と考えられていました。(すぐあの世に戻ってしまう=亡くなる為)

設定上では三男の橘三郎季長(たちばなのさぶろうすえなが)兄さん(実質跡取り)と七郎、あと姉が二人のみ存命。七郎以外は既婚者。

物語では使わなかった、七郎の鎧武者姿。特に戦いの場面が無かった為、ボツに。隣は生首‥ではなく七郎表情集。

出身地は東国、相模国(さがみのくに)。現在の神奈川県辺り。年齢は数え年で14歳。元服(成人)済み。少年ではなくて平安時代の男性の平均寿命は33歳ぐらいなので立派な大人です。因みに女性は27歳ぐらい。

従者の藤次は28歳。当時の年齢としては初老〜晩年です。護衛役として引退間近の為、最後の任務として七郎の護衛で京まで同行する予定でした。藤次は独身の設定です。

長く生きられないのは当時の人々が全体的に栄養失調だったから。(男女とも痩せている人が多い)ふくよかな女性が美人とされたのも、しっかりと栄養を摂れた証拠とみなされたようです。

原作の今昔物語では従者は複数人いましたが、話をシンプルにする為、藤次一人にしました。私が設定していた二人目の従者は弓使い。見せ場がないため泣く泣く省きました。
左から鬼、最後の橋の下で現れた謎の人影(後ろ姿しか本編では出せませんでしたね)、右は「鬼」役で出演予定でしたが、鬼っぽさが弱いので(とにかく明るい某芸人みたい・安心して下さい、履いてますよ!)左の鬼が本採用。

また何か今昔物語の中で興味を惹かれるお話を見つけてrewriteしようと思っています。

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