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棟方志功、レオナールフジタ@山王美術館

先日実家に帰ったのですが、そのときに山王美術館に行ってきました。

山王美術館とは

山王美術館は昨年できた美術館です。ホテルモントレーグループの創立者の貯蔵品を展示しています。
名前の由来は、ホテルの名前の「モントレー」=山の王=山王 のようです。
ちなみに山王は大田区の地名で、初めてオープンさせたホテルが大田区山王にちなんで「モントレー」と命名したようです。

展示されている作品

常設は棟方志功、行ったこの日に見ることができた企画展はレオナールフジタの作品でした。
レオナールフジタのことをどこで知ったのか忘れましたが、昔なにかの作品を見て惹きつけられたんだと思います。ちょっとアンニュイな雰囲気が惹きつけられたんでしょう。個人的には奈良美智と同じような印象です。

棟方志功 

棟方志功は「青天抄板画柵」でした。
どれも一句添えられている版画、しかもその一句がそれぞれ私にとってはすごくわかりやすいし、ほのぼのとする作品が多かったように思えます。
また、アートに興味がない私の子どもが身近な要素が入ってて親しみやすくてよかったです。
(たとえば雛人形、ふくろうなどの動物など)
関係ないけど、版画だからそんなに高くないのかな?w

レオナールフジタ

レオナールフジタはフランスで成功するのですが、渡仏前から亡くなるまでの作品を順番に飾っていて、そこに彼に起きたできごとが説明として添えられていて、彼の作品と生き方を並行して知ることができてよかったです。

気になったのは、初期には金箔が使われてる作品がいくつかありました。
金箔といえば、クリムトの「接吻」、もしくは尾形光琳などの琳派が描いた作品だなールーツとか関係あるのかなーとか思いながら見ていました。
そこではわからなかったのですが、クリムト「接吻」は1902年、琳派は江戸時代、レオナールフジタが渡仏したのは1913年とかなので、クリムトの影響を受けたのかもしれませんね。
でもクリムトってパリにいないから影響受けてないのかな。
(同時期でパリにいたのは、ジャン・コクトーやココ・シャネルのようです)

面白かったのは、彼の作品の特徴に乳白色のキャンバスに塗りつぶすのが最初にやってたみたいなのですが、これがどうやって作られたのか公表されていました。
本人は頑張って色作ってたのに可哀想だなーとちょっと思いましたw

また、晩年、彼は子どもの絵をよく描いてましたが、幼女なのに胸の膨らみがあるのが気になりました。実は初潮前ぐらいの子だったのかな…。
また、猫の絵も多く、うちの子は可愛いと言って猫のクリアファイルをねだってきて、学校に毎日持って行ってます。

まとめ

まとめです。
山王美術館は2022年に移転
棟方志功の「青天抄板画柵」が常設
「青天抄板画柵」はとっつきやすい
レオナールフジタ展は2023年7月31日まで
レオナールフジタの乳白色の秘密がわかる


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