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可変式NDフィルター

NikonZ50mmf1.2S
と言うレンズがあります。
単焦点、シングルフォーカスなんて言われるズーム機能がない50mmレンズです。
ズームレンズが主流の昨今では、写したい画角によって寄ったり引いたりしないといけませんがその分とてもキレイに写るレンズです。

よく明るいレンズ、暗いレンズって言葉を目にすることがありますけど、何が明るいのか何が暗いのか良く分かりません。正直僕もなんでそんな表現をするのかを良く分かりません。写真家やカメラマンのエゴが見え隠れする表現だなって思うことがあります。

開放f値が小さい数字だと、光を取り込む能力が高い事になるのは以前のnoteに書いた通りで、NikonZ50mmf1.2Sというレンズなら、f1/1.2光を取り込む能力があると言うことになります。逆に一般的な標準ズームレンズ、NikonZ24mm-70mmf4Sというレンズだと、f1/4しか光を通す能力がないと言うことになりますね。
分かりにくくなるだけなんで、明るいレンズとか暗いレンズって言う表現はいい加減やめて欲しいものだと昔から思ってます。

さて今回はそのf1.2って言う一番絞り穴が大きい状態を常に使うのに良く使う便利なフィルターのお話です。

NDフィルターとは写真の写りを損なうことなく画面を暗くすることが出来るフィルターの事を言います。
つまり、f1.2とかf1.8なんていう高性能レンズだと、絞りとシャッタースピードとISO感度を調整しても、どうしても明るすぎて撮れない場合があります。

晴天の日中です。

単純にお日様の光が明るすぎるのです。
そんな時にレンズ前に装着して使うと便利なのが、NDフィルターで、特に可変式NDフィルターと呼ばれるものはとても便利です。


①f1.2 ss1/8000 ISO64


②f1.2 ss1/8000 ISO80

②の写真はH&Y Filtersの可変式NDCPLフィルターをレンズ前に装着してレンズを通る光の量を暗く調整してます。ちなみに可変式とはフィルターにつまみがついていてそのつまみを調整することで明るさが変更できるので可変式と呼ばれています。
①は、キャプションを見ればわかる通りカメラとレンズの性能のギリギリ限界に設定しても明るくなり過ぎてしまってf1.2の絞り特有の写り方を活かす事が出来ませんでしたが、NDフィルターを装着しカメラに取り込める光の量を暗くすることで、無事にf1.2で撮影することが出来ました。ISO感度オート設定にして撮影してるので、ISO感度も当初のISO64から、1ストップ分変更されてISO80になってますね。

ちなみにCPLとは偏光フィルターの事で、色に影響を与えずに反射率、特にハイライト部分を暗く調整していく事ができます。水面やガラスの反射を調整して透過率を上げたり、宝石のカット面や髪の毛のハイライトを調節することが出来ます。これも可変式なので程よい反射を演出できるわけですね。


フィルターの裏側は絞り羽状になってるのである程度前玉の口径に装着できる自由度はありますが、自分の持ってるレンズの口径に合わせて購入して使うと便利です。
余談ですが、僕のガーデニングYou Tube「Kayの薔薇日記」を撮影する時は必需品です。
動画は、基本的に1/50秒のシャッタースピードで撮影することが一般的なので、NDフィルターがないとf値を絞らないといけなくなり、絞ると隅々まで映りすぎるので開放f値(今回の場合だとf1.2)を使うのが難しくなります。
また、ちょっとした注意点なんですが可変式NDフィルターは焦点距離24mmなどの広角ワイドで使用する際、露出ムラと呼ばれる、部分的に明るさが均一にならない現象が発生する場合がありますので、その際は可変式でなく固定式のNDフィルターを使うなどの対応が必要な場合があります。
詳しいことはメーカーのHPを確認してみてくださいね。

ついでに
You TubeのURLを貼っておきますのでBGMがわりにご覧いただければ幸いです。

https://youtu.be/COZcQAzlQyM

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