最近、ネトフリで「すずめの戸締り」がリリースされたので、見た。

もしかしたら、ネタバレになるかもなので、見てない方はまた次回。

まずね、ストーリーが面白かったかどうかといえば、微妙。

で、キャストは最高ぉおおお！！！

私は深津絵里さんがダントツだと思いました！！！
で、私の生涯の推し「染谷将太」さん（が出演してるって気づかなかった）も、やっぱりいいい！！！
もちろん、新海アニメ十八番のアニメーションも素敵！！

でね、ストーリーにあまり共感しなかったのは、私の心がもう汚れ切ってたってことかな。
プハー（エアー煙草ふかし中）

これは、あくまで私のテイストじゃなかった、ということで感想を書いています。
もし、共感してくれる人がいたら嬉しいかも。（奇人ナカーマ）

まずね。

そもそもの設定の、猫が喋るとか、常世（あの世の存在）とか、そういうのは全然理解できるの。
「ああ、そういうのも共存してそうよね」って。
だって私、スピ系の人だから。

でもね、このもう一つのそもそもの設定の
「この物語は、草太がイケメンだから成り立つ」ってところがね。

まずね、ジャンルはファンタジーで良いとして、でも、草太ほどのイケメンが彼女いないって、まず有り得なくない？
おかしくない？

そりゃ、閉じ師で、大学の授業がないときはそれこそ全国飛び回らなきゃいけなくて彼女作る時間なかったとしても、あの滲み出るD貞感（草食男子か、草太なだけに）が、私にはもう、そこがファンタジーだったのね。

それにね、草太が椅子になっちゃうけど、でビジュアルが椅子だからいつでもどこでもすずめのそばにいてもギリギリセーフなんだけど、これが人間で、かつ自分好みの男じゃなかったら、普通に考えてキモい。

民宿のちかちゃんと一緒の部屋でキャッキャしてるの、後ろでじーっと見られてると思うと、キモい。

まあ、だからそれは彼がイケメンで、最後は二人は恋仲になるからっていう前提ありきっていうのはわかりますよ。
（忘れてたけど、子供の時に草太を見ていただろう設定とか）

それを踏まえても、少し女性が無邪気すぎに描かれているというか、女性の、男性に対する許容範囲が広すぎるのでは、という感じがしました。
女性に対する男のファンタジー？
私は決してフェミニズムじゃありませんけども。
あくまで個人的な感想として。

そういえば、どなたかがブログで書いていた感想で、このオープニングのシーンが世間で問題視されたことに触れていました。
どうも、幼いすずめが母親を探して走っている（姿は画面に出てこない）、その呼吸の「はぁはぁ」が、えっちな喘ぎ声に聞こえなくもない、という意見があったらしいのです。

私は、このブログを読んだ後に映画を見ることになったので、もちろん意識して聞いていたら、本当に頭の中がいやらしい雰囲気になりましたよ！
そして、カメラがひいて、幼いすずめの必死な姿が現れた瞬間に、その邪な想像をした自分を恥じて胸中で赤面。というね。
『おま、今変なこと想像しただろ』と画面の後ろから指さされていると思ったのは気のせいです。

さて、物書きを生業としている方なら共感していただけるかもだけど、良いファンタジーほど、緻密な、リアルでもひょっとしたらありそうな設定があって、物語が成り立ってると思います。

岡田斗司夫先生のジブリアニメ解説の切り抜き見ると瞭然ですが、ほんっとに専門家（オタク）目線で説明してくれて、初めて、「そこまで作り込んでるのか！」と驚かずにはいられない。
だから、宮崎作品は（めっちゃ好きってわけでもないのですが）、「すごい」と思うし、世界に通じるアニメになっていると言っても過言ではないでしょう。

そして話は「すずめ」に戻りますが、私はあと、あの白猫がかわいそうでした。
勝手にすずめに引っこ抜かれて、みみずが出てくるところを教えてくれてるのに悪者扱いにされて。
ていうか、猫喋れるんだから、みみずが出るとこ教えてるんだよ！って言えばいいのに。あともっと早くみみず出没教えてくれないものかね？
（結局みみず認知はたいてい緊急アラートから。文明の利器！）

あとは、閉じ師って生活がそれだけでやっていけないのも、微妙な設定だなと思いました。
昔から続く家業なら、国も何げにその世界の存在を知っていて、国から一応援助出るとかにしてくれた方が、腑に落ちるな。陰陽師的な。
移動費とかもバカにならないよね。
そういう都市伝説も普通に成り立ちそう。ナオキマンショーに出てもおかしくなさそうだし。

ていうか、仮に教師やりながら閉じ師って無謀じゃ？（教職試験逃したけど）草太大丈夫？教師忙しいよね……。

で、もし本当に二人が将来結ばれたら、すずめは看護師目指してるし、看護師になったら必ずしも休みは週末じゃないし、二人の休みが合わない上に、閉じ師の仕事で休みに草太は家にいないし、家事ワンオペ！？
そもそも子供作る暇あるの？

とか、色々考えて、この映画を観たあと、おばちゃんは疲れちゃいましたよ。

さて、冒頭で草太のD貞感が〜なんて言及しましたが、どうも最近のリサーチで、日本人二十代男性のD貞率は40％くらいという事実があるらしいので（リサーチ8000人対象）、まあ、そこはリアル設定に近いのかも知れなかったです。

最後に。
もしかしたら、私のストーリーの汲み取りが浅かったかも知れません。
新海監督だって創作のプロです。
色々な熱い思いも込められているでしょう。

私の見つけられなかったストーリーを、これを読んでいる方は是非見つけてくださいね。
キャストは全員良かったので！見る価値ありますよ！

長々と最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
そんな感じで、現場からは以上です！かしこみ、かしこみ！