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冬の公園

あれほど騒がしかった

子どもたちの声も

いつの間にか

夜の喧騒に飲まれて

どこかに姿もろとも消えてしまった


しんと静まりがえった冬の夜


急に一人の時間を与えられたようで

戸惑ってしまう


誰もいない公園

ベンチに一人

冷えた手に

温かい缶コーヒー


吐く息が白い


動きが止まったブランコ

時が止まった滑り台


遊ぶ者がいない公園は異世界


遊具に塗られた

鮮やか青や赤


この世のものではない色に見える



夜の公園は

異次元と繋がっている


誰もいなくなった冬の公園

ベンチに一人

異次元に心を馳せる


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