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「共創×ファシリテーション ~ファシリテーション!?それって事業共創に役に立つの!?~」に参加してきた!

QUINTBRIDGEで開催された「共創×ファシリテーション ~ファシリテーション!?それって事業共創に役に立つの!?~」というテーマのイベントに参加してきました。ここでは、本イベントに参加しての学びや気付きを備忘録的に書き残したいと思います。


0.そもそもQUINTBRIDGEとは?

QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)とは、大阪・京橋にあるNTT西日本のオープンイノベーション施設。NTT西日本が大阪・京橋で企業・スタートアップ・自治体・大学などとの駆け足となり、幾多(100以上)の新規事業の共創や地域課題の解決を目指すという意味を込めて作られた施設です。

名前は「Quintillion (百京)」と「Bridge (橋)」を由来としており、繋げると「百"京橋"」となるという点に、名称を付けられた方の遊び心を感じます!

( 上述のQUINTBRIDGE 公式ホームページより参照 )

そんなQUINTBRIDGEですが、自分も2022年3月のオープン以降、コワーキングスペースとしては何度か利用する機会があったのですが、今回は現地でリアル開催されたイベントに参加してきました。

( QUINTBRIDGEの外観と内側のイメージ / 詳細は公式ホームページ参照 )

1.参加したイベントの概要

今回参加したイベントは”QUINTBRIDGE”と、ファシリテーションの普及を通じて多様な人々が協働しあう自律分散型社会の発展をめざす”NPO法人 日本ファシリテーション協会(FAJ)”のコラボレーション企画として実施されたものでした。

当日のイベントの全体構成は以下の通りです!

「共創×ファシリテーション」の全体構成 ※3h構成
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[1] セミナー (NPO法人 日本ファシリテーション協会 フェロー 加藤 彰氏)
 「事業共創に必要なファシリテーションスキルについて」
[2] トークセッション (NTT西日本 イノベーション戦略室 及部 一堯氏)
 「ファシリテーションを事業共創の観点から深めよう!」
[3] ファシリテーション(※)を用いた交流会
 ※OST(Open Space Technology ※)という手法も交えて
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イベント参加者も実際に参加できるワークショップを交えつつ、ファシリテーションの手法を体感しながら「共創」というものを考えることを狙いとしたイベントとなっていました。(以下、イベント案内時のリンク ※再掲)

日頃、社内で新規事業創出プログラムのアドバイザーをしつつ、時間を見つけては有志でワークショップを開催している自分としては、「参加するしかない」イベントで、見つけた瞬間 即座に申し込みました♪

以下では、まず本イベントのセミナー/トークセッションで印象に残った点を3点紹介したいと思います!

2.セミナー/トークセッションから

本イベント前半の[1]セミナーおよび[2]トークセッションを通じて、自分とって印象に残った内容は大きく以下3点でした。順番に紹介していきます!

<印象に残った内容3点>
①ファシリテーションとは何か? (by 加藤 彰氏)
②大切なことは「自ら、気付き、考え、行動に移す」こと (by 加藤 彰氏)
③事業共創とファシリテーションの共通点 (by 及部 一堯氏)

①ファシリテーションとは何か?

ご登壇されていた、NPO法人 日本ファシリテーション協会 フェロー 加藤 彰氏からの「ファシリテーションとは?」という問いに対する以下の回答がとても印象的でした!
ーーー
そこに集った人たちがめざす成果を出せる様に、(己を欲求はひとまず我慢して)意識的に繰り出す、考えられる限りの支援・献身・愛・リーダーシップの小さな発現行為の積み重ね
(by 加藤 彰氏 / ファシリテーションとは?)
ーーー

( 本イベント時の投影スライドから① )

ファシリテーションを行う中においては、何か特効薬の様なものがある訳ではなく、あくまで「小さな発現行為の積み重ね」であるという示唆は、まだまだ駆け出しファシリテーターである自分にとって、とてもワクワクする次第でした。引き続き少しずつ経験を重ねながら、"自分ならではの発現行為"を掴んでいけたらと思います。

~合わせて雑感 ( ..)φ~
本イベントではより具体的なファシリテーションを行う上でのひと工夫も加藤氏より紹介されていたのですが、その中における「傾聴、質問、パス回しは相手に贈り物を贈る様に」という言葉が自分は特に印象に残りました。

"場を上手く回そう"、"良い結論を導こう"などではなく、"目の前のひとり一人の相手に贈り物を贈ろう"という視点を持てれば、場を共にしている相手に対してより柔軟に素敵な場を提供出来そうだと思う次第でした。

②大切なことは「自ら、気付き、考え、行動に移す」こと

「小さな発現行為の積み重ねである」という示唆の後に語られた、「発現行為の積み重ねにあたっては、"自ら、気付き、考え、行動に移す"ということが大切である」という内容が①の内容と合わせてとても印象的でした。

もう一歩踏み込んで紹介すると、より良いファシリテーターとなるには、
ーーー
①場の【観察】を通じて、自ら気付き、
②気付きを入り口にして、"自ら考える"ことにより【解釈】を得て
③得た【解釈】を踏まえて、自ら【行動】に移す
(by 加藤 彰氏 / ファシリテーションにおけるループ)
ーーー
という 観察➡解釈➡行動 のループが大切とのこと。

( 本イベント時の投影スライドから② )

豊富なご知見をお持ちの加藤氏であっても、「1つのワークショップの中で、このループを何度も繰り返しながら、より良い場をデザインしていく」とのことでした。

確かに言われてみれば、仮に同じテーマでワークショップを開いたとしても、メンバーが違えばワークショップの進みは変わりますし、何なら同じテーマで同じメンバーだったとしても、各回各回がユニークな場になる様に思います。

「一つ一つがユニークな場であるワークショップ」をより有意義な場にしようと思うなら、過去の経験はもちろん活かしながらも、その瞬間その瞬間で観察➡解釈➡行動のループを高速に回す必要がある のだろうと、振り返りながら勝手に至極納得する次第でした。

~合わせて雑感 ( ..)φ~
個人的には上記の"自ら"という言葉が、"気付き"にも"考え"にも"行動"にも掛かっていることを、ズシッと受け止める次第でした。つまりそれは、「"気付く"ことが抜けても、"考える"ことが抜けても、"行動"が抜けても望ましいファシリテーションにはなり難い」ということではないかと推察する中で、自分自身もひとつ1つのワークショップに新鮮な気持ちを持って臨む姿勢を忘れない様に出来たらと思う次第でした。

なお、こちらの内容は「テクニックに走らないファシリテーション」👇という書籍でも紹介されているとのことで、ポチっと注文し 現在拝読中です📕
(参考:観察➡解釈➡行動の話は本書籍のP29以降で紹介されています✨)

③事業創出とファシリテーションの共通点

印象に残ったポイント3点目としては、NTT西日本 イノベーション戦略室 及部 一堯氏から語られた「事業創出とファシリテーションの共通点」という観点を紹介します。

及部氏曰く、事業創出においては
ーーー
①場の【観察】を通じて、問題点の発掘を行い
②発掘された問題点に対して、"課題化する"などの【解釈】を行い
③得た【解釈】を検証するべく、自ら【行動】に移す
(by 及部 一堯氏 / 事業創出におけるループ)
ーーー
という 観察➡解釈➡行動 のループがあるとの紹介がありました。

( 本イベント時の投影スライドから③  / ②の参照スライドと合わせて参照)

前述の通り 加藤氏からは「ファシリテーションにおいては、観察➡解釈➡行動 のループが必要である (以下に再掲) 」という話がありましたが、まさにその内容に触れながら、"観察➡解釈➡行動 のループ"を「事業創出とファシリテーションの共通点」として紹介されていました。

※再掲載 (ファシリテーションにおける観察➡解釈➡行動)
ーーー

①場の【観察】を通じて、自ら気付き、
②気付きを入り口にして、"自ら考える"ことにより【解釈】を得て
③得た【解釈】を踏まえて、自ら【行動】に移す
(by 加藤 昭氏 / ファシリテーションにおけるループ)
ーーー

自分自身も、ワークショップを実施する際においても、事業創出に関わる際においても、観察➡解釈➡行動の3ステップを改めて大切にしていきたいと思う次第でした!

3.ファシリテーションを用いた交流会から

本イベントの後半では参加者同士の交流を兼ねたワークショップとなっておりました。OST(Open Space Technology ※)という手法をベースしたワークショップで、自分は他参加者との会話の中で生まれた「ファシリテーションの失敗談」というグループに参加しました!※OSTについては写真参照

( 本イベント時の投影スライドから④ / Open Space Technology )

「ファシリテーションの失敗談」というグループに加わった参加者は自分も含めて3名で、約1時間ほどのワークショップの時間でお互いに「ファシリテーションの失敗談」を交換し合いました。

~参考紹介 ( ..)φ_~
自分からは以下3つの「ファシリテーションの失敗談」をシェアしました。
①ひとりファシリテーションで進行に偏りを生む
②無記名に対する説明不足で参加者にモヤっとさせる
③ブレイクアウト使用時にワークの解像度がブレる

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詳細は別note👇にまとめたので、もしご興味があれば覗いてみてください♪

自分は"有志でお金が絡まないワークショップのファシリテーターにぼちぼち取り組んでいる一方で、自分以外の2名の方は「ガチお仕事としてファシリテーター」をされている方でした。

仕事としてやるからこその生々しい失敗談を伺いながら、自分としては「お金を貰ってファシリテーションするからこその難しさ (例えば "お金を貰っている側" に忖度せずにフラットな場にするための心理的な難しさ、、、) などを吸収した時間でした。

( お互いに失敗談を伺いながら、エッセンスをメモし合いつつ傾聴しました💡 )

4.各グループからの学びのシェアを通じて

イベントの最後ではQUINTBRIDGEの一画に改めて集合し、参加者同士でのワークショップ (3.で紹介した内容) に対する学びのシェアがありました。

( 学びのシェアの様子 / 段差があるので奥の方の顔まで見えるのが素敵✨ )

どのグループの学びもとても面白かったですが、その中でも「職場で扱うモノがちゃんと整理できない問題」を『組織の生活習慣病のひとつ』と紹介されていたグループの話が秀逸でした!

『組織の生活習慣病のひとつ』というキーワードに対して、例えば、"モノを整理出来ない(モノが溜まっていく)"を「肥満」とするならば、『高血圧は?』『動脈硬化は?』、、、と妄想が膨らむ次第でした!

自分がワクワクする方向にもう少し妄想を膨らませつつ、近い内に2時間くらいのワークショップとして企画・設計してみようと思います♪

正直この様な形で、「(自分の)妄想を刺激される」様な学びのシェアに出会ったのは初めての体験で、こと体験により "学びのシェア" への臨み方に関する視点が広がった 様に感じます✨

(  "組織における生活習慣病とは?" という新たな問いをゲット♪✨ ) 

5.まとめ/全体を通して

今回は「共創×ファシリテーション」をテーマにしたイベントでしたが、セミナー/トークセッションにより得た学びも魅力的ながら、後半の参加者同士でのワークショップを通して、"ひとり一人がファシリテーションの意識を持っている" とワークショップ中の対話も、そこから得られる「共創」による学びも "より有意義になる" ことを感じた時間でした。

場を取りまとめるファシリテーターにおいては、「小さな発現行為の積み重ね」としてのファシリテーションはもちろん土台として重要かと思いますが、一歩踏み込んだところとして "参加者にも(自然な形で)ファシリテーションの心構え"を意識して貰える様なファシリテーション が出来れば、より有意義な場を作っていけるのかもしれないと思う次第でした!

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イベントの内容を咀嚼しながら書き進めていきましたので、少し冗長な内容を含んだ長文だったのではないかと思いますが、最後までお読み頂きありがとうございました!嬉しいです♪


p.s.
2022年10月からマネジメントに挑戦することになったことを期に、"マネジメントに臨む中での学び" を細々とツイートしています。もし自分の文章に面白味を持って頂けた際には、以下Twitterも覗いて頂けると喜びます ^^


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