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夜尿と宿泊学級

さて、今日からネコ(妹)は宿泊学級という名の3泊4日の学校の旅行である。几帳面で手がかからないネコだが、この宿泊のたぐいは大層めんどうなことになる。実は、今だに夜尿がおさまっていないのだ。別にオムツを持参で行けばよいし、適当に着替えて、朝ぽんすればいいじゃないか、というのはのんびり者の私とサル。しかし、本人は真剣だ。1ヶ月くらい前から「宿泊学級行きたくない」(でも実は行きたい)とグズグズが始まる。そして実際に体調が悪くなっていくのだ。

3月4月は、ほぼ37度台の微熱が週2−3日ある。そして几帳面にピッピと自分で測り熱がある、と。医者にいっても風邪の症状ではでない。つまり精神的なものなのだと私は理解している。

実はネコ(妹)ちゃんには先天的に尿路の発育が遅いだけではなく、逆流を防ぐ弁が未発達のための尿路感染症という持病がある。突然、腎臓に菌が入り、原因不明の高熱が出るのだ。小学校に入学してから、だいたい、ストレスが多い4月か5月に発症する。風邪かと思って解熱剤を飲ませても回復せず…さすがに慣れてきたので近所の小児科も、最近は彼女にはまず尿検査をする。尿に菌が出ればそ入院し、抗生剤を投与し....もう5回もやった。(しかも2回は手術までした。最新のお腹を切らないやつだが全身麻酔だ)

シングルマザーが持病をかかえる子どもを持つと、まーフツーに悲惨だ。会社は理解があり、時々頼めるシッターさんはいるが、近くに頼れるオトナはいない。なにより、元夫側が子供との交流を断絶してきたので(これまた、大変珍しいケースだが)彼らの保護者は地球上で私だけだ。病院や手術の「同意書」がかけるのは私だけ(あと田舎の老いた祖父母?)。いざ病気や入院になるとつとめて淡々と、朝さるちゃんを送り出し、それから病院で短時間ネコちゃんと面会し(合間にパソコンで仕事し)、会社に行き、帰りにまた病院でネコちゃんと面会し、夕食を一人で食べさせるのがかわいそうだから食事が終わるまでいて、そして帰ってさるちゃんにご飯を食べさせ、病院から持ち帰った洗濯物をしながらパソコンで残業して寝る。

1週間とか10日とかこの生活をして、ようやっとお役御免。退院も引き取りも自分でだし、その後、保険の資料書いたりとか...(ちなみに月々1,000円くらいのcoop共済 http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/tasukeai/jr/feature.html には大変お世話になった、保険の支払いもスムースでかついつも対応が優しい)。私がリンク貼ったからって宣伝にならないだろうが、5回分の素晴らしい対応に対する感謝の念をnoteから贈る。困ったとき、弱ったときは、他人の親切が身に染みる。

さて、すっかり話がそれたが、そのネコちゃんの「どうやって他の子に知られずにオムツをはいて交換するか」問題を、宿泊学級前に学校と討議しなくてはならない。GW明け、仕事だってそれなりに忙しい。すきをみて学校に電話するが案の定つながらない。(そうそう、この学校の電話、なんでいつもあんなに通話中なんだろうか。)しかし、宿泊学級は明日だ。今日中に問題は片付けないといけない。5時までの間、何度かかけてかからなかったので、仕事を切り上げ、5時半に学校へ。

ネコちゃんの6年の学校の担任の先生、ホントに素晴らしい先生にあたった。6年前に、実は1年生でサルちゃんを担任してくれ、離婚直後で、さるちゃんの頭に10円ハゲができてしまったときもこの先生だった。先生と話して、オムツどうするか問題はすぐに解決。先生は我が家の事情をよくご存知だ。学校の電話がつながらない問題も「ほんとにすみませんね...改善しないとね」と。実はPTA絡みでの相談があったので廊下で15分ほど立ち話。PTAの話をすると長くなるから今日はこの話は書かない。

帰って、ネコちゃんに「学校で先生と話してきたから大丈夫」と告げると、すごく嬉しそうに、嬉々として準備をはじめた。いかにこの問題が彼女の小さな心にひっかかっていたのか、そして何度か言われていたのに、なぜ今日までちゃんと解決してこなかったのか、ちょっと後ろめたい気持ちにはなった。

実は学校に行くとき、急いでいた私は自転車で、青信号にかわってすぐこぎだした。そして、向こうから来た信号無視の車にひかれかかった。奇跡的に車の前でブレーキを踏めたが、あと1秒前に青信号から出ていれば即死だったと思う。一緒に信号を渡っていた男性が「ほんと無謀な運転で....」と驚いて、一緒に怒ってくれた。私がもし死んだら、だれがネコちゃんの夜尿の話を交渉できるんだろう。そして誰がサルちゃんのしつけなおしをするんだろう....神様、今日はお守りくださいましてありがとうございました。


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