(ネタバレ全開)魔翻訳 128章 さ、三郎ーーーー!!!!

128章 もう……言葉が、ない……。こんなに美しい恋を見せられて、どう言葉にして良いか、分からない…。もっと言うと、言葉にするのがもったいないくらい、物語から受け取った感情が大きすぎて、ただただ後半ずっと泣けて泣けてしょうがなかった。

もうもう本当に凄すぎたので単独でなんとか纏めた感想を…。早くアウトプットしないと心が持たない…!!本文からの引用多めで、「」内は弊魔翻訳なので70%くらいの精度かな。

物語中に出てきたアイテムや事件が違う意味合いでまた再度出てくる展開が大好きで天官が後半ずっとそうだったので(胸元大石割りがここで!?という所で出てきたのが特に最高だった!!!!!)嬉しかったけど、この章では言葉が沢山リフレインして、しかも全部大好きで大事な言葉ばっかりだったのでもう読んでて胸が比喩でなく愛おしさでキューッとなったよほんとーーーーーに大好き…。
そして交わした言葉以上に、三郎が殿下に抱き付かれてげらげら笑った所からずっと、言葉や優しい態度やその笑顔が、彼が今まで隠してきた内面をようやくさらけ出したとても素直なものだったから、すごく切ない一方で本当に嬉しい気持ちで胸がいっぱいになったな。
殿下もずっと三郎に大きな隠し事をしていたのだけど、三郎に至っては隠している事が多すぎて、でも隠し事の理由はだた殿下を守るためというそのたった一つの純粋な信念だけでしかなく、これまで殿下を守るために八百年以上かけて作り上げてきた「血雨探花」という華麗で強固なまさに「花城」がここで崩れ落ちて、ようやくただ一人の、殿下を慕う無力でひたむきな少年としての心だけで殿下と向き合う事が出来て、ほんと三郎…三郎さんよ…君ってやつは最高すぎるよ!!!!!!!!!!!!

「あなたの夢が衆生を救う事なら、俺の夢はあなただけだ」

こんなに美しい愛の言葉、他にありますか!!!!!??????

もうすっごい何回読んでも泣ける。

「あなたのために戦死したことは、俺の無上の誇りです」

この言葉も最初読んだ時なんて美しく切ない愛の告白なんだ…!!!と思ったけど、ここにきてまた繰り返されて、やっぱりずっと三郎は、殿下に自分の心をただ届けるために、心からあなたを愛している人間がいますという事を分かって欲しいがために長い長い時間をかけて頑張ってきたのだなと…殿下を追いかけ追いつき隣に立つだけでは足りなくて、追い越して振り返ってぎゅっと殿下を抱きしめ何より守るためだけに。誰もが目指す天界という頂きさえたやすく捨て、そのほかにも本当に多くの犠牲をこんなに長い時間の中で払えてしまう程強い思いを抱いて、それでようやく叶えられるような途方もない願いのためだけに、この世に留まり続けてきたんだな…。

それと殿下が無名と三郎をようやく重ね合わせられて色んな感情が爆発して自分の中にあるどうしようもない恋心を自覚した時、三郎がずっと待ってたのは、これだったのかなとも思った。八百年片思いしてそれは自分の全存在を殿下に捧げるような見返りを求めない自己犠牲的感情だったとしても、やっぱりその先で、殿下が自分に恋してくれる事を同じくらい願ってもいたのかなと。一方で信じられないくらい誠実でありつつも、もう一方ではちゃんと人間として、一人の男として抱く三郎の欲望をここで感じられて、今までずっとそういう振る舞いが三郎の魅力だと思った部分でもあったのでもう嬉しくて嬉しくて、良かったねぇ…!!!!って本当に声が出ちゃった。
後半ほんとこっちも色んな感情で爆発しそうだったので!!!!!!!もうほんと心臓がもたなかったので呻いたり笑ったり悲鳴あげたり叫んだりしながら読んだよ!!!!!!
ずっと早く見たいな♪と思ってた殿下が法力返すのもこんな切ないシーンになると思わなくて、殿下必死なのに三郎が呑気に喜んでて兄さんがただキスしたいなら大歓迎だよ、とか言うからもう…こらぁ三郎!!ってなったし、殿下がずっと恐れていた本当の自分、自分の醜ささえも三郎は全部知った上で愛してくれてると分かった時すごく殿下はホッとしたと思うんだけど、その直後に

「できることなら、私を踏み石だと思ってほしい。川を渡る折れた橋のように、踏みつぶし登る骨のように、切り刻まれて当然の罪人だと思ってほしい。でも、あなたにそれはできないと知っている」

とかすごい事言うから、え!!!!!!なになにパードン!?!?!?!ってなっちゃった。

いやすごくいい台詞だとは思うんだけど、自己犠牲精神だと分かってるけど、三郎さん…?!?!?!一歩間違えるとこれって、かなりどマゾ風味なお言葉じゃないかな…!?ほんとは殿下のそのおみ足で思いっきり踏んで欲しかったのかい…!?!?!
と言うわけでここ、熱烈信徒的感情なのか、三郎さんのコアな性癖願望なのか分からなくて、脳内絶賛審議中です。どっち…!?!?!?
三郎、性の目覚めも殿下のあんなすっごい姿だったからもうどんな願望抱いても不思議ではないのかもしれないけどね…!?

今回、後半は三郎良かったね回なんだけど、殿下かわいそう回でもあって、殿下からしたら感情グラフ的には頂点まで登って一回下がってまた限界突き破るくらい昇ってから今度は下を突き破るくらい下がって…ってもう、情緒っていうか人格壊れるってこんなの。かわいそう…でも三郎は最初からここまで見越して赤い糸を残してくれたのかもしれなくて、それでギリギリ耐えられるのだからやっぱり最後まで、殿下が三郎の愛に守られていることが嬉しかったな。
三度も別離するのは本当に殿下ももう沢山だって叫びたいと思うんだけど、裏を返せば三郎だけは何度別離しても戻ってきてくれるという事でもあるから、その事実が支える強さにもなるはずだし今の殿下には忠実な友人がちゃんと2人もいるし。でも本当に一秒でも早く帰ってきてよ三郎ーーーーー!!!!!あと3章しかないんだよ頼むよ!!!!!でも今まで再会してくれ!と思ったら結構早く再会してくれたこの2人だから、三郎を信じて大人しく待ちたいと思う!!!

さあ、ようやく前半の話が出来る…前回の引きが、ここから殿下の反撃だ!という所だったから勝負の行方は勿論気になっていたんだけど、強者同士の戦いでは呆気ないほど早く勝敗が決まるの、逆にリアルだなと思った。本来の力+愛と勇気+八百年の修行を経た殿下、圧倒的パワーすぎてほんとかっこよかった…一歩ごとに山も揺れ千里を走り天にもひとっ飛び、端的に殿下の偉大さが伝わってきてめちゃ好きな表現です。かっこいい…一生信仰する…。
わちゃわちゃ風信+慕情+国師、なんか昔のカトゥーンにありそうな妙なほのぼの感溢れるピンチで和んだ。慕情髪の毛燃えても頑張ってえらい。胎霊ちゃん、風信をいざという時には守りに来るという事は以前慕情が言ってた気絶した風信に寄り添っていたというのも真実だったのかな!?やっと名前呼んだら懐いてもらえて良かったね風信、やっぱりまだ君吾の方が好きみたいだけど…w。

それで、国師と君吾…!!ずっとこの主従にもう一度話し合ってほしいと思ってたから、とても嬉しかったし、負けた事に安堵して君吾の狂気がようやく治まってみればただ生に倦み疲れた虚しさだけがそこに残り…というのが、殿下がこいつから被った数々の災難は許せないんだけど、ようやく君吾が理解出来る生き物になったなという瞬間でもあった。国師にもようやくずっと抱いていた後悔を解消できる機会が訪れて良かったけど、3人の顔が薄くなったところを見ると多分もうこの主従に残された時間はあまりないのだと思う、生きる動機も心残りももう手放して、二千年以上も動かした心も身体も多分もう限界だろうし。でもやっぱり、僅かに救いがある帰結でせめて良かったのかもしれない。

国師が君吾に
「私は太子殿下が本当に恋しかっただけです。かつての烏庸国が恋しかっただけです。私たち全員が恋しかっただけです。私たちが飛昇しなかった頃のあの日々が恋しかっただけです」
と言う所、天官賜福は天庭と神官が最上のものとされる世界の話でありながらそこに疑問を投げかけてもいるなとずっと思っていて、ここでも国師が本当に懐かしんでるのは、ただ人として友として君吾(結局、烏庸太子としての本当の名前は明かされないままなんだな…)や他の3人と過ごしたあの日々だったという事が明かされて、殿下だってそうだったよなとも思った。多分殿下が一番何もかもが出来て何もかもを持っていて、欠けることなく満たされてたのって仙楽の皇子だったあの日々までだったんだよな…。2巻のそこ、丁度少し前に読み返してて本当に殿下の人生全てが煌めいて、生きる喜びに溢れてたのを感じたばかりだったから、国師の言葉も納得しかなかった。

天に昇るのがそんなに至上の事なのか?
天とは、天命とは何か?
それに抗うのは無意味か?

殿下も三郎と出会ってからはずっと鬼界の方にこそ親しみを感じてる訳で、三郎なんて登り詰めた所でさっとそれを捨ててる人な訳で、なんだかそういう主題へのアンチテーゼが物語の底にずっと流れてると言う事に、とても面白みを感じるしそういう所が物語の深みにも繋がってるのかなとも思う。

まあやっぱ…人って限りある生を生きてて…「終わらない宴はない」からこそ一瞬一瞬輝くのかも…という事なのかもね!?!?
でもやっぱり、だからこそこの台詞に続く三郎の言葉で殿下もこちらも救われるように、永遠が約束されている関係性というものにどこまでも強く惹かれてしまうのも、また人の持つ永遠の欲求なのかもしれませんね…!?

かつて受け取り己を救った「誰かからの善意」である傘を、もう動けない君吾にそっと渡す殿下の姿に惜別と慈悲を感じた。殿下はもうその支えを手放せる程、強く大きくなったんだよな。かつて父親のように殿下を見守っていた「君吾」の人格なら、きっとまたその成長を喜んだだろうなと思って、昔君吾に誰かたった一人でもその傘のようなものをくれていたらと思うと…なんか書いてて泣けてきたな、とにかくとても良いシーンでした。ほんと今回良いシーンしかない。一行ごとに胸を掴まれ感情を振り回されて、今まで単純に大好き!な章が多かったけど、今回はもう絞り出すように「愛…してる…」と呻いてしまうような内容だった。

最後、映画のエンドロール前にえ!?終わった!?って一回なるやつで好きなやつだった!!完全に白眼を曝け出した慕情吹っ切れすぎてて面白かったし、権一くん(ずっと心の中でケンイチくんと呼んでしまう)すごい事なってるけど元気そうだし、あ、引玉殿下もきっと復活したんだろうからこれ彼の仕業かな!?と思ってにこにこしちゃった。仲直りしたかな〜??そしてようやく霊文様の偉大さに皆が気付いたか…遅いよ!!そういえば結局錦衣仙はまだ殿下が着たままなのかい!?大丈夫!?

というわけで尋常じゃない墨香先生の剛腕で風呂敷が一瞬で畳まれ早くもエピローグの気配が漂ってきた〜!!早く殿下と三郎が一緒のとこ見たいし、残ってる色んな伏線も気になるところなのでまだまだ楽しみばかり。そして多分もう今回以上に読むの疲れる章はないだろうな!!!!!楽しかったけどほんっっっとうに疲れたーーーーー!!!!

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