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PC,スマホ,スピーカーの各EQを比べてみた。

音楽ミックスをした後いつも気になってる事がある。それは携帯やPCで聴いてる時にサウンドが違う事だ。大抵高音部分が耳に痛くなってる事が多い。それと低音が全然聴こえなくなる事が多い。ここ最近はもちろん意識して高音を編集してるけど実際の所どのあたりの周波数が耳に痛いのだろう、、、
という事で今回は3つの媒体のスピーカから出た音をTASCOM DR40のバイノーラルマイクで24bit 48khzで録音しEQにかけて検証してみた。

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使用した楽曲は、なるべくバランスの取れたものがいいと思ったので悩みましたがZEDDの「Happy Now」という楽曲にしました。
エレキギターと歌から入り、全体インでバランス良く音がなっています。
今回検証したのは、

Macbook Pro Retina 2012 Mid
Galaxy note 9
JBL LSR 308

の3つのスピーカーから出る音だ。高音質に録ることを目的としてないのでスピーカー横ではなく、なるべく普段聴く耳の位置にマイクを設置して音の聴こえ方の違いを検証することにした。

まずは波形の違いから

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上からMacbook、Galaxy、JBLですね。Macbookは一部が飛び出てますね。Galaxyは意外にもMacよりはバランスは良さそうな感じ。そしてJBLは全体にバランスが良いですね。

ではEQで見るとどうなるでしょう。まずは元となる楽曲をデータ上でEQ解析します。ギターイントロ→歌イン→全体インという順番で写真を並べます。

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ギターが100hzから下と4.2khzから上が鳴ってない以外はバランス良いっていう感じですね。2khz前後がやや出てますね。

それでは次は各スピーカーの音

Macbookから。

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終始600hz以下がかなり削られてますね。驚きなのが歌のあと全体が入ってきても波形がそこまで変わらないですね。。。つまり一般人は歌の周波数さえ聴ければ良いだろ??って事なんでしょうね。
1.2khz前後と10khz前後が特に出てるようですね。

次はGalaxy

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こちらも歌をメインに鳴ってますね。ただMacと違い高音部分のバランスは良いですね。低音は300hzくらいから削れ出してます。Macよりかは低音が出てるんですね。

最後にJBL

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イントロからして違いますね。低音がちゃんと出てる。歌と被りやすい800hz前後と5khzから上が削られたギターから入り、歌が間を埋めて、全体インで70hz〜18khzくらいがちゃんとバランスよく鳴ってる感じですね。元のデータの周波数に結構近いですね。

ただ残念なのが、20hzあたりは全然鳴ってくれてないですね。。元データは24hzくらいから緩やかに削られていくミックスでしたね。

いつかその帯域も鳴るスピーカを買おうと思います。昔雑誌で読んだのですが、日本の楽曲は20hzをちゃんと鳴らせてない(ミックスできてない)とレディガガやアリアナグランデなどへの楽曲提供もされてるアメリカ人のミキシングエンジニアさんが言ってたんです。まさにこういうことなのかな。

ちなみに20"k"hzがどれもあんまり鳴ってないのはmp3だったからですすいません。wavが見つからなかった。

この問題を今後僕は「Project 20」と呼ぶ事にします。(20hzと20khzだから)


ちなみに余談ですが、これは定義とかではなく単に知識としてですが、この楽曲の元データのボーカルの周波数で削られていた周波数は、

200
580
1.1
1.5
1.9
2.4
2.8
5.6〜(緩やかに下がる)

あたりでした。だいたい-4dbほど。偶然なのかもしれませんが携帯とかPCで飛び抜けやすい周波数が削れてるようにも見えますね。いや本当に偶然だとは思うのですが。参考程度に。


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