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うたってみたの録音、ミックス

割と頻繁にうたってみたの収録を行なっています。
本業がYoutuberさんとか、Vtuberさんが来ていただけることが多いですが趣味でやられてる方も少なくないです。

曲のジャンルやカラオケの状態にもよって録音の仕方もミックスは違います。今回紹介するのはバックナンバーさんの「クリスマスソング」という曲です。
全体に音が多く詰まったカラオケのミックスになっていたためボーカルが埋もれないようにしっかりと太く前に出るサウンドにする必要がありました。
なおかつ他の楽器のようにサチュレーションさせて馴染ませることも必要です。

プリEQにて不必要な帯域をカット
歯擦音をカット
スローアタックのコンプで-5あたりを狙う
ファストアタック、ファストリリースのコンプでてっぺんを止める(潰すと言うよりは止めるイメージ)
DynaコンプでポストEQ的な扱いで音のイメージを作る



SSLで質感をソリッドに。
そして普段はあまり使わないけどwavesのVitaminでざらっと感を足す。と同時に少し前に出てくる音にする。
最後にポストEQで上段での加工によって作られた音で不要な部分をカット。

ボーカルはこんな感じです。

今回は太くする必要があったので、コンプは、細かく挿してます。

レコーディング時にかけ録りでLa2aの Optiコンプで -3db(Opti)
プラグインでのLa2aで-5db(Opti)
1176のプラグインコンプで-1~2db(FET)
SSLのコンプで-1~3db(VCA)
Dynaコンプでも-1dbほど。

La2aを二段かけてる利用としては、ボードの方で潰しすぎると音が古臭く変化してしまうのでボードではうっすら。
プラグインの方ではがっつりかけてもクリアさが失われないので二段にしてます。

この段階でAメロなどで前に出過ぎて違和感が出てしまう場合はセクションごとにかけぐらいは変えていきます。
今回はたまたまこのままでも大丈夫そうだったので部分部分でボリュームフェードを書くだけで大丈夫でした。

上段がボーカルのマスターボリューム、下段がリバーブのボリュームフェードです。


こんな感じです。

ちなみにカラオケの方にはステレオイメージャーでsideを少し上げて、一部のセンターを下げてます。

プロ以外がミックスした音源のほとんどが真ん中に音が密集してるのでsideを上げてボーカルを包む感じにしています。
それでもまだボーカルの隙間が足りない時があるのでwavesのCenterで真ん中のボリュームを抑えてボーカルが入るスペースを空けています。
だいたいが音の多いセクションでセンターを下げてます。


簡単なようで奥深い うたってみた の録音&ミックスいかがだったでしょうか。
ボカロ系はまた全然違ったりするんですけどね。



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