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受付を担当したボランティアスタッフの視点から見るアクセシビリティカンファレンス


本記事について

この記事は、2023年11月11日(土)に開催されたアクセシビリティカンファレンス福岡のボランティアスタッフを担当させていただいた体験をまとめたレポート。

アクセシビリティカンファレンス福岡とは?

アクセシビリティカンファレンス福岡は、「ここにいる。」をスローガンに、福岡市で2023年11月11日(土)に開催されるアクセシビリティのイベント。全国で活躍するアクセシビリティの先駆者のセッションを聴くことができ、100名以上が集まるオフライン開催にあわせ、YouTubeにて通常版の他、字幕や手話通訳を交えた情報保障版が同時配信される。
参考:グループ会社のディーゼロが福岡県で初となるアクセシビリティのイベント「アクセシビリティカンファレンス福岡」へ協賛|株式会社Kaizen Platformのプレスリリース (prtimes.jp)

なぜボランティアスタッフとして参加したのか?

実は当初、来場者枠で申し込んでいた。2023年7月に別イベントに参加した際、今回のカンファレンスの運営とスポンサー企業の方も参加されており、その方々から「アクセシビリティといえば!という方々が運営するし登壇する。絶対に参加した方がいい!」とおすすめいただき、これはもう絶対に参加しなくてはという気持ちで申し込んだ。その後、まもなく、ボランティアスタッフ募集の案内がXのタイムラインに流れてきた。その時不意に、カンファレンスの運営側の仕組みや取り組みを知りたくなった。直近で私自身が別のカンファレンスに登壇予定があり、裏側を知った上で登壇したいと思い、ボランティアスタッフとして参加させていただくことになった。

前日

前日は掲示物やノベルティの袋詰め、会場作りを行った。
ノベルティの袋詰めでは、袋を開けた時にどのように入っていたら良いかチラシやグッズの向き、入れる順番を皆で考え、詰め終えたノベルティのトートバックは立てておいた方が当日渡しやすいだろうということで立てて詰めていった。
その後、会場準備を始めた。
まずはスポンサーブース。元々の設備を移動、会議室の机を運び、椅子を並べた。各ブースに電源のコンセントを配置する際、コードに足が引っかかったら危ないだろうと養生テープでコードを押さえた。床がタイル張りだったため、途中でテープが浮いていたが、スタッフの方の一人が丁寧にテープで止めていっていた。
最後にセッション会場。
私ともう1名のスタッフの方でwifiやアンケートのQRコード、喫煙スペースなどの案内が書かれた用紙を貼る係を担当させてもらった。
これが意外と難しかった。会場は来場者が見える位置かつ紙を貼れるようなスペースが少なかった。「来場者の気持ちになってみたら貼る場所が見つかるかもしれない!」もう1名のスタッフの方とそう言って、会場の入り口から来場者のつもりになって歩いてみた。歩きながらこんな会話をした。
「各セッションの開始や終了時間、休憩時間を気にすると思うから壁の時計は見ると思う」、「資料を投影するスクリーンは必ず見るから、スクリーンの横の位置に貼ったら見てもらえる」、「喫煙スペースは外にあると思う人が多いから会場内より出口付近の方が気付きやすい」
そんな会話をしながら場所を決め、案内の用紙を貼っていった。
そんなこんなで前日の準備を終えた。

当日

私は受付を担当させてもらった。
受付のミッションは来場者名簿と受付表の照合、ゲストカードの配布と返却のアナウンス、ノベルティ配布が主な役割だった。
スポンサーの皆様に始まり、登壇者、カメラマン、手話通訳、託児のベビーシッターの皆様と続き、開始30分前あたりから来場のピークを迎え次々に受付をしていく。
一緒に受付を担当していたメンバーは自走力が高い方ばかりで、誰に言われるでもなく、各自で受付番号の画面表示時を即す内容やパーカーの在庫状況をSNSで発信し、パーカーやノベルティを配布しやすい順番に並べ、ゲストカードが補充しやすいよう在庫の場所を変え、車椅子で来場されている方が迷わないよう多目的トイレの場所を示す矢印を書いた案内の紙を掲示する、人の波とそれぞれの役割が落ち着けば受付と休憩場所にサテライト会場を用意した。
全員が注文を受け料理しながら片付けをしているような、人気のレストランのシェフやウエイターような動きをしていた。思えば、事前のオンラインでのスタッフ向け説明会で出ていた質問でも、「来場者にサポートが必要なことはありそうか」、「こんなことが起きたらどう対処するのが良いか」来場者のことを思いやる質問が多く出ていた。
みんなで最高の料理とサービスを作り、提供するレストランように、最高のアクセシビリティカンファレンスの体験を作ろうという一体感があった。

まとめ

受付、会場準備でのエピソードや心温まる協力や連携もあり、当日の懇親会後の別れ際は、握手したりハイタッチするくらい仲良くなっていた。こんなに素敵なイベントにボランティアスタッフとして参加でき、舞台裏を経験させてもらえたことへの感謝をご一緒させていただいた、運営やボランティスタッフの皆様、これから次の運営やボランティアを担当する皆様に伝えたい。普段登壇される方や来場されることが多い方も運営やボランティアスタッフ視点での楽しみ方もあるので体験して見てほしい。

以上

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