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ビジネスパーソンに朝食抜きが良い訳(2)

今月20日発売開始の私の新書、「ビジネスエリートがやっている最高の食習慣(略して、ビジ食)」では、夕食と朝食の間を14−16時間空けることをお勧めしているのですが、それだと朝食が食べられないじゃないかと立腹される方がいます。


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でも立腹する必要はないのです。というのは、朝起きてすぐ食べる習慣は人類という種にとってはとても新しい、全く不慣れな習慣だからです。

歴史的にみてもそうです。ヨーロッパの王族も、日本の皇族も、昼と夕方の2食が普通だったのです。例えば、鎌倉時代後期の後醍醐天皇の朝食は正午ごろで、夕食は夕方4時ごろという記述が残っています。

日本のメディアや専門家があたかもヨーロッパ古い格言であるかのように頻用する、「朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧民のように食べなさい」という言葉は、アメリカで多くの乳幼児の命を危険にさらした本、「Let’s Eat Right to Keep Fit (1970)」で、著者のアデリー・デイビスが何のエビデンスも無く作り上げられた造語、つまりデタラメです。

肉体労働者ではない働く大人に朝食が必要であるという科学的根拠はありません。逆に、夕食が遅く、食べてすぐ寝る人にとって、早朝の食事は体調を悪くする原因にもなります。

体調だけではありません。夕食と朝食の感覚が短いことから起こる胃腸の不調は脳へも影響します。

なんとなく不機嫌、部下のミスが許せない、自分への評価が不当などというネガティブな感情は、もしかしたら「積極的に朝食を食べないこと」で改善するかもしれません。

積極的に朝食を食べないこととはどういうことか?次回に続きます。

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