見出し画像

ジャズピアノを習ったけれど諦めました


50歳になったら、
自分の為に何か始めたいと思った。
色々調べたり考えたりした結果、
・カーブスで運動
・ジャズピアノを習う
この2つに絞った。


カーブス

カーブスは帰り道に通る場所にある。
まずは体験をし、
要領良く全身の筋肉を使う事がわかり、
入会した。
すでに2年続いている。
2月から仕事がフルタイムになり、
帰りの時間が遅くなった関係で、
それまで週2回は行っていたけれど、
今のところ週1回になっている。
でも、フルタイムに慣れたらまた
週2回行くのを目標にしている。

ジャズピアノ

私の職場のすぐ近くに音楽教室がある。
以前から前を通った時に、
色々な楽器のお教室の案内が置いてあるのは知っていた。
ある時ふと、
ジャズピアノ、という文字が目に入った。
え?ジャズピアノって、
習えるの?
こんなに身近な場所で?

ジャズピアノに詳しい訳ではないけれど、
いつも台所でお料理をしながら、
ジャズピアノ100選、
というCDを順番に繰り返して聴いている。
こんな風に自由に演奏出来たら
楽しいだろうなぁ。

それが職場の近くで習えるなんて‼︎

何年も迷っていたけれど、
50歳になるのを機に、
思い切って始めてみた。
先生はアメリカのバークリー音楽大学出身で、
演奏活動もされているプロの方だった。
レッスンの度に、
私の為だけに、
即興で素敵な演奏をしてくれた。
それだけでレッスンに行く価値がある。

ジャズは
メロディーが単音で並んでいる譜面しかない。
そこにコードが書いてある。
テーマ①、アドリブ、テーマ②
というように、
同じメロディーを最低3回繰り返す。
アドリブに至っては、
コード進行が合っていればいいので、
メロディーとは全く違うものを作り上げる。
そのコード進行がまず覚えられない。
しかも
この場合はこのスケールを使うといい、
同じコードでも、ここはこのスケール、
など
果てしなく難しい。
プロの方達は、
それを瞬時に頭の中で作り上げ、
指先から音楽が溢れ出てくる。
素人の私は、
思い付いたあれこれを、
弾いた先から忘れてしまうので、
全てを譜面に書き起こしていく。

果てしないけれど、
夢中になれる
楽しい時間だった。

ジャズピアノを1月から始めて、
その年の秋に、
生徒さん達参加の演奏会をやるので、
出てみましょう!
と先生に誘っていただいた。
いやいや、まだ始めて間もないから無理です無理です、とお断りした。
これだけ弾ければ大丈夫!
当日はトリオで演奏出来るから、
いい経験になりますよ!
と強く勧められた。
この歳だし、何事も経験だ!と
参加してみることにした。

もちろん、
懸命に書き起こした譜面を見ながらの演奏。
でも、
本当に本当に楽しかったのです。
ベースもドラムも、
プロの方達が、
素人の私のピアノに合わせてくださるので、
何とも気持ち良く演奏出来るのです。
夢のような時間でした。

先生の演奏も聴けて素敵な時間でした


ジャズピアノを始めて1年が過ぎた頃。
私が住む街のホールで、
小曽根さんのコンサートが開催されるという
案内を見た。
これは行くしかない!

本当にカッコいいのです

素晴らし過ぎて興奮した。
と同時に、
あぁ、私には無理だな、
という事がわかってしまった。
いくら頑張っても
あんなに風に、
その場の即興で
音楽を溢れ出させるようにはなれない。
ジャズとは、
それが出来ないときっと
楽しくとも何ともないんだな。

ストンとわかってしまった。

その後も少し続けてはみたけれど、
残念だけど、
ジャズピアノを習うのは
やめる事にした。
台所でお料理しながら、
プロの方達の演奏を聴いて楽しむ。
それだけで十分。

ほんの少しだけど
ジャズの仕組みがわかった事で、
より一層凄さがわかるようになった。
あ、ここのアドリブは、
実はテーマが散りばめられてるな、
とか、
テーマのコード進行を把握すると、
アドリブの部分もコードを鼻歌で歌えば、
一緒に参加してるかのような気分になれるな、
とか。
何も知らなかった時よりも、
もっともっとジャズピアノの難しさと
素晴らしさ、楽しさ、
がわかった気がする。

ジャズは、
譜面通りに弾いてもつまらないと思うような、
体の中から音楽が溢れ出てくるような、
ストリートピアノがあったら
駆け寄っていくらでも演奏したくなるような、
そんな人のための音楽。

私には到底辿り着く事が出来ない。

もし弾きたければ、
プロの方達がアレンジした譜面を買って
楽しめばいい。



たった1年半だったけれど、
少しでもジャズピアノの世界を知れた事は
とても良い経験だったし、
とても楽しかったです。

何事も無駄な事なんてない。
やろうかどうしようか迷っているなら、
やってみればいい。
迷っている時点で、
すでにやりたと思っているのだから。


何事も経験‼︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?