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COTENラジオがなんでこんなに私にとって面白いのか独断と偏見でまとめました。

最近COTENラジオばかり聴いている。

産後の寝てるだけの時期も相当聴いたけど
しばらくはドラマや映画を観たい時期が続き
ここにきてまたCOTENブームがやってきた。

聴いてるとものすごくワクワクするし
ずっと快感が続く感じがある。

特にハマる回とそうでない回と若干の濃淡はあれど
基本的にどのエピソードを聴いても
続きをどんどん聴きたくなるし
「聴いてよかったなぁ」と必ず思う。


とにかく面白いから聴いて聴いて!

とみんなに言いたい。

でもどこがどう面白いの?と聞かれると
なんといったらいいのか🤦。

考えてみると
COTENの何が面白いのかは
私にとって歴史がなぜ面白いかとか
旅がなぜ面白いのかと
重なりが大きい気がする。

「楽しいものは楽しいし面白いものは面白い」

ただそれだけで良い気もするけど
なんだかこの「面白さ」を言語化したくなってきた。

私の中のワクワクを言葉にして表現できると考えるだけで
そのこと自体にワクワクしてしまう。

この今あるワクワクとCOTEN・歴史・旅のワクワクもまた
何か同じ源とつながっている感じがある。

このワクワクの正体をいざ探りにいかん・・・!


①「人類への好奇心と敬意」が根底にあり結局毎回エモい


お三方がよく使うボキャブラリーの一つ

「ホモサピエンスっぽい挙動」&「示唆深い」


この2フレーズにきっとすごく共感してる自分がいる。

前者は「人類ってこういう存在なんだね〜!」
と凸凹ながらその時代のその場所でその人なりに一生懸命思考し判断して何かをなしてきた人間をあたたかく見守る目線がある。

現代の人は、過去の歴史のその後を知ってるから神のような目線で「あー間違ってる」「自分だったらこんなバカな選択はしないのに」てジャッジして過去の人を軽んじてしまうことが簡単にできるけど、歴史を知るっていうことはそういうことじゃなくて・・・「過去の人バカだな」からスタートしたらまったく見えてこなくなる。そのことをとても大切にしていて、その時その人の判断にそれだけの背景があるだろう、ということをリスペクトを持ってフラットに語る。説得力があるとか、正しさとか、ということより、人間としてその時代のその立場ならその判断をし得る、ということをフラットに認めていく感じ。
犯人を探したり、改善点を探すというのと違う感覚。

そしてその視点で見ていった先に「その時代その状況に個別的なもの」と「歴史の中で何度も繰り返される再現性の高いパターンや構造」がどっちも見えてくる。
その見分けがついたり、繰り返されるパターンや構造に気付けたりする時に「示唆深いよね〜」とお三方が感じ入るのに素直に共感してしまう。

これを聴いてそのような解像度で歴史を理解できているのは、
この三人の対話があるからであり、
背景で死ぬほどリサーチしてくれた
COTENのスタッフの皆さんがいるからであり
その本を届けてくれた書店や出版社さんがいて、
本にするための様々な製造業や流通業者がいて、
その著作を書いた人がいて、
そこにいたる無数の先人の研究があって・・・
そしてその「歴史」そのものを生きた過去の無数の有名無名の人類がいる。

この「示唆深いよね〜」の共感にはそういう悠久の浪漫が詰まっていて
その示唆ぶかさを享受できることの喜びに震えてしまう。


その背景には、ここまで歴史を紡いできた人たちの
光と闇の両面ひっくるめて
「なんでそうなったんだろう」と純粋に知りたいし
「その時代ごとに真剣に生きてた」という敬意が滲み出てる。

Diversity&Inclusionて、今の同時代の人とだけやるわけじゃなくて
歴史の縦軸で、過去の人も未来の人も
全部の多様性を包含していきたいのよね私。
そのスタンスと自然と響き合う感じがあるなぁ。



②「身体知」に近い感覚になる


旅と近い感じがなぜかある。
ものすごく大量の文献を読み尽くして
なるべく学術的に、個人の解釈を交えず伝えることをとても大切にされていて、個人の解釈で語る時は必ずその注釈を入れてくれるし、なんというか、ちゃんとアカデミックしている感じ。
だけど、机上の空論の感じじゃなくてすごく旅感がある。

たぶん、ミクロとマクロの塩梅が絶妙というか、主観的に歴史の登場人物のその時の体感を追っていく感覚と、全体の構造やパターンや出来事の連なりを分析する感覚がうまいことブレンドされてるからじゃないかなぁ。

これが小説や映画だと、よりいっそう主観的な描写が細かく表れて、だからこそストーリーとして登場人物に感情移入しやすくなると思うんだけど、それやっちゃうと、小説や映画としての旨みみたいなものにどうしても寄せたり盛ったりする部分があるはずで。
情景描写だったりとか、読者やviewerの「印象」次第でいろいろと受け取りがかわる情報も多い。

でも、そのあたりの情報は極力削ぎ落とされていた上で、登場人物が、ちゃんと「人間」として大切に扱われている感じ

「ただ情報の羅列を聞いています」とも違うが
「物語にされちゃってて事実かわかりません」とも違うこの塩梅が、
実際に旅先で、遺跡とか歴史の足跡を感じる感覚に近い。

そこにその時代がそのまま残っているわけじゃないから自分の想像で埋めるしかないけど、身体で移動して五感でその場の情報を得ることによって、逆に文字情報があまり入ってなくてもなんとなくわかってしまうものがある、の感じと、お互い補完しあっているというか。

③直感で感じてることがロジカルに裏付けられていく


②の話の続きのような感じで、これまで旅先で感じてきたこと
これってなんなんだろうな〜とふわっと思っていたり
疑問として浮かび上がる手前のなんとなくの体感としてあったものが
COTENの言葉で「あ〜それそれそれ、この感じって、たぶん言葉にするとそれ!」となる。
喉元過ぎればって感じで、言葉を聞き終わるとまたなんて言ってたか忘れてしまうんだけど😆
やっぱりコレってソレだったな〜うん、って、裏付けられた体感だけは身体に残り、それが気持ちよく満足度が高い。
旅(横の移動)と歴史(縦の移動)がこうして交錯していくのも面白いんだよなぁ。
世界が立体的になるというかねー。

個人的には、宗教とか死とか
「目に見えないこと」「祈り」系は比較的体感多めの人生で
それについての言葉にならない実感みたいなものは
さすがにロジカルに裏付けられたー!とは簡単にはならないのだが
それはそれで、こういうアプローチから考え尽くしていくからこそ
思考の先にある体感覚みたいなものに出会った時に
ロジカルな人もそれを信じられたりするんだろうなと。
体で自分なりに出会って分かっていくのも
とことん考え尽くしていくのも
両方必要なアプローチだなぁと改めて感じさせてもらったりする。

とにかくどんな体感や信条に対しても
偏見なく好奇心を向けてくれて
時にはいろいろな専門家をゲストに呼び問いをぶつけてくれるので
「何かをちゃんと知ることって喜びだなぁ」て感じられる。

④三人の掛け合いが自分の気づいてない疑問を代弁してくれる


そしてその①〜③をもたらしてくれるのは
深井さん、ヤンヤンさん、樋口さん(時にはムロさんやゲストの方々)の掛け合いがあるから。
深井さんは、冷静に学術的な視座で問いをたてて知を整理していく姿が本当にすごくて私、そういえば、そういえば、そういえば、一応、人文学部社会学科の人類学の卒論を書いた人間なんだけど私のできた大学の学びって本当ハナクソみたいなものでして(汗)(ダメな文系の典型だった)
あの世界をしっかりまっとうしていくとこういう風に世界に問いを立て続けてきめ細かく理解できるようになるんだなぁ〜〜〜〜ととても勉強になる。
そして、それは私には向いてないから、彼らがかわりに見せてくださるのが本当にありがたい!
そういうキレモノ感が強い、ともすればドライなしゃべり口の深井さんだけど、人間に対する洞察とか、プロジェクトの背景に持ってる願いみたいなものはとってもエモーショナルだし、言葉の端々に人類愛みたいなものを感じて、ウェットにやってるつもりはないだろうが、普通に「いい人だなー」ってあったかい気持ちになる。

ヤンヤンさんも、見た目からしてかわいらしすぎるしもう信じられないくらい日本語が上手でそれだけで驚きだけど、ヤンヤンさんならではの人間味のある洞察みたいなものを、主にメインスピーカーの深井さんの合間に挟んでくれるのがすごく心地よい。ちょっと違った視点を知れるのも面白いし、ぽろっと漏らす本音みたいなものに、なんとなく、生きづらさとかマイノリティ感を持ってる人への共感みたいな、あったかいもろさみたいなものが垣間見えて、と同時に、唯一無二な俺を楽しんでいるたくましたみたいなものもあって、ファンがたくさんいるのがうなずける!

樋口さんは、歴史弱者と豪語して、一般リスナーを代弁するような立場でいてくださるんだけど、IQがめちゃくちゃ高いのが、素朴だけど本質をつくような質問力からも伺えるし、「わからないんですよ」の入り口から質問をなげて、返ってきた答えをその頭脳で分かりやすくまとめてくれるから、私みたいな人にもとっても聞きやすくなっていると思う。
元吉本芸人さんでもありパパでもあり起業家でもあり、絶妙なはぐれ者感?みたいな、そういう人ならではのあったかさやのんびり感みたいなものを感じて、すごく共感を寄せやすくなる。

この三者三様なんだけど、みんなすっごく真面目で一生懸命で、どっちかというと王道エリートの道と合わなくて、マイペースにいろいろやってきましたっていう、途中いろいろあったんだろうな感&そんな自分らを誇りに思ってるというか大好きだよん、感があり。
そして何より本当に楽しそう!
勉強することも、語ることも、知ることも
深まったりつながったり分かち合ったりすることも。
全部を楽しいな〜面白いな〜!とやってしまってる感じが
伝わってくるからいいよね〜
(極めし表現なるが楽しそうでたまらないから惹かれる
=BTSの歌とダンスと同じ構造なのだ)

勝手にシンパシーも共感も湧くし

単純に、ちょっとオタクな話題で笑いながら話している、「男子ノリ」みたいのがきいてて面白い。

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学校時代は歴史大嫌いだった私。

暗記ばかりでつまらない。
ていうベタな感想プラス

なんか怖い

があった。

「免罪符で天国いけるって信じるなんて昔の人バカなの」
「蘇我入鹿、って名前が同じ日本人と思えなくてもう受け付けない」
「あっちでもこっちでも王朝が滅びまくってるけど、滅びるというのがどういう状態なのかイメージがつかない」

今思うと偏見にまみれているのは私の方なんだけど(汗)
異質感や異形感を勝手に感じたり
事実の羅列を情報として得ても
起きてることのダイナミズムがよく理解できなくて戸惑ったり

扱いがよくわからない世界だった。

でも大人になり、実際に旅に出る機会があって
移動すると体感が変わってきて・・・

例えばヨーロッパを車の移動で何ヶ国も国境を越えたりして
その「狭さ」が分かるとさ
この国境のラインが決まるまでにどれだけ戦争しただろうか
って体感で身に染みて感じるわけ。
こりゃーーーーー戦っただろうよーーーーって。

そんでそのラインに軍人でも配置したくなるよねって思う。
だって人類、みんな安心したいじゃん。
明日もご飯食べたいし
自分の愛するパートナーとか子どもとか
敵にせめられず暖かい家で眠りたいよね。

それが脅かされるって思ったら
境界線を守ったり、侵したり
いろんなことが起きるだろうなって
旅すると肌感覚でわかる。

戦争は、嫌なんだけど、
悪いものだからダメなんじゃなくて
やりたくなくてもそうなっちゃうから
じゃあそうしない世界ってどうしたらできるかな
何があったら戦争という手段がいらなくなるかな
そういう風に考えるようになってきた。

それもこれも、旅があったから。

そして今は小さな子もいて
世界の物価は上がり😅

なかなか前ほど気楽に旅に出られない日々だけど
その分COTENラジオを聴くことで
今ある国の境目を超えるどころか
時代をこえて、地域をこえて
いろんな視座が混じり合い、
今まさに私が生きてる現代日本の実感と交錯する。


それがマジで「示唆深い」し
「ホモサピエンスだな〜」って出てくる誰しもに共感できちゃう。

あ〜私も人間だぁ、ホモサピエンスだわって思うのって
なかなか嬉しいし楽しい感覚なんだよね。

戦争ネタや、宗教ネタ思想ネタ、概念ネタなど
扱うテーマも幅広く
それぞれの個別の解像度も高ければ
聴くほどにつながっていく感覚もある。

一個一個の聞いた内容はもう片っ端から忘れているんだけど
繰り返し繰り返しこれからも聞いて
聴く旅に発見や喜びがあるだろうし
旅の代わりにも、旅のお供にも
どんな時にも楽しめて興味深いコンテンツ。

「言語理解」がけっこう得意だよという人なら
歴史弱者でも絶対楽しめる、だって樋口さんがいるからね!😆


こうやってバーっと言語化してみて
私的には、なんだかとってもスッキリ!
これによって、より伝わるのか?
かえって伝わりにくいのか?
分からないけど、ファンが一人でも増えて
COTENのネタを肴におしゃべりできる友人が一人でも増えたら
私得だからぜひ聴いてねー!

https://coten.co.jp/services/cotenradio/

spotify, podcast, youtube どれでもOK!

そして好きになった方は
ぜひぜひCOTEN Crewとして活動を応援お願いします🎵
私も一番やすい個人1口ですがCrewやっとりますよー!

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