stay homeを始めてもう１ヶ月近くになる。
stayできるhomeがあると言う有難さ、
「今日何する？」と言い合える家族がいる有難さ・・・

大変さももちろんあるけれど
文字通り「有り難い」＝「当たり前、ではない」
恵みに囲まれていることに感謝している。

みんながみんなそうではないよなぁ
と思うと、つい申し訳ない気持ちになってしまいがちな性格だけれど
私がここで無駄に下を向いても傍迷惑なだけなので
「ありがとう」の気持ちに
「今苦しい」渦中にいらっしゃるどこかの誰かへの
応援と祈りの気持ちを込めつつ
せめて周りに負の感情をぶちまけ過ぎないで済むように
私は私の目の前にある「小さな０円の幸せ」を見つめている。

そんな中、他の人が誰もいないような、河原の隠れスポットで
ちょっとのんびりするような日も時にはある。

何がどうと言うこともない、と言えばそんな風景。

でもそこに水が流れて、そろそろ西に傾いてきた太陽の光が
川べりのこんもりとした雑草を照らしている。

種々雑多な名前の判らぬ草花が
幾重にも重なって、私の足元から水辺まで茂っている。
その一つ一つが、キラキラと光を集めてただそこにいる。

誰の何の役に立っているか知らないけれど
ここでこうして今日も雑草たちが気持ちよさそうに
日向ぼっこをしている。

その傍らにお邪魔させてもらった悦び。

草木と土と水と光と風があれば
どこにでも「旅」が流れ出すなぁ、と
こんな景色の中でワクワクしてしまう。

海外旅の記憶を紹介してきましたが、
そんな「コロナ」な日常のど真ん中にある
自宅周辺での「旅」も記録していきたく

「日のあたるまち」

と言うマガジンにまとめていきたいと思います。

（Hino, Tokyo, Japan, 2020）