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初めてのインド出張で知っておきたい心得14個 ホテル・水・インド食について

みなさんお久しぶりです。もう数年ぶりの更新になりますが、noteに戻ってきました。今年は改めてテキストでの発信を増やしていけるといいなという思いも込めて、書いています。

私は2016年から2018年まで、インドのグルガオンという街で現地採用で働いていたことがあり、当時からインドのビジネスや経済についての日本語発信を続けてきました。気づけば7年目に突入し、当初の目標だった「10年続ける」まであと3年です。

そんな形で、当時からインドと関わることを軸にキャリアを選んできましたが、直近はありがたいことに、メルカリインドのバンガロールでのエンジニア開発拠点設立のプロジェクトに携わらせていただき、不定期にバンガロールに出張しています。

自分のライフミッションとして、日本とインド間のビジネスを通じ、両国間を豊かにしていくというものがあり、さらには日本のグローバル進出を後押ししていくこともやっていきたいと思っています。この発信を通じ、そういった世界の実現に一歩でも近づけることを願っています。

今回は久しぶりの発信なので、よくフォロワーの皆さんからいただく質問についてお答えします。

初めてのインド出張で準備しておきたいもの

近年、インド市場に進出を検討しており「とりあえず行ってこい」というノリで、インドに足を運ぶビジネスマンも増えているように思います。そんな人たちが思うことは「インド出張において、特別にしておくべき準備は何か」です。

それはみなさんがインターネットを検索すると、インドに関するあらゆるエピソードを目にし、不安を煽られるからだと思います。
・どうやらインドに行ったらお腹を壊すらしい
・ホテルの水も飲むとお腹を壊すらしい

そういった無限の心配が浮かんでくるのではないでしょうか。

今回はそんな「初めてインド出張に行くけど漠然とした不安がある」人に向けた準備をまとめてみます。

ちなみにVISA等の基本的な手続きについて、ここでの説明は省きます。インドは入国の際にVISAの手続きが全員必須であるため、必ず準備をお願いいたします。

ポイントは下記の通りです。

  1. 都市部に行くなら基本的なものは揃っている。過度な心配はいらない。

  2. ホテルは5つ星が安心。慣れてきたらランクを下げて。

  3. 水より心配なのは油。

  4. 田舎ほどインド食しかない。苦手な方は日本食の準備を。

  5. 最低限の常備薬は持参しよう

  6. 基本の移動は車。アプリかチャーターが良し。

  7. 電気がなくなったら終わり。モバイルバッテリの準備。

  8. クレカは都市部なら使用可能。使えないところもあり。

  9. 汚れてもいい服以外持って行かない。

  10. 女性は日本で使っているシャンプーや化粧品を全部持参。

  11. 最低3日以上は滞在したい。

  12. 気温は地域によってさまざま。ダウンが必要な時もある。

  13. 思っているより体力を使う。十分な休息を取れるスケジュールを。

  14. 待ち時間のお供。小さな飴も馬鹿にできない。

  15. 遅延や変更は当たり前。おおらかな気持ちで。

  16. 穏やかに過ごせても、外国にいることは忘れない

一つずつ説明していきます。

都市部に行くなら基本的なものは揃っている。過度な心配はいらない

デリー タクシーで移動中の様子

まず一番最初に伝えたいことはこれです。インドに行くと言っても、みなさんが今回いわゆる主要都市のどこかに行くのだとしたら、基本的なものが揃っていなくて困ることはほとんどないでしょうということです。

主要都市というのは、デリー、グルガオン、バンガロール、ハイデラバード、チェンナイ、ムンバイ、プネといったあたりの都市です。それ以外の個別の都市でも、いわゆるグローバル企業が進出しており、ビジネスマンが多く訪れるような街であれば、そこまで問題ないように思います。既にそのエリアに駐在員も進出している可能性が高いからです。

特に旅行系のブログなどをみると、トイレには紙がなかった…等のエピソードで、かなり昔にタイムスリップしてしまうのではないかという不安はあるかもしれませんが、ビジネスマンが訪れるような都市部であれば、問題ないかと思います(ただ場所によっては紙がないこともたまにあります)

大体街に一つは大きなショッピングモールがあると思うので、もし何か足りないと思ったらそこに行ってみると、たいていのものは揃えることができます。

バンガロールの中サイズくらいのショッピングモール 土日は人で賑わっている

ホテルは5つ星が安心。慣れてきたらランクを下げて

よく聞かれることの一つにホテルの選び方もあります。これにはいろいろな考え方もあると思いますが、個人的には、まずその地域の5つ星ホテルであり、かつビジネスマンの受け入れが慣れているホテルをお勧めします。ビジネスマンの受け入れが慣れているのというのは、例えば早朝や深夜にも空港への送迎があったり、時間が遅くなってもルームサービスが充実しているなどが挙げられます。

5つ星である理由というのは、さすがに5つ星であればサービスが担保されてることが保証されており、日本からの短期的な出張では、体力を温存し、安全に仕事を実行することが非常に重要であるためです。インドのホテルでは、正直5つ星ホテルを選んでも、ちょっとした小さなトラブルは起こる可能性がありますが、3−4星に比べるとしっかりしている場合が多いです。

特に初めてインドに出張に行く場合は、外の環境の変化、例えば大気が日本より汚れていたり、騒音が気になったり、気温が高くて体力が奪われたり、そういった変化が大きいため、ホテルではしっかり休息を取れる環境が準備されていることをおすすめします。

インドの5つ星というのは、日本の同レベルのものと比べるとそこまで金額が高すぎることもないので、一般的な日本のビジネスマンですと手の届く金額であると思います(欧米の3つ星と比較しても安い場合があります)そのため、まず初めての場合は、しっかり予算を取っていいホテルを選択するということはお勧めしたいです。

もちろんそこで問題なければ、次回の出張から、少しずつリーズナブルな選択に変更していくのは合理的かもしれません。4つ星くらいでも、全然問題ない場合も多いです。3くらいになると、全体的なサービスは問題なくても、朝食のクオリティが落ちたり、部屋の水の出が悪い、全体的にカビ臭いといったちょっとした問題が出てくるような印象です。ただこれも、ケースバイケースです。5つ星を選んでおけば、そういった小さな問題は防げると思います。

初めての出張の場合、ただでさえ環境が大きく変わる体験となることは否めないため、最初は5つ星で安全な環境を確保しておく、と同時に、インドにおける最高級のサービスの水準を体感しておくというのも、良い情報収集になります。

グローバルチェーンのホテルも、安心であります。

水より心配なのは油

みなさんが一番気にしているのは「お腹を壊すかどうか」だと思いますが、壊すのか?でいうと、日本よりは壊しやすいと思うというのが答えです。だからといって、不安を煽りたいわけではありません。ここでは出張期間中に最低限気を付けておきたい点を共有します。

個人的な見解では、最もお腹を壊す要因となるのは、食事に含まれる油であると考えています。みなさんのイメージは「水」だと思うのですが、これに関しては、例えばホテルについてるボトルを飲んだり、ショッピングモールで販売されているものを飲んでいれば問題ないかと思います。

よくシャワーの水も危ないのでは?と心配する人もいると思いますが、5つ星のホテルや一般的なビジネスマンが使うホテルを選べばそこまで気にしなくていいのではというのが私の見解です。

それでもお腹を壊してしまうのは、インド料理に含まれる大量の油にあるのではないかと思っています。日本食と比べ、インド料理、例えばみなさんがイメージするカレーにも、多くの油が含まれています。

デリーのマーケットで食べたカレー

インドカレーが美味しいのは間違いありません。それは保証します。しかし、連日慣れない環境下で、1日2食、下手すると3食カレーを食べていると、慣れない油の量に胃の消化機能は疲弊してしまいます。そういった負荷が、お腹を壊す原因に繋がっているのではないかと考えています。

ローカルで売られているスイーツにも大量の油が使われている

特に連日外食となると、より多くの油が使われた料理を口にすることになるため、胃に負荷がかかるのは避けられません。通常インド人も、外食で出てくるカレーは脂っこいと避ける人がいます。食べてると必ず胃もたれしてくると思うので、食べる量を気をつけることが、出張を最後まで体調くずさず過ごすコツであると考えます。

田舎ほどインド食しかない。苦手な方は日本食の準備を。

実際にバンガロール出張に持ち込んだ日本食

続いてまた食の話ですが、インドの外食事情は、都市部ほど選択肢が多く、田舎に行くほど選択肢が限定的になります。ほとんどのビジネスマンがまず最初で訪れるであろう都市部に関していうと、大型ショッピングモールにはイタリアンや中華の店なども入っていますし、今ではZomatoといったフードデリバリーのアプリも充実しており、選択肢は豊富です。しかし、もし主要都市を離れた地方都市への出張がある場合、こういった食の選択肢は極端に減ります。さすがに先ほど言ったような5つ星レストランですと、イタリアンや中華はある印象ですが、街中に出ると、基本的にはインド食がメインとなるイメージです。私は時々、地方都市への出張もはさむため、写真のような簡単に摂れる日本食のパックを持参しています。カップ麺などの持参でもいいかもしれません。

日本食を補完的に入れる理由は、インド食に偏ってしまい、油の摂取量が増えてしまうことを避けるためです。油の摂取が増えると、上記で話した通りお腹を壊すリスクが上がるからです。日本食のように油が比較的少ない食べ物を挟んで、胃を休めたり、自分の好きな食べ物を食べることで満足感を上げることをおすすめしています。

なぜ私がこれだけ食についてうるさいかというと、出張中のパフォーマンスのほとんどは、食事をどのように摂取しているかに影響されると考えているからです。これは日本にいても同じですが、やはりエネルギーは食から摂取する場合が多いため、何を食べ、どの栄養を摂取するかというのは、慣れない環境にいるときほど、重要なことになるのです。


一旦本日の記事はここまで。明日以降に、残りの11つについて深掘りしていきたいと思います。もしみなさんが他にも気になる点があれば、コメント下さい。

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