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今日の一枚(Instagram 2024/03/20)

昼下がりのコントラスト

日差しに照らされた静寂

日中の都市風景に溶け込む一本のトンネル。周囲を明るく照らす太陽の光があふれる中、その内部だけが暗く、静かな異空間を形成しています。普段は見過ごされがちなこの風景が、光の一筋を浴びてふと目を引きます。写真には音がないけれども、この静けさがかえって強い響きを感じさせる、不思議な力を持っているんです。

ホッパーと昼の対話

トンネル内の薄暗さと外の明るさの間で、視線は自然と引き込まれる。昼間に撮影されたとはいえ、この対比はエドワード・ホッパーの描くシーンと通じるものがあります。彼の絵画の中によく見られる、強い日差しの中での静寂と孤立感。それがここにも存在します。一見すると平穏な日中のシーンですが、内面には深い物語を秘めているかのようです。

撮影者の視点

撮影はただ風景を切り取るだけの行為ではありません。それは、その場所の精神を感じ取り、見る者に伝える行為です。私は常にその精神性を追い求めています。このトンネルが日々の通り過ぎる場所としてではなく、一時的ながらも存在感を放つステージになった瞬間を、私のレンズは捉えたのです。

色と光の調和

光は写真において最も重要な要素の一つです。その光がトンネルの構造に反射し、影を落とし、このような独特の色合いを作り出します。写真はその色と光の配分で、言葉を超えた表現を可能にします。私の目指すのは、そのバランスを見つけ出し、風景に新たな命を吹き込むこと。この写真はその試みの一つです。

非日常への招待

私たちは日々の忙しさに追われ、美しい瞬間を見逃しがちです。しかし、カメラを通じて、それらを見つけ出し、共有することができる。そこには日常と非日常が交錯する場所が存在します。写真家としての使命は、そんな場所を探し出し、その一瞬を永遠にすること。今回のトンネルの写真は、そんな非日常への招待状のようなものです。なんか、未来都市っぽくないですか?

このブログを通じて、私の見た「昼下がりのコントラスト」を感じ取っていただけたなら幸いです。日々の風景の中にも、特別な美しさが息づいていることを忘れずに、一瞬一瞬を大切にしていきたいですね。

では、また!

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