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<出張!秋田!>オモウマイ食堂!オサレ醤油!注文の多い本屋さん!

秋田県大仙市に1泊2日の仕事で行ってきた。いろんな高校を訪問してうちの会社で働いてくれる人を探す目的。で、「大曲駅って仙台のちょっと上でしょ、近い近い」って余裕ぶっていた俺を殴ってあげたいほど遠かった。なんだかんだで電車で4時間超。東京からのぞみで4時間っていうと広島を超えて山口のあたり。そう考えるとめっちゃ遠い。おかげ様で「成瀬は天下を取りにいく」を読了。いや、、業務時間中だけどね。途中途中でメールチェックぐらいはしてるよ。ただ、新幹線の中でPC操作すると乗り物酔いしてしまうから、メールチェックか読書ぐらいしかできないんだよね。。

「成瀬は天下を取りにいく」どんな行動を起こすかわからない天才中学生女子の話。ストイックで自分自身の軸によって様々なことを引き起こす。周囲の反応は様々だけどこの主人公に憧れてしまう。周囲の友人も本人も徐々に徐々に多様性を学びとって成長していく姿が印象的。

幾度かの乗り換えを挟んで大曲駅に到着。秋田新幹線は在来線の線路を使っているのでミニ新幹線らしい。到着前のアナウンスで「大曲駅を過ぎると進行方向が逆転するから自分で座席を回転させてね」って流れてた。みんなが一斉に回転させている姿を見れないことに後ろ髪を引かれる思いで下車。大曲は花火大会が有名なので駅前に巨大な花火玉の姿が。駅前の風景は昔ながらの街!って感じの風景、コンビニもないし、、、

大曲駅前。

って思ってたら、どうにも素敵な本屋があるじゃないか!!!

これは入りたい!ぜひ入りたい!ここに入って店主と喋りたい!しかも「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」って書いてあるから安心だね!決して服を1枚づつ脱がされるとか、金属の物を置いておくとかしなくてもいいよね。だって本屋だから!

なんだけど、今日は仕事に来てるんだよ、俺。しかも俺ひとりじゃなくて部下も一緒にいるから入りづらい・・・きっとこういう本屋さんって5時とかに閉店しちゃしそうだし、残念だなぁ・・・と思いつつも仕事に向かうのであった。

その後レンタカーを借りて目的地へ向かう。
さすが米どころ、田んぼのひとつひとつが大きい。

まじででかいのよ。


女性の部下ときてたら入って来れなさそうな食堂で昼食をとったり、

二十番食堂 
店主さんは80歳前後のお方 ご夫婦でお店を切り盛りされていました。ホルモン焼き定食1100円 じっくりとつけられた豚ホルモン+豚レバーがうまい。臭みもない。


謎のオサレ醤油屋で醤油を買ったりしてしっかりと仕事しています。


リノベしてオシャレカフェにしたとかじゃなくて今でも蔵元として醤油を作り続けているとのこと
ヤマモみそしょうゆ醸造元 

https://yamamo1867.com/

いや、ちゃんと仕事してますからね。訪問先の高校が50km離れてたりするからちょっと休憩したりしているだけだからね。うん、きっとそういうこと。


それで、やっぱり気掛かりなのがあの本屋さん。
宿泊ホテルのすぐそばだったので、夕食前にダメ元で18:30に行ったらまだやってるじゃないか!ってことで部下にお願いしてちょっと本屋に入らせてもらうことに。

今年の4月にオープンしたばかりの本屋で、店主の好きな本をセレクトして置いてある感じがしてめっちゃ素敵な空間。思わず笑みがこぼれる。棚を見ていて目に留まったのが「こちらあみ子/今村夏子」。共通の趣味を持っている方のラジオで”こちらあみ子”の映画を語っていて、気になってたけど見てもなかったし、読んでもいなかった。きっとこれも何かの縁ってことで購入することに。
きっと、この本は私が”出張に行かなかったら” ”あのラジオを聞かなかったら” ”共通の趣味が違っていたら” ”ラーメンズが好きじゃなかったら“ ”あの時ツタヤに行かなかったら” ”お笑いが好きじゃなかったら“・・・・たら”購入していなかったはず。そう考えると、縁起というか因果というか・・偶然にしても驚くばかり。
さらに、購入するときに店主さん(女性)と少し会話すると「本棚を見てるとき笑顔だったのはなんだったんですか?」と聞かれる・・・恥ずかしい、、素敵な本屋で本に囲まれている空間が幸せすぎて思わず笑みが溢れたって言いたくない。。。ので、適当な理由をつけて乗り切った。。。
で、このこちらあみ子、あみ子の他に2作品収録されていて、そのひとつが「ピクニック」という作品。花束みたいな恋をしたで就職活動がうまくいかなかったと嘆く絹に麦が言う有名なセリフで引用されている作品。

偉いのかもしれないけど、きっとその人は今村夏子さんの「ピクニック」を読んでも何も感じない人だと思うよ

映画:花束みたいな恋をしたより

花束みたいな恋をしたのネタでも店主さんとおしゃべり。部下はほったらかし。。。すまん。

自宅で撮影

なかなか来る機会はないけど、大曲に来たら絶対に寄ろうと決めた本屋さん。いろんな街にこういう個人経営の本屋さんを増えてくれるととても嬉しいです。でも、採算にのせるのはとても厳しいんじゃないかって想像しちゃうので、みんな本を買ってください。本屋さんに遊びに行ってください。本好きからの切実な願いです。

って仕事の話とかけ離れてしまったけど秋田への出張はこうして幕を閉じました。出張に行くと本当にいろんな出会いが待っているのでとても楽しいです。旅行でも出張でも、有名な物や場所以外にも少し目線を変えると面白い場所やモノがたくさん見つかり、自分だけの思い出が残る旅になると思います。

それでは、また。

おまけ
花束みたい恋をした をおっさんが語るラジオ stand.FMとapple Podcast


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