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恐れていた自作PCの復活宣言

 MMOのRPGゲームであるドラゴンクエストXを数年前から遊んでいる。

 会社の上司に勧められて始めたもので、一応現在最新となるバージョン6の途中まではしっかりとプレイをしている。当初はPC版を購入してデスクトップ機でプレイしていたのだが、後にSwitchバージョンに乗り換えてプレイをしていた。肝心のSwitchライトをロフトベットの上から落としてぶっ壊してしまった為現状はしばらくプレイそのものができていない状態である。

 さて、私は大体2005~2006年くらいよりデスクトップパソコンの自作に手を出している。自作と言っても規格を合わせた部品をくっつけるだけなのでプラモデルより余程簡単だし、今となってはBTOパソコン(ショップで自分の好みのパーツを組み合わせて購入するタイプのやつ)と価格差がなく全体の修理相談などがし辛い分メリットが薄いのだが、当時は上手くセール品などを組み込むとBTOより結構安く出来たものだったのだ。


各規格に合わせた部品を購入し組み込んでゆく

 累計で6台分ほど組み立てており、それらには共通のコンセプトがある。

 ①Windowsと適当なLinuxでのデュアルブート
 →Winアプデが失敗した時などにデータを抜き取る保険用

 ②キーボードは何が何でも有線。
 →BIOS画面やCUIで無線反応しなかったらどうすんの?

 ③サッカー選手の名前がペットネーム
 →初めて自作した時丁度ジダンとマテラッツィの頭突き事件があったため。尚サッカーは無知。


妹用にこしらえたメディア型コンパクトPC「スシボンバ号」


パーツを換装していって余った部品でこしらえた「ビスマルク号」


合いが悪いケースにキレて珍しくケースで贅沢をした「ドラガン・ストイコビッチ号」


 と、このように金がないのでパソコンは基本自作機を使っているのだが、数年前このストイコビッチくんが突然電源・MB不良になって満足に動作しなくなってしまった。使用中に突如強制終了してしまったり、USBコントローラーが逝ったのか外付けのコネクタが地蔵化してしまったりだ。
 別に電源とMB、あとメモリでも替えれば直りそうな気はしていたのだが、丁度お金があんまりない時期だったのと、急いで修理する必要性もあまりなかったのでそのままにしていた。ドラクエをSwitch版に乗り換えたのもこの事情がある。

 また、このPC不調によりデジタルカメラのRAW画像を取り込み現像する環境がなくなってしまった為、デジタルカメラ離れが急速に進んだのもこれが原因だ。タブレットとスマホがあれば完全に事が足りており、高額なフィルムカメラが生えていく横で埃を被っていくパソコンとフルサイズデジ一眼

 そんなパソコンを急遽復活させることにした。

 理由としては先述の上司から新しくリリースされる予定のMMOに付いて聞いたからである。
 ブループロトコルというバンダイナムコが出す予定のゲームだった。いずれPS5などでも展開予定だそうが現状はPC版しかない。

 ドラクエ10は主人公キャラクターのキャラメイクをすることが可能なのだが、何分10年続いているゲームで過去のハードやSwitchのような携帯機でも遊べるゲームなので身も蓋もないことを言ってしまうとキャラメイクとグラフィックがショボい。
 テクスチャの関係で2023年にもなって指差しが出来なかったり、刀を持たせると衣装の組み合わせによっては納刀時にテクスチャを貫通して服を貫いていたり、傘を持たせると飾りが重力に背いて直立したりもする。


重力とは。

 ゲーム性そのものよりこのキャラメイクショボい問題は結構気になっており、上司がたまたま
「基本ドラクエみたいなんだけどグラフィックが凄く良い」と教えてくれた形だ。


性癖(女性)。


性癖(男性)。

 実際キャラメイクとグラフィックはかなり良い。虹彩の色合いやオッドアイ・八重歯・「兜を被った時にキャラボイスが籠もった声になるようにするか否か」のような部分まで拘られている。
 ゲーム的には後日書くが各所の説明不足があまりにも酷いが。

 要するにこのゲームを不調のPCで無理やり遊んで中々面白かったので折角だから予算を掛けずにパソコンを直しましたー、という事である。わかりやすい。

 さて予算を掛けずに、と言っても交換部品は多岐に渡った。先述のようにマザボと電源ユニットはまず交換必要だし、ブルーレイ光学ドライブ(友人に譲って頂いたもの)は動かない。まずマザーボードを探すのに骨が折れた。
 と、言うのも私は根っからのAMD党で、メインシステムには第1世代のグラフィック付Ryzenを搭載していたのだが、規格の寿命が比較的長いAMDの割に、第1世代Ryzenの互換は早々に打ち切られ、対応しているATX規格のB450マザーボードはみんなプレミア価格となっていた。
 
どうせ短期間のその場凌ぎ(第1世代RyzenはWindows11に対応していない)なので、唯一適価で手に入るMicro-ATX規格のマザーボードを買って載せ替え。電源ユニットもコルセアのエントリーモデルが購入できた。80PLUS BRONZE。どうせ奮発して80PLUS GOLDなどの認証電源を買っても数年使うとヘタれてくるんだから安いのを都度買った方がいい。


 交換費用は全く持ち出していないカメラレンズを売却して充てたが、これが意外と値段がついたためBDドライブとクーラーも新調することが出来た。

 ケースはかつて安価なPCケースでは裏配線が出来なかったり、パネルの合いが悪くて開け閉めのアクセスに難儀したため、今は亡きAbeeのアルミケースにオプション盛り盛りで買ったものである。インシュレーターとかVGAクーリングユニットとか。ケースに関しては特に問題がなかった為、ケースはそのまま流用している。

 これで現在は普通にプレイが出来ている。


 結構重量級でそこそこのグラフィックスペックを要するソフトのため5年前のオンボードAPUで遊べるかは不安だったが、RAMメモリ性能の影響が大きいためかもしれないが偶然メモリをそこそこ贅沢していた為設定をきちんとすればピークタイムでも割りと普通に遊べる。

 AMDをなめるなよ。


 これでSwitchが壊れてプレイ出来ていないドラクエや競馬ゲームのウイニングポスト、「ワイルドアームズ」シリーズのプロデューサーが開発中のRPGゲーム「アームドファンタジア」などゲームを遊べる選択肢が増えてパソコンの使い道が出てきた。

 これでデジカメも……?


 うん。えと。

 充電器どこにやったかな。




 kaz

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