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美少女プラモ沼にハマりそうな件 〜後編・君はセリアを知っているか〜

 さて、前回ではひょんなことからガールプラモに手を出し始めた結果、1/12スケールのものが欲しくなってプレイバリューが高くてデザインが好きな傾向のスティレット(ブルーインパルス仕様)を買ったところまで記してみた。

 元々FAガールの方のスティレットの元ネタは同じコトブキヤのフレームアームズシリーズ、というオリジナルロボット作品であり、このロボの方のスティレットのモチーフがF-2戦闘機らしい。
 その縁があってか、航空自衛隊と飛行機プラモのハセガワに許可と協力を取り付けた特別カラーのものがこのキットとなるようだ。
 その関係でパッケージがハセガワ風になっている。

 いや、単純にカラーリングがノーマル仕様より好きだっただけなのだが。

 暇を見つけてちょこちょこ組み出したが、珍しく説明書指定の塗装に忠実に塗っている。ブルーインパルス仕様が良かったからだ。

 しかしベースが初期のキットのためなのか塗り分けは割と極悪で肩パーツをこのサイズで白・グレー・黒とマスキングして塗装するのは結構根気が必要であった。 

 正直本体を組み上げた後の武器塗装は割とシンドイものがあったが……


 休み休みでおよそ3ヶ月弱、とりあえずそれっぽい形にするところまでは成功した。

 ところが、気になる点が一つある。

 撮影ブースは持っているが用意するのがたいへんなので散らかったままの作業台で撮影しているが、それはどうなのか。
 また、前回書いたようにストロボを使って撮影していたがストロボが壊れてしまっているので上手く撮影しづらいのではないか

 ストロボなしでの撮影例。
 オリンパスのコンデジと撮影ブース、携帯のLEDライトを使って撮影したが影の残り方がイマイチである。

 そこで、最初はFAガールのアニメにも出てくる各キャラクターの部屋のような、簡単なお部屋を作ろうとした。
 ドールハウスのスケール合わせれば流用出来るだろうと。

ところが。

 ドールハウスって、たっかいんだな。


 公式のほぼペーパークラフトのものでも4000円くらいはしてしまう。
 これでは先祖代々由緒正しいプロレタリアートの私としては中々飛び降りるのに躊躇するレベルである。

 そして暫く悩んだ私はある結論にたどり着く。


 「これ、100円ショップの材料で作れねえかな」

 そもそも1/12〜1/10スケールのFAガールに手を出した理由はハンドスケールサイズの小物を探して店を見たら1/12スケールにしか対応しておらず悔しかったからである。
 逆に言えば、1/10から1/12サイズに対応した小物なら手に入りやすいのではないか。そう結論付けて近くのセリアを訪れた際の感想。

https://twitter.com/kaz_Pinguist/status/1562025739444436992?t=N62wKZPuYOXSzKAa-F9HIg&s=19


 そう、セリアのクラフトコーナーは常軌を逸する品揃えで、まさにフィギュア・ドール・レジン・レザー方面に対してとてつもなく強かった。

 そして私は材料をあつめて試行錯誤しながら簡易的なフィギュアブースを研究し作ることにした。

 まず用意するのはセリアの「横開きディスプレイケース・スリム」。
 これはヒンジが付いており前面が開くことでケースを開けられるようになっているが、ヒンジの可動部分がケース外側に出っ張らないため、ケースを立てて縦開きとして使うとぴったり手前に蓋を展開できる。

 次に使うのはタッチライトブロック。
 要するにストロボがあれば天井バウンスという方法で光をブース全体に回せるが、ストロボがないならブースの上部に定常光を用意してやればまあ少しはマシである。

 ちなみに光量は結構強い。ライト光がやや青みがかるので、クシャクシャにしたトレーシングペーパーなどをディフューザー(光を乱反射・拡散させるやつ)代わりに使ってもいいだろう。

 このライトを選んだ理由。裏側に固定用の強力なマグネットがついているのだ。

 これが先程のコレクションケースにピッタリフィットする大きさなのである。

 つまりはケースの裏側にマグネットか鉄板を仕込むことで着脱しやすい形となるわけだ。
(電池ボックスは裏蓋からのアクセスとなるため、接着してしまうと電池交換がしづらい)
 ケースの中央に13mm幅の穴を開口して同じくセリアのネオジム磁石を埋め込む。
 尚、ピンバイスとニッパーで開口するとケースのプラ素材が硬くかなりの時間と労力がかかる。
 電動ドリル用の13mmホールソーを使うと1分で綺麗な穴が空けられるのでおすすめだ。

 手で20分くらいかけて整えた13mm穴

 ホールソーで1分半くらいで開けた穴

 で、開けた穴に同径のネオジム磁石を埋めて瞬間接着剤で固定する。

 ここまで掛かった費用はなんと300円(+税)だ。
(ただしライトの電池・13mmホールソー・瞬間接着剤は含まない)
 で、ケースそのものを置いたのでは意味がない。今度はケースの内側に同じく100円で壁紙補修用に販売されている「リメイクシート」を買う。

 壁紙、カーペット、カーボン調タイル時の3枚を使っている。置いてあるロッカーは武器や手首を収納するためのもので、これもセリアで100円。
 ちゃんと展開することができる。

 勿論台車も100円。

 で、この100円ブースに小物を置いて撮影した例がこちらとなる。

 え?知らん子がいる?細かいことは気にするな。

 リメイクシートを貼った関係で外側から見るとシートの粘着面が丸見えで汚いかもしれない。
 ラッカースプレーで外側を塗ってしまうといい。
 勿論100円(これはダイソーで取り扱いがある)

 


 このケースの利点は、コレクションケースとしての外形にはまったく手を付けていないので、小物をしまえば収納ケースとして使えること。

 また、ライトと天井のマグネット接続の間にケース幅に切った白や黒の布(もちろん100円)を挟むことで小型の撮影ブースにもできる。

 一個辺り手を入れても1000円しないで製作ができるぞ。

 セリアってやっぱすげえ。



 〜おまけ〜
 ダイソーもすごい。

 FAガールは通常で換算すると1/12スケールサイズ付近の大きさだが、少し大きく1/12乗り物とは少しばかり相性が悪い。
 そのためワンサイズ大きめの1/10スケールのバイクフィギュアを買った。

 配色的にもヤマハは合うな。
 少しオーバースケールなので載せにくいけど。

 で、このバイクを置いているスタンドだが。

 これがダイソー製。ダイソーの300円のコレクションケースに浴室用のメタルタイルシートとモルタルシートを貼り付けたものである。

 なので500円(+税)ですな。

 


 まあ、そんなこんなで結構使えるぞ、という話。
 現在また新しい部屋を製作中だが、リメイクシートの柄では少しパターンが足りない。
 そのため。

 本物の壁紙屋さんからサンプルを取り寄せてみた。

 まだキットもあるしな。





 kaz

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