動画サイトって情操教育的にどうなん

 今日の正午過ぎ、マクドナルドで昼食をとっていると、目の前に親子が座ってきた。40代と思しき父親と6~7歳くらいの息子で、父親が必死にモバイルオーダーに挑戦している傍らで息子は座るや否や「ハッピーハッピーハッピー」「チピチピチャパチャパ」とはしゃぎだした。やんちゃな子なのだろう。父親がスマホと格闘しながら「うるさいって」と叱るが、一向に止む気配がない。
 自分ははじめこそ「こんな小さい子でもYouTubeで猫ミームを見るんだなぁ」とぼんやり思っていたが、はしゃぎ続ける息子クンがだんだん気に触ってきたので、キョロキョロする息子クンと目を合わせて、ちょっぴり眉根を寄せてみたところ、少しおとなしくなった。
 落ち着いて食事に戻ると、「自分はどうだったかな」と自分の幼少期が思い出され始めた。自分が小学生のときは3DSばっかりやっていた。ゲームと動画サイト、どっちがマシかな…と考えた。
 手前味噌だが、ゲームのほうがマシだと思いたい。ブルーライトや体勢による身体的な影響は殆ど同じだと思うが、コンテンツに対する姿勢が大きく違う。
 動画の閲覧は主に受動的な行為だ。YouTuberや配信者が作り、配信するコンテンツを我々はただ受け取るだけなのである。(コメントの書き込みはまだ能動的だと思うが、コメント欄は別の方向で幼児に悪影響がありそうだ。)
 それに対し、テレビゲームにおいては「どうやったらこのステージをクリアできるかな」「このアイテムはどう使うのがいいかな」といった「自分で考える」余地が広いように思われる。ルールの範囲内で目標達成を目指すという点では、スポーツや勉強のそれと何ら変わらない。街作りなどのシミュレーションゲームなら、創造性も養える。加えて子供の才能が開花すれば、生計を立てることも不可能ではないのだ。(動画を見るだけの行為にプロは存在しない。)
 てなわけで、動画サイトよりはテレビゲームのほうが、子供の遊びとしては良いだろうと思う。
 この流れで昔のテレビっ子についても考えてみたが、昔は遊びのデフォルトが外遊びだったろうし、テレビは時間帯の制限を大きく受けるから、子供が本当にテレビばかりを見ることは殆どなかっただろう。今は遊び場のデフォルトが室内になりつつあることと、動画サイトの中毒性とを考えると、子供が受動的な娯楽にのめり込む可能性は遥かに大きい。自分が親になるときは、与える娯楽の内容を考えないとな…と思った。

 ちなみに、僕がマクドで食べたのはスパチキ単品とハンバーガー単品と水。計370円也。学生の昼飯って、みんなこんなもん?

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