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太陽光発電ランプを通して子どもたちに学びの機会を提供する。

エネルギーの力を通じて子供の教育を支援する活動をしている認定NPO法人ファーストアクセス。理事長の大野嘉久さんに活動内容を伺いました。

認定NPO法人 ファーストアクセス
2006年3月31日設立。
これまでガーナ、ケニア、エチオピア、ウガンダ、シェラレオネ、ジンバブエ、タンザニアなどに1,000個以上の太陽光発電ランプを寄贈。



ーーー認定NPO法人ファーストアクセスを設立したきっかけや想いを教えてください。

エネルギーによる貧困削減を推進するために国連および世界銀行が共同で設立した「GVEP(Global Village Energy Partnership)」という国際組織があり私が日本代表になりました。その際に法人組織が必要となったため設立する運びになったのがきっかけです。そのとき、私自身、自分の専門であるエネルギーによって人の役に立ちたいと思っていたのでいい機会でした。

ーーー具体的にどのような活動をされてるのですか?

アフリカでは都市部以外の家庭に電気が配電されていることは少なく、とりわけ遠隔地の家庭や孤児院に電気が届いている場合は非常に少ないのが現状です。また、子どもたちは昼間は家の手伝いをすることが多く、明るい時間帯に勉強できない場合が多いです。
一方で、アフリカは学歴がとても重要視されており、勉強して学歴をつけることは子供の将来にとってとても重要なことになります。

そこで私は、途上国の子供たち(主に孤児院)に太陽光発電ランプを寄贈を始めました。これは夜間に勉強する環境を整えることによって、将来自ら貧困から脱却する助力にしてもらうための活動です。

ーーー学ぶことで自分の力によって環境を変えていける手助けをしているのが素敵ですね。太陽光発電ランプの寄贈を通して、学ぶ場をつくること意外にも目的があるのですか?

メインは学習する機会をつくることですが、エネルギービジネスを孤児院が始めていくことも目的です。どういうことかというと、孤児院が太陽光発電ランプを希望する家庭などに貸し出して現金収入を確保するというものです。この事業を現地で立ち上げることにも取り組んでいきます。

ーーーこの活動を通してよかったなと思う出来事を教えてください。

実際に寄贈している孤児院にランプが届いた際に、子どもたちが喜ぶ姿をみて、大人たちが気が狂ったと思ったくらいに喜んでいたそうで、そんなに喜んでくれたことがとても嬉しかったです。

実際に子どもが太陽光発電ランプを使って、勉強しているとも聞きます。
また、太陽光発電ランプがないところでは灯油ランプしかなく、高い灯油代がかかります。
太陽光発電ランプであれば、石油代を節約してその分生活費に回すことで豊かに生活ができ、活動の意味を実感できます。

HP引用


ーーーそれは嬉しい報告ですね。今後の目標えてください。

ランプを輸送すると費用が非常に高いため、ランプを販売している国への寄贈に限定されてしまっているのは課題です。
しかし、私はひとりでも多くの子どもに太陽光発電ランプを届けて、暗いところでパッと明かりがついたときに「あぁ電気があってよかった」「これで勉強ができる」と思える子どもを増やしていくことが目標です。

金川 航希さんの活動風景(HP引用)

素敵な活動を教えていただきありがとうございました。お金ではなく環境を与えるというところに感銘しました。持続性のある支援活動をこれからも応援しており、微力ながらこちらで支援させていただきました。




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