祖父の死が教えてくれたこと

2020年も幕が開けた。
2019年を振り返ってみて、やはり祖父が亡くなったことが自分の中で大きな出来事であった。

昨年の秋に亡くなった祖父。面白くて優しくて、筆まめで誕生日の度にカードを送ってくれるような人だった。
大好きな人が亡くなった悲しみを、それまで実感としてわからなかったけれど、今ではわかる。
それを教えてくれた祖父に感謝したい。

祖父が亡くなって初めての正月。
祖父が新年になるときっちりと貼り直していたという障子、今後、誰が貼り替えるのかと祖母は嘆いていた。
毎年大勢の親戚が集まっていた祖父母の家には、至る所に祖父の面影を残していて、改めて大切な人がこの世からいなくなってしまった悲しみが込み上げる。

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