見出し画像

「#お前ぶっとばす企画」『二つの出来事(笑)』


企画主のきゃらお様とは、これまで一切のお付き合いも
ありませんでしたが、知り合い?の方の記事を読ませていただいて
釣られるように参加してみたい心境になりました。
企画タイトルのままの「お前ぶっとばす」の世界ですと、やや
ハードな内容になりかねませんし、「かって密かに心に秘めた」
レベルの、ささやかな出来事のお話にしたいと思います。
宜しくお願い致します。


それでは始めます。

私の娘が幼稚園の頃ですから、もう大昔・・・鮮明に覚えている
出来事です。娘の歯の治療に近場の歯科医院に向かいました。
手続きを済ませて、私と娘は待合室のロビーに座ります。

やや不安ながら・・・娘からは、やっと決心した表情が読み取れます。
すぐ傍にある治療室のドアが開き、歯科助手のお姉さんから
娘の名が呼ばれます。 お姉さんに優しく手を引かれ、娘は
治療室に・・・ しばしのお別れです。

(娘よ、、がんばって!)

ドア越しとはいえ、歯科医師の先生の声が聞こえてきます。
娘も素直に答えています。 いよいよ治療が始まります・・・☆

(なんの治療かは忘れました。)

「動かないで!」
先生のやや威圧する低い声が聴こえてきます。

「動かない・・・!」

「はい!」

「動かないで!!」

「はいっ!!」

「喋るんじゃないっ!!」

「はいっ!!」

「喋らない!!」

「はぃぃ!!」

「動くんじゃないーーーっ!!!」


「・・・・・・!!」


***

治療は無事に終わりました。
試練を乗り越えた娘の目には、涙の名残りがありました。
治療を受けている時の先生との理不尽とも思えるやりとりは
娘がもう少し年齢を重ねてから、その時の情景を思い起こした時に
きっと思ったに違いないと・・・思うのです。

『あいつ・・・いつかぶっとばす!!』


***


次は私のエピソードですので文体を変えます。(何故?笑)

やはり、もう・・・かなり昔の出来事である。
左肩の表皮部分に、やや違和感を感じる「しこり」が出来た。
病院の形成外科で診てもらうと・・・

( 病名とかは忘れたのでネットで検索してみると
*「脂肪腫 」脂肪を作る「脂肪細胞」が異常に増えると、肩にしこりができる場合があります。 脂肪種は良性の腫瘍であり・・・とのこと )

「手術をして ≪ しこり ≫ を取ります。」と、医師に言われた。

そして手術・・・当日。私は手術台に寝かされた。
あれこれ準備しているのは、それまで応対してくれていた医師では
なく若いお姉さんだった。

( ん? 看護師さんとも違う雰囲気、、研修医か? )

お姉さんは医師の指示を仰ぎながら不器用に準備を整えている。

( ん? まさか・・・このお姉さんが?! )

予想は当たり、彼女の手には鋭利な『メス』が!!
そして何故か私は目隠しをされた。見るなと?!

「さあ、始めなさい。大丈夫だから。」
「はい・・・」

(なんだ?このやりとりは。研修医のお姉さん、自信がないのか?
初めて・・なのか?)

麻酔を受けているとはいえ、お姉さんの小刻みに震えるような『メス』の
感触を感じる。

「さあ!」と、医師。
「はい・・・!」と、お姉さん・・・!!

ついに刑・・否、手術が執行される・・・大丈夫か?!

それなりの覚悟を決めた私の患部には、彼女の集中するメスが
刺し込まれている。 

「これで・・いいですか?」
「いいよ。続けて・・・」

(なんだ、このやり取りは・・・?汗)

「あっ!」

と、いきなりお姉さん?!

「あ?!」

と、戸惑う医師?!

(えっ?・・・と、私)

な・・何があった?!


魔のような沈黙の時間が流れたが・・・

医師の指示によって、手術は続行された・・・!!
そして、どうやら研修医のお姉さんの、おそらく
初めての被験体となった私の手術も無事に終えたのである。

(そう信じる以外に何がある!!・笑)

お姉さん、お疲れ様でした!! 
( いや、お疲れ様は むしろ自分に言いたい! )

全てを新人のお姉さんに任せた医師に対して、私は密かに・・・

( いつかぶっ飛ばす!! )


そう思わずにはいられなかった・・・!!


*以上が、二つ目の私のエピソードでした。

【了】(1398文字)


*****

お粗末さまでした☆  ( 〃・  ・〃 )/~~~🍀












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?