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メディカルアロマ‐風の道

初めまして、訪問看護師ゆきわです。

この都度「メディカルアロマ‐風の道」というサロンを実家の一室を使いオープンする事となりました。

今は訪問看護師として週に3日バイトをしながら生活をしています。そんな私がどうやってメディカルアロマに出会ったのか。なぜサロンを開こうと想ったのかをお伝えしたく筆を執らせていただきました。読んでいただけると幸いです。

子供のころ、「ナースのお仕事」とうドラマが大好きでした。少しドジな新米ナースが失敗を繰り返す中で成長していくドラマ。患者さんの想いに寄り添い、行動する姿はキラキラと光って見えました。

私も看護師になりたい!人を助けたい!
そんな想いで看護師を目指しましたが、看護師という仕事は余りにも過酷で、ドロドロしていて、ドラマで見たような世界ではありませんでした。

看護師の皆さんはご存知の通りです。

看護師以外の方も想像に固くないと思われます。

病棟での看護師時代は地獄。病棟では看護ではなく病気の管理をしていたんだと今になって思います。

看護師を一日も早く辞めたい。どうすれば看護師を辞められるのか。5年ほど考えていた時に当時の師長が

「あなたは病棟じゃない。訪問でこそ光るわ」

と言ったのです。

この言葉に大きく影響をうけました。

訪問看護ステーションは看護師が企業できて、介護保険と医療保険制度を使うため利益は国に守られています。経営に回れば看護師を辞められる!
経営の勉強が出来るステーションを探し京都から横浜に引っ越しました。

就職したステーションにはNP(診療看護師)が在籍しており、緩和ケアを中心に在宅の中でもレベルと質の高い看護を学ぶことができました。沢山の利用者さんと出会い、ケアをして、看取りに立ち会う事が出来たのは人生の中で稀有な経験であり宝だと思います。

少し慣れてきた頃、NPになぜ看護師を続けているのかを聞いたことがあります。

「負けず嫌いだから、やる時はとことんやりたい。WOCと緩和の認定も取ろうと思っていた。でもある日病棟でしているのは看護じゃなく管理だったことに気がついて何もかも嫌になった。一時期看護師から離れて一般企業の事務をした時期もあった。でもどうあっても私は看護師なんだよね。だから診療看護師の資格をとって訪問の世界に入ったのよ。ここでは毎日が看護だから」

何があっても私は看護師であり、ここには毎日看護がある。心が大きく揺さぶられる感覚を知ったのはこの時です。
この人は子供の頃に憧れた看護師だ。管理じゃなく看護をしている人なんだ。そう思ったら涙が流れて、私もそうなりたいと強く思ったのです。

いろんな経緯で、今そのステーションは無くなってしまいましたが、その後スタートアップのステーションで立ち上げを経験し、管理者研修を修了したところで、ご縁があり別のステーションで管理者をする事となりました。

メディカルアロマとの出会いはここにありました。メディカルアロマセラピストの資格を取った看護師が在宅の中で実際にアロマを使用してケアをしていたのです。

ケアを受けている利用者さんの顔は今までに見た事がないほどに穏やかでした。その看護師は丁寧に丁寧に体に触れ、ゆったりとした時間の中で利用者さんの声に耳を傾け静かにケアをしていました。

あーなるほどな。看護って医師の指示のもと医療行為をする事じゃないんだ。その人が生きていくために必要なケアは全て看護なんだ。

このステーションで看護師としてなりたい姿が出来上がりました。

首都圏には素敵な看護師が沢山いて、一人一人が自信に満ち溢れて看護をしています。利用者さんは安心してケアを受け、家で最期を迎える。素敵だな。私もそうなりたい。看護師を続けたいと思い直す事ができました。

管理を務めたステーションには申し訳ないことをしましたが、やりたい事が見つかると動き出さずにはいられない性格のため、直ぐに京都に戻り日本統合医学協会認定校でメディカルアロマの勉強を始め、資格を取得し今に至ります。

さて、話の流れではなんでサロン?ステーションじゃないの?と思われると思います。

悲しいことに京都は在宅医療が進んでいませんでした。医師は看護師を信用していないし、看護師も医師を信用していない。(主観)利用者さんは殆どが病院で看取られています。指示に忠実に従わないと怒鳴りちらし、脅してくる医師までいます。
そんな中でも看護師として出来ることを考え、訪問時間に余裕がある時はヒルドイドクリームや家にある化粧ローションなどを使用し、ドレナージ目的でトリートメントをしています。丁寧にゆっくりと圧をかけすぎず手当をすると、皆さんとてもいい顔をしてくださるのです。

京都で自分の訪問看護ステーションを開設する!と思うと息が出来なくなります。

でもサロンでゆっくりと時間をかけてケアしたいな!と思うと心に風が吹き抜け息が沢山吸えるのです。

訪問看護を知り、看護を見つめ、経営を学び、図らずもメディカルアロマに出会いました。


サロンに来てくださる方を助ける事は出来ません。
病気を治す事もできません。
自分の中で、何かおかしいな。違和感を感じるな。息苦しいな。そう思ったら、訪問看護師ゆきわに会いに来てください。

風の道という名前は私の本名から取りました。風はそよそよと心地よく新しい何かを運びます。風の通った道の途中であなたと交わる事ができたら、あなたの心に滞っている風もふぅーっと通って、一歩前へ進めるかもしれません。

風は止まらせてはいけません。悪さをしますから。

いろんな学び、気付き、出会いを総動員してメディカルアロマ-風の道をオープンします。

読んでくださりありがとうございました。






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