私はよく、実年齢より若く見られることがございますが、なぜ、そうなのかを考えてみました。
それは、一つには元々童顔ということがあるとは思いますが、元々童顔というだけではどうにもならない年齢にずっと前に至りましたので、それだけではない他の要因があるのだと思いました。
そして思い当たったのは、病気になって脳に障害を持ったことで、ある意味年齢を忘れるように生きているからではないかと思いました。
そして、あるお話を思い出しました。

それは、昔耳にしたお話なので細かいことは忘れて多少違っているかも知れませんが、とても興味深いお話でした。それは、ある記憶喪失の男性がいて、彼の見た目は40そこそこだったそうです。けれど、彼の実年齢はそれより10歳くらい上で、ほんとは50代だったそうです。
そして興味深かったのは、彼がある日記憶を取り戻すことになり、自分のほんとうの年齢を知ると、なんと彼は数日の間にみるみる年老いて、50代相応の見た目に老け込んでしまったというお話でした。

私はこのお話を聞いた時に、これがほんとうなら、私達は自分が意識した年齢を生きることが可能ということになるのではと思いました。
つまり、記憶喪失だった彼は、たぶん記憶を無くした時点での年齢、40代の自分を信じてずっと生きていたので、40代の見た目を維持していたのではないかと思いました。そして、記憶が戻って実年齢を知ったことで自分を50代と認識したことで、それ相応の年齢に老け込んでしまったのだろうと思いました。

また、私自身の体験でも次のようなことがございました。それは、私は大人になり中学校時代の同級生に再会したのですが、その同級生が私の過去世の父親だったという記憶をある日思い出しました。それは、とてもリアルな記憶の映像を見ることで思い出しましたので、私にとってはもう彼はただの同級生ではなくて私の意識の上ではお父さん、パパという存在になっておりました。
そして、私の意識が彼を父親と認識し、それを100％で信じて彼の娘として生き始めたことで、それから私達は、私達が同級生と知らない他の人たちからも親子に見られることが増えました。

こうしたことから、私は人の年齢は自分の想い、意識である程度変えられるのではないかと今は思っています。そして、ご自身のほんとうの年齢を忘れるように生きて、その実際の年齢にとらわれたり、縛られたりしなければ、私達はもっと若くいられるのだろうと思っています。

このお話が、どなたかのお役に立つことがあれば嬉しく思います。本日も、最後までお読みいただいて有難うございました。