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太陽が一番弱まる日

2020年の冬至は12/21。
冬至の別名は
「一陽来復(いちようらいふく)の日」
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉なのだそう。

私にとっては人生をリセットした日だ。
新しく自分だけの戸籍を作った日。
自分の名前と新しく戸籍が作られた2018年12月21日の日付だけが入っている戸籍謄本。

空っぽになった自分。
ただ全てを受け入れようとすることしかできず、
ただ壊れないように立ってることしかできず、
ただなくなった左腕をまだあるかのようにさすることしかできず。
それでも生きていくしかなく。
頭では理解しているのに心が追いついていかない。
そんな日々がしばらく続いた。


「隠極まれば陽に転ず」


あれから2年。
私を取り巻く環境は大きく変わった。
会社を辞め、さをりの指導者グループからも脱退した。
20年主宰として作ってきた手織塾を譲った。
お店をはじめ娘達と一緒の生活が始まった。
農の勉強をさらに深め、自分で作れるものが多くなった。。
「梅からし」のあかふじ屋を仲間達と始めた。
出張さをり教室で自分にしかできないさをりの伝え方を始めた。

太陽の力が一番弱まった日から、また新たな陽の気が生まれていきつつある。

弱っている私の側で寄り添ってくれていた娘。
彼女を育てる第一ステージは終了。
結婚という形に夢を描けなかった私に
ダンナと娘が家族という幸せな形と時間をくれた。
今も二人が変わらず私を支えてくれている。形が変わっても家族であることにに変わりはない。
そして
私の第二ステージは始まったばかり。
風に任せ土に根付き、育って枯れていく。
無理なく自然に美しく。

風の時代を生きていく。

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