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私と本 その3「西の魔女が死んだ」

私と本。3冊目の本は

梨木香歩「西の魔女が死んだ」

まだ30代前半だったころ出会った本。

その頃の私は大人な魔女にあこがれていて、魔女修行中の魔女っ子と自分のことを思っていた。今はもう魔女っ子というにはちょっとはばかれるものがあるけどね。そんな時出会ったこの本には、私のあこがれる毎日が流れていた。

日々を丁寧に暮らす。何かに振り回されずに生きる。自分で決めていく生き方。そういった生き方をしている西の魔女が、まだふわふわしていたその頃の自分にはとってもかっこよくみえた。

今はそんなあこがれていた毎日に近づきつつあるんじゃないかなと思う。自分の身の回りのことを手作りして、そこにあるものを使いながら知恵でもって生活に活かして毎日を送る。

自分で決める生き方というのは、しんどいものだ。でも、自分がどう生きたいかが定まっていれば、どう毎日を過ごして、どんな心持でいればいいかが自然と決まってくる。決めるというよりはそうなっていくという感じ。

自由というのは枠もなく心もとなくて厳しい。でもそれを体得するのが魔女の修行なのだ。これは娘に継がれていくんだろうな。魔女っ子の娘も魔女っ子になるかな。

ニシノマジョカラ ヒガシノマジョヘ

オバアチャンノタマシイダッシュツダイセイコウ

想いは死んでもなくならない。


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