お母ちゃん
イベントで雨に濡れたまま神戸の母のところへ。
お風呂に入って出て来ると、ごはんが用意されていて、好物のイチゴやスイカまで冷蔵庫にスタンばってる。
パウチ交換に3日に1回のペースで、母のところに通っているのだけど、その日はせっせとごはんを作って待ってくれてるのだ。
もともと母は母性が強い世話焼きお母ちゃんだ。
まだ中学生だった頃のある日、買い物から帰ってきた母が、
「これはみっちゃんが好きなジュース、これはこないだみっちゃんが美味しいって言ってたヨーグルト、これはターボーの好物の…」
と、買い物袋から子どもの私達の好きなものを一つずつつぶやきながら冷蔵庫になおしていっていた。
お母ちゃんの中は
私達二人で、ずっといっぱいなのだ。
今も。
「母の日に手ぶらでごめんよ。いつもありがとうね」
というと
「こっちこそいつもありがとうさん」
と、そして、
「スイカあるで、食べ!」
やって。
私が幼稚園くらいのときにガンがわかり、それからは再発を心配しながら、後遺症と付き合った日々を40年。
最近は、小学生か!というような時もあるのだけど、
いくつになってもお母ちゃんはお母ちゃん。
好物のスイカをほおばりながら、
最近、また子どもに返っている私です。
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