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そのお金、何に対して払ってるの?

初めまして!
株式会社PLAN-Bの中澤和也と申します。

『株式会社PLAN-B』というデジタルマーケティングを総合的に支援をしている企業にて、「SEARCH WRITE」というコンテンツSEOの内製化をご支援するSaaSを主としたインサイドセールスを担当しています。

今回はインサイドセールスとしてのキャリアを歩んできた私が、普段の思考の一つを雑多にアウトプットとして綴ってみます。

富士山の水の価格

毎年のように友人と富士山に登ろうという話をしているのですが、未だ実現していません。

ただ、富士山に登ったことのある複数の友人に話を聞く中で、1つよく聞く話があります。

「富士山は山頂に行けば行くほど水が高い」

どうやら、富士山の自販機の飲料は、登れば登るほど高くなっていくそうです。

5合目:200円
6合目:300円
7合目:400円

そして8合目から頂上では500円。

通常日常のスーパーやコンビニにで100円以下で買える水が、容量も味も変わらないのに山頂付近では500円もする。

そもそも、ペットボトル飲料の製造にかかる経費の内訳を皆さん知ってますか、?

日本経済新聞によると、一般的に500mlのペットボトル入りソフトドリンクの場合、容器代が17円程度、茶葉や砂糖などの原材料代に23円程度かかるとされている。そこに、人件費や物流代などに41円程度、ペットボトルのリサイクル委託料として0.8円程度がプラスされ、こうして計81.8円でできた飲料が85円で卸されていくので、メーカーは1本あたり約3円の利益を得ることになるそうです。

参考: https://live.kufu.co.jp/posts/11262


ミネラルウォーターの場合、単純に原材料代23円を引けば、卸値は62円程度になる。

こうして全体像を見ると、ペットボトル飲料の値段は中身の原料ではなく、容器代や物流費によって決まっていることがわかる。

富士山の高い位置までペットボトルを運搬するのは当然人件費、物流代金などコストがかかる。

その分売値も高くなっているというロジックです。

話が多少錯綜したので、まとめると、富士山山頂付近で水を購入するとき、私たちは実は水ではなく輸送を買っていると言えるということです。

ただ、ここまで意識して水を買う人は恐らくほとんどいません。

というか多分0です。

富士山山頂のきつい状況でこんなこと考えている人がいたら、恐らく相当変わっています。


ただ改めて、この事象から考えてみたいことは、

「お客様(購買者)は、何に対してお金を払っているのか?」ということです。


エンドユーザーが見えにくい仕事なども世の中にはあると思いますが、

なぜこのお客様が買ってくれたのか?
何に対してお金を払ったのか?

ということは非常に重要です。

BtoBで仕事をしていたら、目の前で100万円を手渡されてサービスを購入するシーンなどないでしょう。

ただ、お金は「数字上」の物ではなく、
あくまで金や銀や銅でできた貨幣と紙でできた紙幣という「物的」な物です。


なぜ、自分はお金を払っているのか?

お客様は何に対してお金を払ったのか?

同じ商材でも置かれている状況(=需給バランス)が変われば売れるはずではないか?

そしたら、どうしたら需要は生まれるか?

その需要に対して、妥当な価格設定はいくらなのか?

そんなことを改めて目の前の仕事に置き換えてみて、

「このお金は何に対してのお金なのか?」

について改めて考えてみましょう。

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