「さえきさんは、お盆休み無いんですか?」と複数の友人から訊かれたのですが、いまの職場は5月末から働き始めたため、まだ3か月に満たず、有給休暇も付与されていないので、お盆休みはありません。きのうの晩は、仕事のあと地元の友人と酒を飲み、ふだん人と会えないためか、話していたら愉しくなりすぎて飲み過ぎました。深夜に帰宅して、嘔吐マティック!いやもういい歳なんだから、嘔吐とかやめたいんですけどね。でも、やはり気の置けない友人と会って談笑するのは愉しいですね…。これは多くの人類にとっては根源的なたのしみなのかもしれない。

母が「お盆ですよ!仏壇に向かってお祈りして」というので、夕方に久しぶりに仏壇の鉦を三度叩いて、亡くなった祖父母にむかって手を合わせましたが「これは非常にシンクレティズムだなあ」としみじみ感じました。お盆じたいはこの国の祖霊崇拝の習慣で、亡くなった人の魂がこの時期に還ってくるという思想にもとづいているわけですが、日本仏教にはそういう考え方はない。本邦の仏教の場合、中国経由で道教思想などの影響を受けていますが、死後は地獄に落ちて永遠の責め苦にあえぐか、極楽に行くかのいずれかなわけです。亡くなった人の魂がこの世に還ってくるという考え方は無いわけです。だから、仏壇に向かって、この世に還ってきた祖先の霊に祈るというのはよく考えるとおかしい(まあ、祈る人が仏教徒であれば)。でも、ぼくらはそれをたいてい平然と、何も考え無しに習慣的におこなうわけです。仏教が土着化したのだと考えれば、とくに不思議でもなんでもないのですけれど☺多くの日本人は現世利益大好きで、正月は神社に行き、結婚式はキリスト教式、葬式は仏式という感じで節操のない生き方をしているのだから、「お盆にケチつけるなよ、この野暮天め!」と罵られても仕方がないとは思います。しかし書きたかったので、書きました。悔いはありません。

あすは朝から仕事です。たぶん忙しいでしょう。でも、給料日でもあるのでちょっと楽しみです。いまiPadが欲しいのです。いろいろと情報を集めて吟味してから買うつもりです。

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