渋谷区がコピーライターズサミットを開催しており、沢山ある面白トークショーの中からスーパー大ベテランが一堂に会するG8を見てきました。

私自身は美大も出てないし（そもそも大学中退）、広告に憧れていたわけでもないにもかかわらず、気がついたらどっぷり広告の世界にいるわけではありますが、どこかで自分のいるべきところはここなのか？という思いがあるわけで。さらには日本にいなかったせいもあって、これらのお歴々の方々とは繰上一美さん以外では面識もなければ、お仕事もそこまで知っているわけでもない。それでもこのショーを選んだのは日本のマス広告の文字通り生き字引の皆様がどのようなことを語られるのかに単純に興味があったからです。

結論から言えば、いやぁ、素晴らしかった、言葉の選択がうまいことはもちろんだが、一つ一つの言葉がとても重くとても素敵だった。そして皆様の現役感もかっこいい。印象に残った言葉としては、

『年齢を重ねても感性は鈍らない』
私が最近強く感じていることの一つ。若い感性とは往々にして知識がないから囚われないし自由なだけ、齢を重ねて経験と知識を持った上で囚われず自由だとしたら、後者の方がより豊かだ。

二つ目
『全てはデザインである、そしてデザインは一人でするものである』
デザインであるという部分は少し説明が長くなるし、うまくかまとめられる自信がないので省かせてもらいますが、一人でするってかっこいい。昨今の”みんな”と”チーム”とか”協力”とかそんな全部わかった上であえて孤独と戦うことで生まれてくるもの、そこにこそ価値がある。という考え方。痺れました。

まだまだ先は長いぜと平均80歳越えのお話を聞いて54歳は襟を正しました。