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熱帯が菜食主義を可能にした。熱帯野草モリンガすごい。あと冬の北海道に耐えられる気がしない。

まえがき

北海道で地域おこし協力隊をやっている。初めての冬。12月に入り、鬱っぽい。日照量の減少。植物は枯れる。大好きな野草もなくなる。どうしたらいいのだろう。山陰地方や北欧で自殺が多いことへの体感値。希望と絶望の割合。人間はそもそも北に向いてないのではないかとさえ思う。

そういえば洞爺湖の近くで料理教室に参加してきた。講師は海外展開している「いただき膳」というオーガニック料理店の春山さん。肌めちゃ綺麗だった。菜食によるものかわかんないけど、所作美しい。生き方って所作にでる。

http://itadakizen.com いただき膳のHP

ぼくのお目当ては「モリンガ」という熱帯野草。今回の料理教室はモリンガを使ったレシピ。体験してみたかった。未知の味覚。

モリンガが成分がしゅごい

近年、スーパーフードとしてもてはやされているモリンガ。地球上の植物で最も栄養価がたかいらしい。奇跡の植物などと言われている。いつの時代も俗物がもてはやすのは贋作に違いないし、時代という淘汰システムの中で何千年も残ってきた人参こそが野菜of野菜だろう。と固く信じていたが、モリンガはすごかった。

モリンガのタンパク質含有量を調べたところ、葉っぱの部分は約23パーセント。グラム当たりのタンパク質が鳥のササミと同じらしい。モリンガよ、おまえはほんとうに植物なのか?動物になりたかったのか?ビタミンとかも豊富らしい。完全食なのか?効率至上主義のエンジニアに配られたいのか?モリンガよ。

モリンガはしかも全草食えるらしい。しかも常緑。動物と違って逃げないかつ常緑のタンパク源って最強すぎないか?いつでも確保できる食料。ゆえに死なない。そら、南の人はなんくるないさーだろ。実物をみたいと強くそう思った。

熱帯ってやっぱ楽園だ。

生きることが生きる目的ならば、熱帯は天国。死なない。常にノルマ達成。対して北の大地は厳しい。農業はできない。自生している草もなくなる。燃料を確保しないといけない。生きることが生きる目的ならば、北は地獄。生きる難易度が高すぎる。北方民族ほんとうにすごいや。

熱帯が可能にしたビーガン

別にビーガンが良いとか悪いとかは知らない。体に良いとか、地球に良いとか。あまり興味がない。ただ、豊かさの指標の1つだと感じる。食はいつから選べるものになったのだろう。生まれ落ちた場所に食は規定されていたはずだ。

ヒトはあるものしか食べれない。ないものは食べれない。あるから食べる。ないと食べない。

北の大地では動物性が貴重だ。この上なく。鮭、鹿、トナカイ、クジラ。冬は菜食したくともできない。そこにvegetableがnothing。

今日も資本主義の中で目まぐるしく、価値が交換されている。北海道にいながらモリンガ教室に参加できるのは資本主義のおかげだ。

北じゃ菜食の発想は生まれない。目の前のものを喰らうしかない。北の大地でモリンガ料理を食べながら、考える。交換、食、経済、エネルギー。

おしまい。

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