多様性という画一性?

「多様性が大切」
「多様性を推進すべきだ」

このような言葉をよく聞く
本稿ではこの言葉を用いて、言葉遊びをしたい

そして、ある特定の価値観を広げようとすることがこの世界で何を意味するのか考えたい

世界が「完全に」多様になる?

そのような状態は存在しない

なぜなら「完全に多様である状態」において「多様しかないという画一性」が生じるからである

つまり、「多様」という言葉で溢れる社会の存在は

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挨拶の「間」

文:Rin Tsuchiya

以前、スペインで挨拶する際に身体接触が多くてあっけにとられたという記事を書かせてもらった(https://note.mu/_bunka/n/ncfbc16735964)が、今回もスペインの挨拶で戸惑ったことについて書きたい。

私の滞在する村は大きくも小さくもない、人口でいうと3000人の村だ。一歩住宅地を抜けるとヒツジがメエメエ鳴き、ブタがぶぅぶぅ鳴いている平和な

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フィールドノート⑨/1995.4.7.

部屋まわり2日目。C棟。共用棟に集まって「永遠の幸」を歌うのは昨日と同じ。

 C棟に入るとまず、女子の半分くらい入れられて、1列に並ばされて(欄外記:”関所”という)(※おそらく、棟の入り口、部屋に入る前の関門のことだと思われる)焼酎を注がれて、同時に自己紹介させられる。器は先に入った方は湯のみで、だんだん大きくなって最後はラーメンどんぶり。ただし注がれた量としては、ラーメンどんぶりで底の方1/

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真面目コラムとフマジメエッセイなら、どっちがスキですか?
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行動するっていいこと?

「行動することが全て」
「行動出来る人は素晴らしい」
「あの人は行動していないからダメだ」

最近、このフレーズを耳に🐙ができるほど聞く

行動することが正義と語られる日本社会
すぐ物事を善・悪に分ける日本文化
そして、その価値観を他者に押し付ける日本文化

これは誰の価値観なんだろう
「誰」が「誰」のために、そして「何故」行動することの正義を主張しているのか少し考えてみた

私がこの言葉が嫌い

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文化が生まれる瞬間を、見た。

これって、いま新しい文化が生まれた、ということなんじゃないか。
私は、そのラジオ番組を聴きながら、わずかに興奮した。

「穴掘り」、番組の投稿テーマとなる

東京FMで月曜日から木曜日の17:00~19:52にオンエアされている番組に「Skyrocket Company」がある。
“ラジオの中の会社”をコンセプトに、お笑いコンビ「カリカ」を解散して
ピン芸人・俳優となり、現在は演出家・脚本家として

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布施と科学

文:Rin Tsuchiya

スペインは一般的にカトリックの国である。今でも熱心な信者も多いし、安息日とされる日曜日は皆仕事をしない。大手のスーパーだって日曜日は閉店しているところもある。
初めの頃は「今日なに食べよっかな〜」なんて能天気な気持ちでいたら、日曜であることをすっかり忘れていて困ったものだ。しぶしぶ鮮度の低い食品を扱っていることで有名なスーパーに駆け込んだこともあった。あの時買ったス

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随筆2 「完全な他者」との対話

つい先日、ツイッターでこんな話があった。所謂文系と言われる人々は、何をモチベーションに研究をしているのか、と言っていた人がいたのだ。文系に「新たな知」の創造は可能なのか、という問いを添えて。嘗ていた学者の研究を読み返して焼き直すことにどのような意義があるのかという率直な感想とも言えるこの意見は、常々人類学を学ぶ僕自身考えてきたことでもあった。確かに、そう言われてしまうと特に人文学というのは意義や動

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身体が近い!!

文: Rin Tsuchiya

スペインでは日本同様に挨拶をする。朝起きた時、その日初めてあった人に、しばしお別れする時、その日別れる時、などなど。毎日のように挨拶をし、1日のうち何回挨拶するかわからない。
日本でいう「おはよう」「こんにちは」「またね」などに当たる挨拶をするのだ。私の村では、友人や知人ならもちろん、すれ違った見知らぬ人でもすることがある。

ソンナコトイワレンデモアタリマエヤン

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はじめます。#社会心理学のススメ

最近自分の専攻分野についてお話することが増えました。というより、少し話すとみんな食いついてくれる。社会心理学という学問はなんて身近なテーマなんだとしみじみ思います。

「社会心理学のこともっと知りたい!」
「ビジネスとの親和性は?」
「他の心理学とどう違うの?」
「とりあえずおすすめの本教えて!」

こういった質問に意気揚々と答えるのはとても楽しいんですが、いろんな人に聞かれすぎて「これはもしやニ

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Homo rehabilis--10% humanであるということ

つらつらに語れども、なほ語りあへぬ姿その儘(まま)咲く すひかづら

ニンゲンと呼ばれているものの一割がヒト、九割がヒトの腸内等に棲む微生物(細菌や古細菌、菌類、ウィルス)で構成されているのだということは、ヒトゲノム解析の為に用いられた分子生物学的手法(DNAのシークエンス解析)によって、大枠のみではあるが確かに明らかにされつつある事実だ。

「あなたという存在には、血と肉と筋肉と骨、脳と皮膚だけ

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