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ベンチャー人事がライフコーチングについて勉強してみた PART②コーチとして必要な資質

みなさんこんばんは、ベンチャー人事のKazuです。

現在は採用担当として月50~80名の方とお会いしており、採用に関連する多くの業務を日々行っています。

実は、その業務の中に「面談」と呼ばれるものが存在します。
具体的には、選考中の候補者様に対して、「気づき」を与える為に一緒に考えていく時間です。

選考要素は含まれず、担当する人事メンバーは「人事」としてではなく「コーチ」としての立ち回りで候補者様と伴走していきます。

1時間という短い時間の中で実施されるものですが、アプローチ方法によっては多くの示唆を与える事ができます。

それに関連して、本日は「コーチとしての資質」について記事にしてみました。



1.コーチに必要な4つの資質

コーチは以下の4つの資質が必要であると言われています。

  • 自己効力感、自己肯定感がある

  • 意思を尊重する

  • 信頼してもらえる

  • 柔軟である

どれも当たり前のように聞こえますが、上記を自然と実践できている方は少ないのではないでしょうか?

コーチングとは、
「クライエントが理想の姿になるための、協力的パートナーシップである」
と、PART1で説明した通りコーチは"人としてそれに値するのか"が重要です。

そうはいっても、最初から全てを兼ね備えている人は実は少なく、コーチ自身も4つの資質を努力によって手に入れる事ができます。

次項からは、各項目について説明していきます。


クライエントとの協力的パートナーシップを築く事からすべてははじまります。


2.自己効力感、自己肯定感がある

そもそも自己効力感と自己肯定感の言葉の違いはご存じでしょうか?
これらは似て非なるもので、双方ともにコーチとして重要な要素です。

  • 自己効力感:「自分にはできる」と自信を信じながら、挑戦する為に必要な力

  • 自己肯定感:他社に否定されても、挑戦に失敗してもありのままの自分を受け入れる力

つまり、挑戦する力と、結果がどうであれ挑戦した事を評価する、受け入れる力が必要なのです。

では、これらの力を高めるにはどうしたらいいのか?
これについては、小さな成功体験を積み続けたり、成功した人の話を聞く、話を聞いて勇気が出る人の動画を見るなど、意外とシンプルなのです。

小さな成功体験についても、
「明日は絶対に部屋の掃除をするぞ!」
くらいのもので構いません。

明日中に出来る事で挑戦してみましょう。


「きっとできる!」その自己効力感がクライエントを支えます。


3.意思を尊重する

コーチとして重要な考え方の一つに「コーチングマインド」と呼ばれるものがあります。

これは、目標・目標を叶えるのに必要な力はクライエントの中にある、という考えであり、相手に意思決定と行動を委ねるものです。

コーチングセッションの中でも、相手に意思決定権がなくなってしまうと、クライエントのモチベーションは下がります。
皆さんも経験があるかと思いますが、
命令されるより、自分で決めて実行した事のほうが成果は上がるのです。

コーチングについても同様であり、セッション中は命令形を使わず疑問形で話すなど、工夫が必要です。

では、信頼できるコーチとはどんなコーチなのでしょうか?
重複する点もありますが、下記の姿勢が見られるかがポイントになります。

  1. 誠実である

  2. 自己開示をする

  3. ありのままを受け入れる

特に、自己開示についてはセッション前半や、クライエントがコーチを選んでいる初期フェーズから重要になってきます。

「よくわからない人に自己開示や夢の話なんてしたくない」

というのは皆さんも同じですよね!



クライエントの考えを抑圧するなんて言語道断


4.柔軟である

なぜ、コーチには柔軟である事が求められるのでしょうか?
それは、セッションの戦略と戦術を必要に応じて変えていく必要がある為です。

<参考>戦略と戦術
戦略:目的、何を狙いに行くのか
戦術:方法、どうやって狙うのか

クライエントとセッションをしていく中で、当初の目標と現在の目標のブレが生じる事があります。
ここで大事な事は、クライエントの本当の目標を明確にすることであり、当初の目標に縛られる事ではありません。

その為、クライエントが目標に対して違和感を持っている時は柔軟に対応する事が求められます。

では、どうすれば柔軟に対応できるのでしょうか?
セッション中においては下記2点を意識してみると良いです。

  1. 意思確認をする

  2. 振り返る

目標設定や行動設定をした際、クライエントに意思確認をしましょう。併せて、セッション後はしっかり振り返りを行い、クライエントが納得しているのかどうかを確認します。

これによって、クライエントとコーチのビジョンにギャップが生まれなくなり、最終的な目標達成に繋がります。



振り返りを徹底し、常に「伴走」できている状態を維持しましょう


5.まとめ

本日は「コーチに必要な資質」について記事にしました。
実はかなりシンプルで、一見すると「そんなことか」と思うようなものばかりです。

一方で、自身の日常を振り返ってみると、なかなか出来ていない事の方が多いのではないでしょうか?

「コーチを目指している訳ではないから、出来てなくてもいい」
という意見もあるかもしれませんが、
コーチングそのものは、部下への指導などビジネスにおいてもかなり多用されます。

今一度、自身を振り返りながら、クライエントにとって「理想のコーチ」になれているのか考えてみましょう!

では、本日はこれにて!有難うございました!



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