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無意識に設定している「枠」を超えて考える習慣をつける


こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

今日は、大阪大学教授の石黒浩氏の記事を読んで「いいなー」って思ったので、ご紹介します。

メインは二つのことです。

・枠を超えて「考える」習慣をつける
・他人の嫌いなところは自分の嫌いなところ



・自分の頭で考える人とそうでない人の二極化

これからは創造性が求められる社会になってくるから、「考える人」と「考えない人」の間で、どんどん格差が開いていくでしょう。

今後は、仕事をこなす能力が高いか低いかではなく、考えるか、考えないかで、格差が開いていくと石黒さんはいいます。

例えば、グローバル企業の生産ラインでは、すでにロボット化できる部分があるのに、人が作業をしています。

それは、人を活用したほうがコストが低いからです。ロボットでも出来る作業だけをしているなら、その時間はロボット以下の価値しかないと言うこともできます。

やがて、ロボットに使われる人と、ロボットを作る人の二極化が、世界的に進んでいくといいます。

つまり、技術が進めば進むほど、社会の二極化は進むのです。


・「文系」「理系」と分けて考えない


そもそも僕から見ると、「自分は文系」「私は理系」と言う人は半分、人間をやめているのと同じです。

石黒さんは、「文系」「理系」に捉われて考えることもナンセンスだといいます。

文理で分けることは、人生を半分捨てているに等しいからです。

それは、他人が決めた枠に縛られて、自分の可能性をわざわざ狭めているからです。

よくよく考えると、文理を選択したのって高校時代ですよね。

当時の自分は、今の自分がどうなっているか分かっていません。文理に縛られるということは、その当時の自分の選択に従って、これからずっと生きていくということです。

石黒さんは、工学だけでなく、人間を知るために、哲学や心理学など、あらゆる分野の勉強をしているそうです。文系か理系かなど、まったく意識すらしていません。


・思考の中心を走る芯を持て


自分の思考の中心を走る芯を持つということです。自分に芯があると、自分を揺るがすことができるし、それが適応力や人間の幅になります。

ちなみに、石黒さんにとっての芯とは、「人とは何か」「自分はなんで生きているのか」を知ることです。

これは、太古から人間の基本問題であり、もっとも基本的なことに興味を持つと、どんなことをしていても興味が尽きないし、生きるのに困りません。

この芯を持っているとチャレンジすることが多岐にわたるので苦労しますが、自分の研究の幅を広げられると、その中の流れが大きく変わっても自分の振り幅(研究領域)も広いので、すぐに対応でるようになります。

そのため、自分の領域、興味を揺るがして、人生でも仕事でも常に幅を広げておくことが大事です。


・人が他人を「嫌いだ」と思うとき、それは自分の中にも同じものがあるという証拠


録音して聞かないと、自分の声はわかりません。だから、人間は自分を客観視する手段がないということがよくわかりました。人間は自分の見た目だけでなく、内部の感情や感覚器の動きも観察する手段を持っていません。

人は、自分を知る手段を持っていないといいます。

そこで、自分を知るヒントとして、他人を観察すれば良いのです。

自分にないものは、他者から学習して取り込むこともできます。

その結果、自分の能力をどんどん膨らませることもできます。

ここで、大事なのは、他者の好きな点だけを取り込むのではなく、嫌いな点も「自分ごと」として取り込むことです。

他人の良い点というのは、自分にとっての相手の好きな部分と言えます。

その部分に触れている時、自分は心地よい感覚を持ちますが、それ以外の情報は、あまり得られません。

一方、相手に嫌いな部分を感じているときは、嫌な気分になりますね。

しかし、そこにこそ、貴重な情報が詰まっていると石黒さんは言います。

人が他人を「嫌いだ」と思うとき、それは自分の中にも同じものがあるという証拠だからです。

例えば、「この人の偉そうなところが嫌いだ」と思ったとします。

それは、「自分の中にある偉そうな気持ち」が許せないという証拠かもしれません。

もしくは、自分自身が偉そうな態度で人を不快にさせているかも知れません。

相手の嫌いな部分は、自分を改善するヒントなのです。

このことに気づくと「嫌いな人」がいなくなる、と石黒さんはいいます。


・真のイノベーターになるには、死ぬ覚悟をすること


最後に、石黒さんの強烈な言葉を載せておきます。

本気で死ぬ覚悟をすると、脳が勝手に枠を外してくれて、人生を一変させるくらいのパワーが出ます。私はそう思っています。ただし、命は粗末にしてはいけません。念のため。

イノベーターになるには、死ぬ気になってがんばることです。

死ぬ気になると、脳の構造が変わります。

そのためには、本当に死ぬ覚悟をすることだといいます。


・まとめ


枠に捉われずに考え続けること、人の嫌いな部分は実は自分の嫌いな部分であるということ、とても納得感ありました。

技術(テクニカルアーツ)があり、そして自分の頭で考えられる(リベラルアーツ)ような人間になりたいです。


Written by かず(@kazu_1247)



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