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下町そぞろめぐり2023 #23 RAUL GENERAL STORE

ロングライフデザインを考えるお店です

蔵前の裏通りにひっそりと佇むRAUL GENERAL STOREは、2023年の11月でちょうど4年が経ち、5年目に入ったインポート古着や服飾雑貨を中心に扱うお店です。
店主はフリーのグラフィックデザイナーとして仕事をしている傍ら、表現できる場としての店舗を持ちたくて開店いたしました。店主の目利きで買い付けした海外の古着や小物などを販売しています。

店主はもともとアパレルで服のデザインを行っていましたので、その目利きは確かです。「店内の商品は、国や年代関係なく、私と妻の2人が「良い」と感じた商品を仕入れております。もちろん、仕入れた古着をそのまま売るのではなく、必要な修理をして販売しています。」と店主は教えてくれました。一度流行は去りましたが修理して再び着られる洋服はロングライフデザインなんだなと思いました。
小物は卸売りの方から廃番品、サンプル品を仕入れたり、在庫処分として廃棄されるものを仕入れており、デザインはさまざまですが、海外メーカーの製品など他にはない素敵なデザインで、長く使い続けたいと思う小物ばかりです。

グラス類はどこか懐かしい感じがよいです。

RAUL GENERAL STOREのサステナブルな取り組み

店主は「衣類のリサイクルは技術面・コスト面などの問題がありまだまだ発展途上です。世界にはまだまだ着ることのできるおしゃれな商品が不用品として売られたり、ゴミとして処分されており、それらを長く使う方がよいと考えています。」と語ってくれました。
近年のアパレルでは購買意欲やディスプレイのために同じ形の服でも複数の色で大量生産されている側面があり、価格は安いですが品質も低いです。またそのような商品は完売することは少なく、セール等しても10%ぐらいは売れ残り、廃棄処分せざるを得ない状況です。廃棄処分は非常に無駄なことですので、RAUL GENERAL STOREのように自社製品を作るのではなく、まだ着られる服を販売する取り組みは大切なことだと思いました。
新しい取組みとして、古い着物を子ども用の服に仕立て直せないかを着物を販売しているお店と一緒に考えているそうです。こちらも、どんなすばらしい服になるのかとても楽しみです。


RAUL GENERAL STOREのSDGs宣言書

さまざまな活動の中から経済、社会、環境の3則面からの取組みをRAUL GENERAL STOREのSDGs宣言書として表明いただき、SDGs経営支援チームTOKYOの中小企業診断士が内容を確認いたしました。

SDGs宣言書

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