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【クルクミンとクミンは別物】香りをきっかけに、懐かしい思い出がよみがえる

クミンをクルクミンと勘違いして購入してしまう

週末になると、勤務先のコンビニでウコン系のドリンクがよく売れる。
いわゆる、吞む前に飲むというやつだ。
ウコンを摂取するとどんな効果があるんだろうと、本やネットで色々調べていた時期があった。

どうやらウコンに含まれている「クルクミン」という成分に効能があるらしい。
アルツハイマー型の認知症に効果があるとか、・歯周病の予防改善効果があるとか、嘘か本当かわからないが所説いろいろ書いてあった。
ちなみに、過剰に摂取すると、肝臓機能に障害が起きる危険性があり、とても危ないらしい。
何事も、バランスが大事のようだ。

きちんと摂取量を守っていれば、体に良い効果があるみたい。
(よし! クルクミンを買ってみよう!)

ウコンドリンクやサプリは値段も高いし、クルクミンの量も多めに入っているようなので、選択肢から外した。
摂取する量は自分で調整したいので、スーパーの香辛料コーナーで売っている子瓶詰めのクルクミンを買うことにした。

後日、地元のアピタへ行き、香辛料売り場でクルクミンを探してみるが見つからない。
クルクミンではなく「クミン」という香辛料は置いてあった。

(あれ? クルクミンじゃなくて、クミンだっけ?)

せっかく来たのだからと、クミンを購入。
帰宅後、ネットでもう一度確認してみたら、クルクミンは、ウコン(=ターメリック)に含まれている成分であって、クルクミンという香辛料は売っていないとのこと。
クルクミンを摂取したいなら、ターメリックという香辛料を買うべきだったのだ。

「えぇ~~~~っ!!! マジすか。」

まさかのクミン違い。

ちなみに、ターメリックに含まれるクルクミンの含有量は3〜4%。
1日あたりの摂取量の目安として、体重1kgあたり100mgとのこと。
僕の場合だと、体重57kgだから5,700mg(5.7g)となる。

買ってしまったものはしょうがない。

せっかくだし、開封してみた。

クミンの香りが、20年以上前の記憶を呼び起こす

開封後、クミンの香りが即座に漂う。

(? これは、・・・鉛筆削りのニオイ?)

香辛料には詳しい方には、申し訳ないが、香辛料に無知な人間からすると、これが正直な感想なのだ。

昭和生まれの人間としては、懐かしい香りだ。
小学生の頃を思い出させる。
今の小学生も、鉛筆削りを使っているのだろうか?

一方で、別の思い出もよみがえった。

時は、大学生時代の真夏。場所は、通学時の電車内で、サラリーマンやらでひしめき合っている。隣にいた友人が「鉛筆削りの匂いがしないか?」と聞かれて、思わずププッと笑った思い出がよみがえった。

つまりは、サラリーマンのワキの匂いがくっせーと言いたかったのだ。

鉛筆削りの匂い → ワキの匂いという、連想がなかったので、友人の着眼点に感心したものだ。

40を超えた今、もし僕が同じことを言うならば、「クミンの香りがしないか?」と、上品に大人の言い方をするのかもしれない。
ようは、遠回しにワキがくっせーんだよ、ということなんだが。

若き日の懐かしい思い出である。
彼とは長年会っていない。
元気にしているだろうか。

匂いが、懐かしい思い出を楽しめるきっかけとなる

過去に経験した特徴ある香りは、昔の思い出を呼び起こすトリガー(きっかけ)の役目がある。

僕の体験談だと、

通りすがりの女性の香水の香りが、高校時代の英語の先生を思い出させたり・・・

入口を開けっ放しの個人店の前を通り過ぎたら、店内の匂いが小学校時代の友人の家で遊んでいた記憶を思い起こさせたり・・・

匂いをきっかけに、過去の思い出に浸るのも楽しいものです。

2度と戻れない過ぎ去りし時だからこそ、思い出の価値は大きいのかもしれない。

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