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睡眠薬マイスリー断薬について③

またまた前回から少し日にちが空いてしまいました。

睡眠薬マイスリー断薬について②の続きです。

一気断薬を続行し、全く眠れず一睡もできないまま朝を迎える日が2日ほど続き3日目にようやく数時間寝れる、というような日々が2、3ヶ月ありました。

そしてその間、薬を絶ってから約1ヶ月後くらいに始まったのものがありました。
それは頭の中が何にもわからなくなると言ったら良いのか…
言葉にするのがとても難しいのですが、具体的にはまずは時間の組み立てみたいなものが全く出来なくなりました。
朝起きてその日1日を過ごすことがその場その場でしか出来ないと言ったら良いでしょうか。

自分や子供達の食事を作ろうとするのですが、長年作ってきた料理の手順が頭に浮かばない、今まで当たり前のように自然な手順で作れていたものが、例えばカレーを作るにしても、まずどうするんだったか、をその都度考えながらでした。
「えっと、何からしたら良いんだっけ?まず玉ねぎを切ろうか、次は何?とりあえずにんじん切ろう、玉ねぎとにんじんは切った、次は?」というように頭の中で何かを組み立てることができず、その瞬時瞬時にその時やることを考える、といった感じです。

そんな感覚は今まで生きてきて感じたことは無かったです。
自分の頭がおかしくなったのではないか?と本気で不安でしたが、その時相談していたカウンセラーさんから「そうなって当たり前、必ずリカバリーしていきます」と言っていただいていたので、その言葉を信じて何とか不安を払拭し、ただ時が過ぎるのを待ちました。

頭の中が言いようのないおかしな感覚でいっぱいになり、
うわぁと叫びたくなるような状態になったこともありました。その時期は毎日散歩やウォーキングに出るのを自分に課していた為、歩きながら「おかしい、おかしい、助けて!」となったこともよく覚えています。

そしてもうひとつ、とても辛かったのが「ミオクローヌス」と言われるものだったと思います。

眠気が全く来ない日々が過ぎて、ようやく毎日のように
眠気が何とかやってくるようになりました。
今現在では10時や11時といった多分多くの人達が眠気を感じるような時間に私も眠くなるのですが、その当時は何とか眠気がくるのが深夜1時、2時、3時。
朝は5時6時には完璧に起きてしまっていました。

そんな中「ミオクローヌス」というのは毎日毎晩現れました!
やっと眠気がきてウトウトし入眠に入ろうとすると必ずです。入眠に入る瞬間、腕や足、または体中が「びくん!」と動いて同時に脳がぱっと覚醒します。
せっかく眠気が来て寝ようとするのに必ずです!
それを一晩中何度も何度も繰り返し、脳が寝させてくれないのです。

結局朝までそれを繰り返してほとんど寝れない日と、3、4回程で何とか寝れる日となどがありましたが、この「ミオクローヌス」は数ヶ月続き、本当に辛かったです。
眠気はくるのに寝させてもらえない、体がびくん!として脳が覚醒する度に絶望に近いような感覚になりました。
毎晩それが続くのはまるでオカルトのようであり、朝まで続く日などは本当に疲れました。

当時の平均睡眠時間は2〜3時間だったと思います。

「ミオクローヌス」は夜だけでなく、日中にも出ることはありましたが昼間は睡眠と関係無い為それほど気にしないようにしていました。

どんなに夜寝れてなくても昼間も眠気が来ることはなく、昼寝などもほとんどできませんでした。
でも睡眠が少ないことによる不調を感じることがなかったのは不思議でした。

そんなこんなで睡眠薬の一気断薬はかなり壮絶なものがありましたが、15年頼り切っていた薬から卒業することができました。
これは本当に自分との闘いでした。

現在は「ミオクローヌス」は全く無く、相変わらず寝つきはあまり良くはなく眠りも浅いですが、これは年齢的なものや、今ある色々な不安、睡眠環境、寝る前までスマホ、などといったことも関係しているのではと思います。睡眠時間は毎日大体5時間程です。

今ではあれほど憧れていた「睡眠薬を飲まず普通に寝れる人」に復帰することができました。
それが何より嬉しいのです。

わかりにくい文章になってしまったかと思います。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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