Kazuaki Koseki

山形を拠点とする写真作家。 Contemporary artist of photog…

Kazuaki Koseki

山形を拠点とする写真作家。 Contemporary artist of photography, based in Yamagata. https://kazuakikoseki.com/

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  • 海外フォトコンテストから始まるキャリア構築

    地方に住む著者が、海外フォトコンテストを経て写真家として活動する中で見つけてきたものを経験談を元にまとめています。 更新は不定期。 写真の技術的なものにはあまり触れませんが、お気軽にお付き合いくださいませ。

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    写真についての考え方や生き方。写真についてのアレこれ。

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    霧幻の水森 Forest of Misty Vision 小関一成

    霧幻の水森 | 小関一成 Forest of Misty Vision | Kazuaki KOSEKI 小関一成が2015年から7年に及び、山形県飯豊町にある白川湖の水没林の光景を撮影してきた写真の、2021年時点での完成形となるもの。 2022年2月に東京六本木富士フイルムフォトサロンで行われた作品展「霧幻の水森 -Lake Shirakawa-」と同時刊行された小関一成の処女作となる作品集。構成内容、作品イメージの表現は展示を雛形としながら、より非現実の隔絶された構成、イメージへと昇華されている。 写真集「霧幻の水森」(むげんのもり) B5版(270mm x 190mm)ハードカバー(上製本) 72ページ 作品点数:68点(表紙カバー1点含む) 価格 6,600円(税込)+配送料600円 出版社:冬青社 初版限定1000部 | 英/日本語 | 【Travel Photographer of the Year 2023受賞キャンペーン】 掲載作品がTravel Photographer of the Year 2023で受賞致しました。 送料無料+霧幻の水森限定ポストカードセット(5枚組.定価1200円)をサービスにてお届けいたします。 2024年2月末まで ■Prix de la Photography Paris 2023(PX3) / Professional/Book,Nature  SILVER 受賞 ■Tokyo International Foto Awards 2022(TIFA) / Professional/Book,Nature  SILVER 受賞 ■International Photography Awards 2022(IPA2022) / Professional/Book,Fine Art  Honorable Mention 受賞 豊かな水は、雪深い過酷な冬が存在する証でもあります。雪解けと同じくして芽吹き、霧に包まれる木々が雪解け水の湖面に映し出される 世界は、心の奥に触れる美しさをもっています。現実と非現実が入り混じる世界がそこには存在します。 飯豊連峰をはじめとした山々に囲まれ、冬には積雪が数メートルにもなる山形県飯豊町。雪解けが始まる 4 月には白川、広河原川、小屋川 から雪解け水が流れ込みます。冬の終わりから初夏にかけての一ヶ月間、白川湖に群生する「シロヤナギ」を中心とした広葉樹が雪解け水 で満たされ水没森が姿を現します。早朝には朝靄がかかり、水面は見る角度によってライトブルーからエメラルドグリーンへと様々な色合い に変化してゆきます。 その地域特有の濃い霧が発生し水没した木々を幻想的に映し出します。水没林は次第に新緑へと芽吹き、新緑の水没林へと美しさを変えて ゆく。そうして春が過ぎると雪解け水は田園へと流れ込み作物を育て、水没林は森へと還ってゆくのです。 その幻想的な『水の森』は幻だったのだろうか... まるで霧に包まれた幻だったかのように、『水の森』は儚く森へと還ってゆきます... (本書ステートメントより抜粋) ナショナルジオグラフィック日本版2022年5月号にて巻頭7ページ特集掲載 メトロミニッツ2022年5月号にて4ページ特集掲載 隔月刊 風景写真2022年3-4月号にて4ページ特集掲載 Artbook "Forest of Misty Vision" 2022.2.25.on Sale Photographer Kazuaki Koseki Kazunari Koseki has taken seven years from 2015 to the submerged forest of Lake Shirakawa in Iide Town, Yamagata Prefecture. A collection of Kazunari Koseki's maiden work published at the same time as the exhibition "Forest of Misty Vision -Lake Shirakawa-" held at the Fujifilm Photo Salon in Roppongi, Tokyo in February 2022. The content of the composition and the expression of the image of the work are sublimated into a more unrealistic and isolated composition and image, while using the exhibition as a template. * Partial excerpt from the Artbook "Forest of Misty Vision" statement The abundance of water is also a testament to the existence of harsh winters with deep snow. The world of trees budding just as the snow melts and being shrouded in mist, reflected on the surface of the lake of melted snow, has a beauty that touches the depths of the heart. There exists a world where reality and unreality are mixed together. Surrounded by mountains including the Iide mountain range, Iide Town in Yamagata Prefecture receives heavy snowfall in winter that piles up to several meters high. In April, when the snow begins to melt, meltwater flows in from the Shirakawa, Hirokawa, and Hutagawa Rivers. For a month from the end of winter to early summer, the broad-leafed trees, mainly the "white willow" that grow in clusters in Shirakawa Lake, filled with snowmelt water, that floods the forest. In the early morning, the water surface changes from light blue to emerald green, depending on the angle of view. The thick fog peculiar to the area creates a fantastic reflection of the submerged trees. Gradually, the submerged forests sprout new greenery and change their beauty into fresh green submerged forests. As spring passes, the melting snow flows into the fields to grow crops, and the submerged forests resurface. Was the fantastic forest in flooded water an illusion? As if it was just an illusion shrouded in mist, the forest in water is fleetingly returning to the forest on earth...
    6,600円
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    霧幻の水森 Forest of Misty Vision 小関一成

    霧幻の水森 | 小関一成 Forest of Misty Vision | Kazuaki KOSEKI 小関一成が2015年から7年に及び、山形県飯豊町にある白川湖の水没林の光景を撮影してきた写真の、2021年時点での完成形となるもの。 2022年2月に東京六本木富士フイルムフォトサロンで行われた作品展「霧幻の水森 -Lake Shirakawa-」と同時刊行された小関一成の処女作となる作品集。構成内容、作品イメージの表現は展示を雛形としながら、より非現実の隔絶された構成、イメージへと昇華されている。 写真集「霧幻の水森」(むげんのもり) B5版(270mm x 190mm)ハードカバー(上製本) 72ページ 作品点数:68点(表紙カバー1点含む) 価格 6,600円(税込)+配送料600円 出版社:冬青社 初版限定1000部 | 英/日本語 | 【Travel Photographer of the Year 2023受賞キャンペーン】 掲載作品がTravel Photographer of the Year 2023で受賞致しました。 送料無料+霧幻の水森限定ポストカードセット(5枚組.定価1200円)をサービスにてお届けいたします。 2024年2月末まで ■Prix de la Photography Paris 2023(PX3) / Professional/Book,Nature  SILVER 受賞 ■Tokyo International Foto Awards 2022(TIFA) / Professional/Book,Nature  SILVER 受賞 ■International Photography Awards 2022(IPA2022) / Professional/Book,Fine Art  Honorable Mention 受賞 豊かな水は、雪深い過酷な冬が存在する証でもあります。雪解けと同じくして芽吹き、霧に包まれる木々が雪解け水の湖面に映し出される 世界は、心の奥に触れる美しさをもっています。現実と非現実が入り混じる世界がそこには存在します。 飯豊連峰をはじめとした山々に囲まれ、冬には積雪が数メートルにもなる山形県飯豊町。雪解けが始まる 4 月には白川、広河原川、小屋川 から雪解け水が流れ込みます。冬の終わりから初夏にかけての一ヶ月間、白川湖に群生する「シロヤナギ」を中心とした広葉樹が雪解け水 で満たされ水没森が姿を現します。早朝には朝靄がかかり、水面は見る角度によってライトブルーからエメラルドグリーンへと様々な色合い に変化してゆきます。 その地域特有の濃い霧が発生し水没した木々を幻想的に映し出します。水没林は次第に新緑へと芽吹き、新緑の水没林へと美しさを変えて ゆく。そうして春が過ぎると雪解け水は田園へと流れ込み作物を育て、水没林は森へと還ってゆくのです。 その幻想的な『水の森』は幻だったのだろうか... まるで霧に包まれた幻だったかのように、『水の森』は儚く森へと還ってゆきます... (本書ステートメントより抜粋) ナショナルジオグラフィック日本版2022年5月号にて巻頭7ページ特集掲載 メトロミニッツ2022年5月号にて4ページ特集掲載 隔月刊 風景写真2022年3-4月号にて4ページ特集掲載 Artbook "Forest of Misty Vision" 2022.2.25.on Sale Photographer Kazuaki Koseki Kazunari Koseki has taken seven years from 2015 to the submerged forest of Lake Shirakawa in Iide Town, Yamagata Prefecture. A collection of Kazunari Koseki's maiden work published at the same time as the exhibition "Forest of Misty Vision -Lake Shirakawa-" held at the Fujifilm Photo Salon in Roppongi, Tokyo in February 2022. The content of the composition and the expression of the image of the work are sublimated into a more unrealistic and isolated composition and image, while using the exhibition as a template. * Partial excerpt from the Artbook "Forest of Misty Vision" statement The abundance of water is also a testament to the existence of harsh winters with deep snow. The world of trees budding just as the snow melts and being shrouded in mist, reflected on the surface of the lake of melted snow, has a beauty that touches the depths of the heart. There exists a world where reality and unreality are mixed together. Surrounded by mountains including the Iide mountain range, Iide Town in Yamagata Prefecture receives heavy snowfall in winter that piles up to several meters high. In April, when the snow begins to melt, meltwater flows in from the Shirakawa, Hirokawa, and Hutagawa Rivers. For a month from the end of winter to early summer, the broad-leafed trees, mainly the "white willow" that grow in clusters in Shirakawa Lake, filled with snowmelt water, that floods the forest. In the early morning, the water surface changes from light blue to emerald green, depending on the angle of view. The thick fog peculiar to the area creates a fantastic reflection of the submerged trees. Gradually, the submerged forests sprout new greenery and change their beauty into fresh green submerged forests. As spring passes, the melting snow flows into the fields to grow crops, and the submerged forests resurface. Was the fantastic forest in flooded water an illusion? As if it was just an illusion shrouded in mist, the forest in water is fleetingly returning to the forest on earth...
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最近の記事

40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。⑤コンテスト以外の選択肢は?

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    • 写真と時間

      残雪と新緑の水森 4月後半のこの時期、白川湖は新緑の頃になっても山肌には雪が残り、残雪と新緑のコントラストが豪雪地帯の季節感を感じさせてくれた。 撮影したのは7年ほど前のGW前。 GW少し前に新緑が芽吹き、水没林が命を灯すような季節が始まるのが、ここ10年ほどの標準の季節感だった。 雪の多い少ないは昔から当たり前にあることだが、今年は雪が少なく季節の進行が一週間から10日早い新緑の季節がやってきた。当時は、画的に雪が目立つようで少し外したい気持ちだったのだが、雪の少な

      • 自然は自然のままに

        日本人の持つ自然感というものをしばらく前に考えたことがありました。 西洋の自然感というものは、自然には手を加えず出来るだけ手付かずのまま、どうしても必要な時に手助けをするというのが保護という側面ではあるそうです。 日本ではどうなのか? どちらかというと自然は管理するもの、管理できるものという目線で考えてきた歴史があるようです。 国土に限りがある側面もあり、日本庭園や樹木との近しい関係の歴史もあって今に続いているのでしょう。 釣り人となってから、自分の通う川に手を加えられ

        • 2023を振り返って

          今年も1年多くの皆様にお世話になりありがとうございました。 今年は4つのグループ展に参加する機会に恵まれました。 展示にお越し頂いた皆さん、運営スタッフや関係者の皆様ありがとうございます。 「BigPicture Natural World Photography」(California Academy of Sciences,USA) 2023.10.7〜2024.4.7 「People Sharing All the World」(Siena,Italy) 202

        40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。⑤…

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        • 海外フォトコンテストから始まるキャリア構築
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        記事

          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。④受賞したら写真は売れたりするの?

          今回で第4回となりますが なんども言いますがはじめに大事なことを言っておきます。 フォトコンテストに出す必要は全くありません。 出すのはあくまで自由で、誰もが出しているわけではないコンペで受賞したからと言ってそれ以上でもそれ以下でもありません。 本題に入る前に、コンテストとコンペティションという違いについてですが、以前記事の中で評論家の飯沢耕太郎さんが ・単写真で評価するものをコンテスト ・複数写真で評価するものをコンペ と言われていて、なるほどと思いましたのでならっていこ

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          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。④…

          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。③実際にどんなコンテストに応募しているの?

          なんども言いますがはじめに大事なことを言っておきます。 フォトコンテストに出す必要は全くありません。 出すのはあくまで自由で、誰もが出しているわけではないコンペで受賞したからと言ってそれ以上でもそれ以下でもありません。 前回の投稿から1ヶ月半ほど経ちましたが、その間にいくつか海外コンペで入賞したりしておりました。 Nature's Best Photography International Awards Siena International Photo Awards

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          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。③…

          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。②海外フォトコンテストの探し方は?

          はじめに大事なことを言っておきます。 フォトコンテストに出す必要は全くありません。 出すのはあくまで自由で、誰もが出しているわけではないコンペで受賞したからと言ってそれ以上でもそれ以下でもありません。 しかしながら、日本だけでも数え切れないほどのピンからキリまでのフォトコンテストがあって、世界中ともなればとんでもない数のフォトコンテストがあるのも事実で、それだけ人気があるのも事実です。 前回の①海外フォトコンテスト応募のきっかけは?に続いて 国際コンテストに出す目的は?

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          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。②…

          40以上の海外フォトコンテストを受賞して見つけたこと。①海外フォトコンテスト応募のきっかけは?

          フォトコンテストに応募する目的は? 日本でもフォトコンテストは沢山あるのにどうして海外のフォトコンテストなの?そもそも、フォトコンテスト出さなくても良いのでは? 右も左も分からない状況からキャリアアップを図りながら行なってきた事を少しずつ綴ってゆきたいと思います。 まずは自己紹介含め私のプロフィールと応募してきたコンテストを少々。 小関 一成 Kazuaki KOSEKI 1977年山形生まれ。家業である写真館を営む。20代に始めた趣味のフライフィッシングがきっかけで自然

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          写真展と壁

          先日、「壁」をテーマにした写真展に参加させていただいた。 私自身は、「樹木の壁」という解釈で展示をさせていただいたのだけれど、参加者の多くの方がこの展示に参加する事を壁と捉えられていて、ふと一年前に六本木の富士フイルムフォトサロンで開催する事が出来た個展の事を思い出した。 その時の写真展を終え、率直な感想はと言えば充実感に包まれとても楽しい経験をする事ができた。そして、これからも継続的に行なっていこうと改めて心に決めたのだった。 そもそも、コネもツテも使わず自分の作品の出

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          芸術は長く、人生は短し

          古代ギリシアの医学者ヒポクラテスが残した言葉。 先日亡くなられた坂本龍一さんが好んだ一節として「Ars longa, vita brevis.」というフレーズが紹介されている。 未来は誰にも分からない。 そんな未来へ永く残る物として世に出すことは、計り知れない心のありようがあったのだろう。 偉大な先人の言葉を愛し、また偉大な人が言葉を紡ぎ残ってゆくことは、とても素晴らしい人の営みに他ならないのかも知れない。 普遍的な美を追求することである芸術。 恒久的な物として作品を残す

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          繋がりと記憶の先

          樹木を被写体としていることが多い事に気付いたのは、自分の写真を見返している時だった。 その場所で長い年月を過ごしてきた樹々は様々なことを経てきたはずだが、彼らは何も語ってはくれない。けれど、時折何かを教えてくれる気がするのだ。 15年以上前に木工製作をする様になり、元々物作りが好きだった事も重なりのめり込んでいった。 フライフィッシングをする者にとっては、背中に吊るし背中の顔とも言われる様な魚を最後に掬う道具でランディングネットという。 それをオールハンドメイドで全て木製で

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          写真と旅

          東日本大震災は記憶から消えることのない人生の大きな節目となった。 震災から程なくして骨折した足についたギブスを引きずりながら、何もすることの出来なかった自分がもどかしく。その後の数年間、何かに追われるように様々な活動に参加し忙しい日々を過ごす事で何かを消し去ろうとしていたのかも知れない。 それから3年ほどが経ち、バリ島で起業していた古い友人から誘われるうちに旅に出ようと日本を発った。 20歳ごろに社員旅行で何度か行ったきりの海外へ行くことには不安はなかったが、楽しみという

          レタッチから写真の過去と未来を考える

          撮影を終えて、年配のご婦人などがしわが気になるのなどの理由から 「いっぱい修正しておいてね!」と笑いながら冗談交じりの会話をすることが今でもたまにある。 今のデジタル時代では肌のレタッチと言った方が分かりやすいかもしれないが、個人的には双方は微妙に違う気もする。 元々はフィルムの時代、年齢によって出来た不要なシワ(筋肉の流れに沿って出るのだが、表情の癖などで出来た気になる様なシワなど)や多少の肌荒れやニキビなど、光のあたり加減で出来たムラなどを鉛筆で書くことによって薄くする

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          写真と視点

          自分の事を、写真を撮る以前に、視る者、そして視続ける者だと考えている。昔からそんな事を考えていたわけではないけれど、自分の写真を何度も何度も見ていく内に、写真と共に時間を重ねる事でたどり着いた。 10年ほど前とある方が『写真は歳をとらないと上手くならんよ。』と言われたのをよく覚えている。その当時は、まあなるほど分かる気もすると思った程度だけれど、もう少し若ければ必ず反発していた言葉だと思う。 ここ最近、歳を少しだけ重ねたせいかその言葉が現実だったのだなと思うことが多くなった。

          写真と視点

          写真と言葉

          写真集を出版する際に出版社の社長がテキストはご自分で書いてください。と仰られた。 写真集には専門家の方が文章を寄せることがあるが、社長が言いたかったことは、写真には撮った人の言葉が必要であり、あって然るべきとの事なのだろう。それには同意する点で既に用意してあったものを加筆修正を加えていった。 そもそも何故写真に言葉が必要かと考えるに至ったかを少し遡って考えてみたのだが、自分の場合海外のコンペへ応募していた事が大きく起因している。 写真にキャプション欄が必ずあって、はじめはそ

          写真と言葉