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大人が読みあいっこで楽しむ絵本会

「読みあいっこの絵本会★オンライン班」という
noteサークルを作りました。


久しぶりに投稿したnoteにサークルという新機能を見つけたとき
「ああ、私がサークルやるなら絵本だな」と思ったのです。

毎月1~2回主催していた「読み合いっこの絵本会」が
新型コロナウイルスが感染しやすい3つの条件
(①密閉した空間 ②手の届く距離に多数 ③会話や発声)
にあてはまるので、
しばらく開催できないかもしれないと悩んでいたところでした。

「読み合いっこの絵本会」のオンライン版。
noteのサークル機能使ったら何かできるかもな、と早速つくってみました。

LINEの公式アカウントで案内したら、
早速2人のメンバーが入ってくれました。

元々、noteユーザーではない人がほとんどで、
noteにアカウントをつくるところからのスタート。

まぁまぁハードルは高いことだろうな、と思っていたので、
早々に2人も参加してくれて万々歳です。
(もちろん、これから増えてほしいけど)

noteサークルの掲示板では、
「お題」を出して、
絵本をそれぞれ読んだり、感想をシェアしたり、
zoomを使って、オンライン読みあいっこを開催したり、
その他、動いてみて柔軟に絵本を通して交流できる
「違いを面白がれる」場になればと思っています。

…と、勢いで動き出してから、noteを振り返ると、
これまで「絵本」に関する記事を全く書いていないことに気づきました。

なんてこったい。

そう、だいたい私は「絵本の専門家」ではないし、
出版関係者でもないし、司書でもない。
地味系のアナウンサー…
だから、絵本についてのあれこれを私がnoteに書くなんて、
めっそうもないと思っていたのです。

ただひとつ、絵本に関する資格として、
絵本セラピスト®という資格を持っています。

絵本セラピー®について簡単に書いてみたいと思います。

絵本=子どものもの 
というイメージは大きいですが、
絵本セラピー®の対象は、子どもではありません。

子どものために書かれた絵本を、大人に読み聞かせます。

大人が「絵本を読んでもらう」とどうなるか?

当然、なんらかの感想を持ちます。

絵本の物語はとてもシンプルです。
だからこそ、感想が面白いのです。

大人の感想は、ひとそれぞれ違います。
似通っていても、違います。

でも、「そういう感想を持つのは当たり前」だと
本人は思っている(ことが多い)のです。

例えば、
「しんせつなともだち」福音館書店 という絵本を読んだときのことです。

簡単に内容を説明しておくと
雪の降り積もる日、食べるものがなくなった子うさぎが食べるものを探しに出かける。
子うさぎは、かぶを2つみつけて、1つを食べ、1つを友達のロバに届ける。
ロバは留守だったので、置いて帰った。
家に帰ってかぶを見つけたロバは、友達のこやぎがお腹を空かせているだろうと届ける。
留守で置いて帰る…こやぎは友達の鹿がお腹を空かせているだろうと…

と繰り返し、
友達の親切な気持ちが回り回って、
かぶが子うさぎの所まで戻ってくる、というお話。


この本を読んだとき、
ある人は、
「本当に親切なら、かぶを回すのでは無く、自分が手に入れた新しい食材の方を友達にあげるんじゃないかな?」
ある人は、
「みんな、かぶが嫌いだったんじゃないのかな」
ある人は、
「誰が置いていったか分からないかぶは怖くて食べられない、毒でも入っていたらどうする?」
ある人は、
「友達にひとつあげるのは良いけど、この先も食糧不足だろうから全部食べずに残しておかないと」

とまぁ、みなさん、何があったんですか(笑)

それぞれの感想に、共感したり、それは私は思わなかった〜と笑ったり。

人と意見が違っても、感覚が違っても、
それはただ「絵本の感想」なので、
とても受け入れやすいし、違いを面白がれます。

そして、そういう感想を持つ自分自身の感じ方や考え方のクセ
気づくのです。

「そうか、わたしだからそのように感じるんだ。みんなそう思うわけじゃないんだ」と。

これが、絵本じゃ無かったら、
「あの人とは考え方が違う」
「気が合わない」
「意見が合わない」になるかもしれない。

でも、絵本を通して、
こうやって違いを面白がれるようになったメンバーは、
違いを受け止めあえるので、良い感じで仲良しです。
仲良しと言ってもべったり仲良しではなく、
それぞれ、丁度良い距離感で付き合っている感じです。

絵本セラピー®は、絵本セラピストが絵本を読み、
感想のシェアや絵本にちなんだワークなどを通して
気づきを促す大人のためのワークショップです。

私が主催している「読みあいっこの絵本会」は、
絵本セラピー®の考え方をもとに、
参加するみなさんに一冊ずつ絵本を持ち寄ってもらって
みんなで読みあいっこする会です。

月に1〜2回、私に仕事が空いている日程で気ままに計画して、
そのタイミングで参加できる人が参加するという気ままな会です。

お菓子やお弁当を食べながら、
コーヒーやお茶を飲みながら、
絵本を読みあい、感想をシェアし、
小学校の読み聞かせ会での実践を話したり、
相談したりと
「絵本」を縁に大人が集まっています。

3月も予定していましたが、一斉休校の影響もあり中止しました。
4月は、状況を見ながら、開催を検討中です。

そんな、今だから思い立ったこと。

「読みあいっこの絵本会★オンライン班」というnoteサークル

これなら遠くにいても、バーチャル読みあいっこできます。
「転勤になってしまったけど、時々読みあいっこのために松山まで来ようかな」と言ってくれていたKちゃんも参加できるはず。

これまで、リアルの「読みあいっこの絵本会」に参加したことがある人も
全く初めてな人も、近くの人も、遠くの人も。

どうぞ、お気軽にご参加ください。

※もちろん、著作権法を遵守して行います。

いちえ


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