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#いま私にできること を考えようとすると、情けなくなる。

#いま私にできること
かぁ。

イラストレーターさんが、お役立ちイラストを無料公開している。
すごいなぁ。

演奏家やパフォーマーが無料でLIVE配信している。
すごいなぁ。

医療者。
もう尊敬しかない。
すごすぎです。

そんな中で、
#いま私にできること
を考えようとすると

情けなくなる。

そして、何か役にたたなきゃいけないんじゃないかと

そわそわする。

役に立つためには、無償ボランティアじゃないといけないんじゃないかと

ヒヤヒヤする。

何もできないよ。

何か役に立たなきゃいけないんだろうか。


ふと思った。
もしかすると、
人のよい「面倒見の良いおばちゃん」タイプの人は
今、とっても苦しいかもしれない。
(私はそのタイプではない)

ツイッターで、そんなタイプだろうと思われる人が
「医療の現場で何かお手伝いできることはありませんか」
と、医療者アカウントに申し出ているツイートを見た。

正確なやりとりは覚えていないけれど、
「素人にできることはない。むしろ素人をフォローする余計な業務が増える。今、経験の無い人を守りながら仕事をする余裕はない」
といった意味の返事が返ってきていた。

私は「そうだろうなぁ」と思った。
私なら「余計なことを申し上げました」とすごすごと引っ込んでしまう。

でも、その人は食い下がった。
「人手はないよりあった方が良いでしょう。どんな素人でも、ちょっとした補助などで役に立てることはあるんじゃないですか」と。

私は「おおお。そうきたか。確かに、普段だったら、お節介と言われようがそんな風にグイグイはいってきてくれる人に救われることが多いんだよな。助けてと言うのが苦手な私にとっては」と思った。

でもその医療者アカウントの人は
「お願いだから、家にいてください。Stay at HOME」
とバッサリ切った。

そりゃそうだ。
自然災害の時のボランティアとは違う。

「いまは家にいること」が最高の
 #いま私にできること
 なんだろうけれど、
役に立ちたい思いが強い人は、それでは落ち着かないのだろうと思った。


数日後。
一人事務所で仕事をしていると、
郵便局から電話があった。
「荷物があるのですが、今から届けても大丈夫ですか?」と。

あれ?何か頼んだかな?
と思い出そうと考えていると、すぐにピンポンが鳴った。
(すぐ前まで来てたんかい!)

大きな段ボール箱が届いた。

差し出し人は、Sさん。
10年以上前に同じコーラスグループで歌っていた女性。

でも、もう何年も会っていない。

「え?なんで?」

思わず、配達の人に言った。

「疑問に思うことがあったら黄色い紙に問い合わせ先書いてあるので、電話してくださいね」
と言い残して帰って行った。

中を開けると、凜とした花。

「今はとても大変なときですが、
花を見て明るくお過ごしください。」

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「私?私もこの状況で大変だって言って良いの?
 弱音を吐いても良いの?」

涙腺が…。

法人化して1年。
今年度は6月以降のオファーが順調で、
ようやく事業が軌道に乗りそうだと思い始めていた。
やっとやっと…

ところが、3月に入ってから連絡が来るのは
キャンセル…キャンセル…キャンセル…

弊社の仕事の中で割合が大きいのは、
外部から委託されるもの。
司会・ナレーションや
講座・セミナーの講師。

外部からの依頼が少ない季節でも、
独自に開催している講座、
個人レッスンやコンサルが事業継続を支えている。

ところが、
独自開催していた講座は「三密」を避けられない。
声を出す。話し合う。
今は避けた方が良い。

中止や延期を決め、可能な物はオンラインにした。

個人レッスン&コンサルだけは距離を取って続けてきたけれど、
なるべく人と会わないことが求められる。
緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて
すべてオンラインに切り替えた。

以前から私を知っている人は
「一恵ちゃんはオンライン強いから大丈夫よ」
と言うけど、そんなに甘くは無かった。

これまでも確かにオンライン開催してきた。
遠方の方向けの講座やコンサル&レッスンは、最初からオンラインだった。

でも、「オンラインか対面か選べる」のと
「オンラインだけ」とは
随分とハードルの高さが違う。

そして、オンラインだから休日夜間大丈夫…ではない。
時間や場所を選ばないと言われているけれど、
幼児が家に居る状態でオンラインで仕事は出来ない。

受講生としてオンラインを利用するならともかく、
ビジネスでコンテンツを提供する側として幼児連れは厳しい。

それでも、私の居る地域では保育園は通常通りだし、
子どもも元気に通ってくれている。
これまで通りの時間帯でやれることやるしかない。

予約はほぼ無くなった。
どうしよう。

でも、でも、私なんて大変な内に入らないない。

飲食業界や社員を沢山抱えている会社のことを考えると、
私なんて、これくらいで大変だなんて言っちゃいけない。

そんな風に自分で自分を叱咤して、
知らず知らずのうちに、張り詰めていた気持ち。

「今はとても大変なときですが、
花を見て明るくお過ごしください。」

カードに添えられた言葉とお花。

「私がそんな風に言ってもらって良いの」
「もっと大変な人がいるのい私なんて」

と思いながらも、泣いてしまった。

花に慰められる。慰められるという言葉を体感する。

Sさんに電話をして、数年ぶりにお話しできた。

「若い人が頑張っているのを見てて、何かしたくて。
 頑張ってるのを見てて、ずっと何かしたいって思ってたから。
 迷惑かなと迷ったんだけど」

Sさんは、お孫さんがいる年代の方。
facebookでは繋がっているけれど、
私はコーラスもやめてしまっているので、
普段お会いすることもほとんどない。

それでも、そんな風に私を思い出してくれる人がいたということ、
そしてこうやってさりげなくお花を差し入れてくれたこと、
「神かと思った」

厚く厚くお礼を言うと、
「何かしたいって言う気持ちを押しつけたんじゃないかしら」と。

もしかすると、その方はこの状況に「何もできない」ことに苦しい気持ちがしていたのかもしれない。

そして、#いま私にできること
とお花を贈ってくださった。

ああ、私もこんな風に気遣える人になりたい。

さて、
私の
#いま私にできること
 はなんだろう。

恥ずかしながら、こんな状況なので
Sさんのように誰かに何かを贈ることは
ちょっとしんどい。

そして無料でスキルを提供することも、
自分の首を絞める。

だから、本当にごめんなさい。
本当に、すみません。
申し訳ありません。

#いま私にできること は、
いまじゃなくてもそうなのだけど、
なんだかそう考えると、
本当に情けなくなるのだけど、
私のスキルを有償で提供することです。

例えば…
①ナレーションをデータでお渡しします。

・これまで担当者が対面でやっていた事業紹介や説明を動画にしませんか。一応、プロなので私がナレーションを読みます。
原稿とパワポデータを一緒に預けて頂けたら、
パワポにナレーションをつけた動画をつくります。

・教材の動画にナレーションつけます。
子ども向け教材だけでは無く、資格取得のための教材動画などのナレーション実績があります。

・CMや番組ナレーションも勿論喜んで。

音声サンプルはこちらにあります。
私以外にもナレーション出来るメンバーがいます。
声がイメージにあいましたら是非。

②オンラインで新入社員研修などコミュニケーション研修します。

敬語や電話応対など、自宅待機の間やテレワークの合間にどうですか?

③Web会社説明会やWeb総会など、司会します。

ジョブカフェ愛ワーク主催の合同会社説明会ができなくなり、
急遽Web会社説明会として収録したのがこちらです。
(参考までに)


あとは、
④面接対策個人レッスン
⑤伝え方個人レッスン
⑥プレゼンテーションコンサル&レッスン
⑦朗読オンラインレッスン

など、できます。

あー、なんだか結局仕事紹介になる自分が情けない。

あとは、こんなこと、できないの?と逆提案もよろこんで。
できそうだと思って頂けることなら、何でも挑戦してみます。

他人にはコンサル&レッスンで
「こんな強み」「あんな強み」をお伝えしているのに、
自分で自分のことになると…。

そして、この非常時に、社会に役立つあれこれや
人々の心が癒やされるあれこれをやっている人を
Facebookで見かけて、
ただただ「すごいなぁ」と。
そして「私はなんて情けないんだ」と。

twitterでは医クラのみなさんの炎上を恐れない議論や発信に
ただただ「すごすぎる」と。
そして「私はなんて情けないんだ」と。

いま私にできること 
とにかく、生き延びよう。




書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。