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現場主義を貫く:ニューヨークに行ったら予期せぬことが起きた。

先日シンポジウム参加のため、約10年ぶりにニューヨークを訪れた。空港からタクシーでマンハッタンに到着。独特な臭いは10年前と全く変わっていない。最初の夜に早速ニューヨークの洗礼を受けた。宿泊していたホテルの隣の部屋から大音量の音楽が流れてきた。深夜2時。大声で歌っている。その言葉は英語でもスペイン語でもフランス語でもない。この国の鉄則で絶対に自分で直接問題を解決してはいけない。アメリカは銃社会。一発ズドンっていうことも十分ある。私は仕方なくフロントに行き部屋を変えてくれと頼んだ。フロントの超筋肉質のお兄ちゃん曰く、俺が話してやると息巻いていた。私は、お願いだからやめてと頼み、なんとか部屋を変えてもらうことに成功。時計はすでに深夜3時を回っている。結局そのまま寝付けず、朝8時のミーティングに参加した。

コロナ以来ミーティングはハイブリッド形式が主流。しかし大事なミーティングは、いつも直接参加することにしている。その現場に行くと思いがけないことが起きるから。今回も起きた。

シンポジウムの最初に話された女性の研究者は私の分野ではかなり有名な方。マサチューセッツ工科大学の教授。面識は全くなかった。彼女の発表後に質問に行き、私の研究に関してアドバイスをいただいた。そうしたら、翌日私のところにこられて、新たなアドバイスをくれた。一晩考えたのかな?全くありがたいことだ。そしたらなんとシンポジウム終了後、ビルの外で出くわし、空港までタクシーに乗っけてくれた。約1時間タクシーの中で研究の話に花が咲いた。こんなことはオンライでは決してあり得ない。

ニューヨークはあまり好きじゃないけれど、今回の旅は大きな成果があった。

私が得た教訓:You get what you pay for.日本語では安物買いの銭失い。オンラインは時間も費用も節約できるが、それなりのものしか得られない。


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