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致知2023年12月号「総リード 特集 敬、怠に勝てば吉なり」を読んで


結論が恐ろしく響く。”怠、敬に勝てば、個人も、会社も国も滅ぶ。”

怠が敬に勝つという状態は、敬について全く意識できていない状態だと思う。すなわち、まず、ひとすじの敬の光をそこに差し込むことが大事だ。

では光とは何か。文中にある「よき人、よき教え、よき言葉」である。これらに出会うことで、心を清潔、新鮮に保つとは、怠の闇で淀んでしまったところに光をあてて、やがては浄化していく様がイメージできる。そのままこれは一燈照隅の言葉に繋がっている。

”暗黒(くらやみ)を嘆くより、一燈を点けましょう。
 我々はまず我々の周囲の暗(やみ)を照らす一燈になりましょう。
 手のとどく限り、至る所に燈明を供えましょう。
 一人一燈なれば、萬人萬燈です。
 日本はたちまち明るくなりましょう"

安岡正篤師の説く萬燈行の一説が、頭に、思い浮かぶ。

混沌とした世の中を見て、やる気を失ったとしても、愚直に目の前のことをやりきる人から光を受けとることができる。暗(やみ)に支配されそうなとき、いかにして光と出会うか。

自らの行動と、良き運と縁である。運と縁は自らの行動が招くと心得て、自らの行動を律し、変えていきたい。そこに留まらず、リーダーとしての自覚を得たならば、光を他者に向けて発する努力がいる。光の強さ、どこまで届くかは関係がない。どんな「一燈」も暗(やみ)の中からじわじわと広がって「一燈」と成る。一燈として大きくなるまでが問題なのではない。一燈を点けることが何より大事と考えて実践していく。

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