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致知2023年2月号「積善の家に余慶あり(総リード)」を読んで


 川崎屋孫右衛門のように、これ程「忙しい」人生というものもない話に、色々と考えてしまう。兄を救いたいという妹やその夫の思いを受け、一度は改心して尊徳の教えを受け容れた。人はここまで変わるのかというほど変わっていく。そして、変われば、その行動次第で、人生も変えられることをも、教えてくれる。そして、行動を悪い方に変わってしまえば、やはり悪い方へと人生も変わってしまう。妹の立場からすれば、不善を積んだ艱難の中にいる兄とともに、「ただただ同じ艱難を共にせよ」と求められ、真心を立てて実行した。家という切り離し用のない運命は、受け容れるほかはない。不善を積み重ねてきた家に生まれた場合、艱難、試練が待っている。自分の身は、不幸だと嘆くしかないのか。

 最後に、日本という特別な国について語られた言葉に、私たちの幸運に想いが向かう。通説を真実ととらえれば、2683年続く、現存する最古の國がこの日本である。古くは、縄文の時代からみて、ずっと争わず平和に暮らしてきた民族の國である。そんな日本に生まれ、この激動の現代において、激しく変化していく世の中を見ながらも、自分の生き方を自分で決めることができるという善き人生を与えられていると思うと、幸せである。自分や家族が幸せでありたいのは当然だが、会社や地域や、日本がそして、世界が平和で、幸せに生きられる様に、身を捧げ、尽くしていきたい!

 

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