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致知2023年10月号「対談 世界の頂点をいかに掴んだか」を読んで


野球にあまり関心がなく、WBCも全く見なかった者として、改めて対談を通して、達成した偉業の困難さと凄さを感じることができた。メンバーである選手やスタッフの一人ひとりの姿勢や行動も素晴らしかったのだし、それをマネジメントした栗山監督のリーダーシップもまた素晴らしかった。

30人の選手全員へ手紙を書いて思いを伝えたこと、日本代表チームは自分のチームであり、全員がキャプテンであるとしたこと、時代に合わせた選手選考へのこだわりと焦らず信じて待ったということ、など。栗山監督は、謙虚に、素直に、チームの力を引きあげ、まとめて強くするリーダーシップを発揮した。その力の源泉は、これまでの人生経験の中で、多くの本から、人から、体験から、人生の師・教えを得て、愚直に実行して培ってきたものだ。結果を出す為の、一流の思考とリーダーの姿勢にあふれていて、とても勉強になった。中でも監督の仕事は2つあるは、普遍的に通じる組織の長の要諦だと感じた。

社長は偉いのではなく、ものごとを決め、決めたことの責任をとる係(役割)だと常々思ってきた。そして、もう一つは「人が嫌がることを率先してやること」とある。例えば、お客様や、一般の方ともしトラブルになったのであれば、がんばってきた社員に代わり、前に出て、謝り、自分にできることを精一杯やっていく。他にも、皆がやりたがらないことをするのが、自分の使命なのだと感じた。

なぜ、WBCで優勝して、栗山監督が、ここまで絶賛されてきたのかが、遅ればせながらよくわかった。一つひとつ、マネしていく。

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