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Ability Summit 2024: AI テクノロジとイノベーションでアクセシビリティを推進(2024/03/19、ニュースリリース)

※米マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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Ability Summit 2024: AI テクノロジとイノベーションでアクセシビリティを推進
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※本ブログは、米国時間 3 月 7 日に公開された
"Ability Summit 2024: Advancing accessibility with AI technology and innovation" の抄訳を基に掲載しています。
https://blogs.microsoft.com/blog/2024/03/07/ability-summit-2024-advancing-accessibility-with-ai-technology-and-innovation/

バイス プレジデント兼チーフ アクセシビリティ オフィサー 
ジェニー レイ-フルーリー (Jenny Lay-Flurrie)

マイクロソフトは本日、第 14 回 Microsoft Ability Summit を開催します。
https://abilitysummit.eventcore.com/home
この年次イベントでは、ソートリーダーたちが一堂に会し、障碍の有無による格差の解消に向けて、
https://thedocs.worldbank.org/en/doc/123481461249337484-0050022016/original/WDR16BPBridgingtheDisabilityDividethroughDigitalTechnologyRAJA.pdf
アクセシビリティを促進するにはどうすれば良いか議論します。

今年のサミットは、「Build (構築する)」、「Imagine (創造する)」、「Include (含める)」という 3 つのテーマを掲げています。
「Build」では、障碍のある方々の見識を活用することで、アクセシビリティとインクルージョンを構築する方法について考えます。
「Imagine」では、アクセシビリティの高い建物、イベント、コンテンツ、製品を設計するためのベスト プラクティスについて深く掘り下げます。
そして、「Include」では、クリエイター、開発者、エンジニアに対して、AI がもたらす課題や機会に注目します。

ケイティ ジョーライト (Katy Jo Wright) と デイブ マッカーシー (Dave McCarthy) が、慢性のライム病とともに暮らすケイティ ジョーの人生についてディスカッションします。
また、聴覚に障碍のあるクリエイターでありパフォーマーでもあるレイラ ハナウミ (Leila Hanaumi) 氏や、アクセシビリティ分野の国際的なリーダーである、米国務省国際障碍者権利担当スペシャル アドバイザーのサラ ミンカラ (Sara Minkara) 氏と、カナダ政府チーフ アクセシビリティ オフィサーのステファニー カデュー (Stephanie Cadieux) 氏が見識を共有します。
さらに、歌手、俳優、メンタルヘルス分野の提唱者として活躍するミシェル ウィリアムズ (Michelle Williams) 氏と一緒にメンタルヘルスについて深堀りします。

また、マイクロソフトは、その途中でいくつかの発表を行います。

■アクセシビリティの高いテクノロジを推進

世界で13 億人以上の障碍のある人々に力を与えるためには、アクセシビリティの高いテクノロジが不可欠です。
AI の新たな章が始まり、その可能性が増していくのと同時に、正しく理解する責任も増えています。
私たちは、アイデアと行動とのギャップを縮める可能性や、より容易なコーディングと創出の実現など、どこで AI が影響力を発揮するのかを学んでいるところです。
すべきことはまだ沢山あるので、今後もテクノロジのツールボックスにあるすべてのツールを活用して、アクセシビリティを推進していきます。

本日、こうした目標を達成するために役立つ、マイクロソフトの最新テクノロジとツールを紹介します。

・Windows の Copilot でアクセシビリティをより容易に。
2024 年 3 月下旬より、Windows で新しいアクセシビリティ機能が有効になります。
Windows の Copilot に指示すると、ライブ キャプション、ナレーターなどのアクセシビリティ機能が起動します。
詳しくは、Windows ブログをご覧ください。
https://blogs.windows.com/japan/2024/03/05/microsoft-copilot-improvements-for-windows-11/

・Microsoft 365 はクリエイターがよりアクセシビリティの高いコンテンツを作成できるよう支援します。
アクセシビリティ アシスタントなど、 https://techcommunity.microsoft.com/t5/copilot-for-microsoft-365/accessibility-in-microsoft-365-core-apps/ba-p/4076693
クリエイターがアクセシビリティの高いコンテンツを作る際に役立つツール群は、現在 Word がInsider 向けプレビューで利用可能で、Outlook と PowerPoint もまもなく提供開始されます。
アレス ホレチェク (Ales Holecek) は、利用例、ニューロ ダイバーシティに関する初期の研究、そしてより迅速なコンテンツ作成やアイデアと行動とのギャップ縮小を手助けする Copilot for Microsoft 365 について紹介します。

・アクセシビリティのための Azure AI について、本日、以下を含む 6 つの新しい利用例を紹介します。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/6-ways-generative-ai-helps-improve-accessibility-for-all-with-azure/

・Seeing AI は、 https://news.microsoft.com/ja-jp/features/231215-seeing-ai-app-launches-on-android-including-new-and-updated-features-and-new-languages/
新たに 14 言語 (合計 33 言語) で利用できるようになり、より充実した画像説明機能や、写真や文書に対応したチャット機能を含む、最新の生成 AI モデルの提供を始めます。

・Azure AI Audio Description ソリューション アクセラレータは、
Azure GPT-4 Turbo with Vision を使った新しいソリューション アクセラレータで、視覚に困難がある人や見えにくい人向けに動画を説明します。
WPP による動作のデモンストレーションを行い、
https://www.wpp.com/ja-jp/
ソリューション アクセラレータの登録受付を開始します。
https://aka.ms/AzureAIAudioDescription

テクノロジは、ALS (筋萎縮性側索硬化症) の治療法の発見など、長年の課題に取り組む際にも役立ちます。
マイクロソフトは、Azure を使って ALS Therapy Development Institute (TDI) https://www.als.net/ と Answer ALS https://www.answerals.org/ を支援し、研究のために利用できる臨床データやゲノムデータを約 2 倍に増やします。
2021年に、Answer ALS は Azure Data Portal の Neuromine https://www.als.net/news/neuromine-data-sharing-collaboration/ を通じて研究をオープンアクセス化しました。
それ以降、このデータによって、世界中で 300 件を超える独立した研究プロジェクトが実現しています。
現在進行中の ALS Research Collaborative (ARC) の研究から得られる ALS TDI のデータを追加することで、研究者たちが治療法発見に向けて前進するのを後押しします。

さらに、ALS やその他の発話に困難のある人々が自分の声を持てるようにするために、Custom Neural Voiceを使った現在開発中の製品のプレビューを行います。
私たちは、Team Gleason https://teamgleason.org/ などのコミュニティと幾度となく協力しながら、この技術が有益に使われるために力を尽くしており、今年後半の提供開始を予定しています。

■基本的権利としてのアクセシビリティ

ますますデジタル化が進む世界でインクルーシブに構築するために、私たちは基本的権利を保護しなければなりません。
コミュニティ全体でこれを推進するパートナーシップについて、一日を通して紹介します。

たとえば、次のことに触れます。

・イリーン アーレンベルク (Ilene Arenberg) とターニャ ハリス (Tanya Harris) とともに、競争的かつ統合された雇用へのアクセスと経済的な公平性に関するディスカッションを行い、職場や公平な給与について議論します。

・British Association for Supported Employment (BASE) https://www.base-uk.org/home は、イギリスの障碍のある人、神経多様性のある人、不利な立場にある人々がキャリアを見つけ、維持できるよう支援するために行っている活動について紹介します。
BASE は、Microsoft Teams やコミュニティのトレーニングを活用して、デジタル スキルを拡大し、援助付き雇用セクターの近代化を目指しています。

・The Hunger Project https://thp.org/ は、アクセシビリティの基盤としてのコネクティビティの重要性について話します。
この組織は、マラウイや世界各地のコミュニティ パートナーと協力して、コネクティビティへのアクセスを提供し、アクセシビリティの高い空間、トレーニング教材、デジタルのアクセシビリティに対する支援を行っています。

・Rijksmuseum https://www.rijksmuseum.nl/en は、視覚に困難のある人やその他の見えにくい人々のコミュニティとパートナーシップを締結し、Azure AI Computer Vision と Azure OpenAI を活用して、100 万点以上の芸術作品に詳細な説明テキストを提供したことについて話します。
こちらの動画では、体験の様子を生き生きと伝えています。
https://youtu.be/_wUhAfjJ73g

■アクセシビリティの長き道のりを推進する次のステップ

Ability Summit では、全体を通して、業界リーダーたちの教訓やベストプラクティスを共有します。
本日、新しいマイクロソフト プレイブックを 4 件投稿し、物理的環境、イベント環境、およびデジタル環境に対する取り組みから学んだことを共有しました。
Mental Health America https://www.mhanational.org/ と協力して新しく作成したメンタルヘルスに関するツールキットも含まれており、 https://inclusive.microsoft.design/tools-and-activities/MentalHealthGuidebook.pdf
製品メーカーがメンタルヘルスの状態を支援するような体験を作るためのヒントを紹介しています。
また、「Accessible and Inclusive Workplace Handbook https://aka.ms/InclusiveWorkplaceHandbook (アクセシビリティの高いインクルーシブな職場のハンドブック)」では、新しいレドモンド本社キャンパスをはじめとするグローバルなマイクロソフトの建物フットプリントを担当しているグローバル ワークプレイス チームから得られた、アクセシビリティの高いキャンパスを作るためのベストプラクティスを紹介しています。

皆様もぜひご参加いただき、オンデマンドのコンテンツをこちらからご覧ください。
http://www.aka.ms/AbilitySummit
技術的なサポートが必要な場合は、Disability Answer Desk にてお手伝いします。
https://www.microsoft.com/en-us/Accessibility/disability-answer-desk?activetab=contact-pivot%3aprimaryr8
世界中の障碍のある人々のために、よりアクセシビリティの高い未来の構築を目指す皆様のご協力とご尽力に深く感謝いたします。

●本ブログの詳細につきましては、日本マイクロソフト広報資料サイトをご覧ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2024/03/19/240319-ability-summit-2024-advancing-accessibility-with-ai-technology-and-innovation/

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