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保育園どうする?→リスクと向き合う選択へ

私には3歳の子どもがおります。
共働きのため保育園を利用していますが、4月14日より原則休園となる旨連絡がありました。

1.緊急事態宣言の余波

緊急事態宣言が発令された東京都は、今、保育園の対応方針に揺れています。
その判断は自治体に委ねられており、それぞれ異なる判断がされているのが実情です。
そして、私の住所地では、原則休園となる判断がなされました。

もちろん、保育園側の苦悩はわかります。
育児において、一定距離を保つなんてことは難しく、保育士の皆さんにも園児同士にも感染リスクが伴うことは間違いありません。
休園するにしても、継続するにしても保護者からさまざまな問い合わせや、場合によっては責められるようなこともあるでしょう(本当に気の毒なことだと思いますが、このような保護者を実際に目の当たりにします)。

その一方で、保育園と同様に社会のインフラ的役割を担う業種においては、保育園に預けられないことで出勤できない人が増え、事業継続が困難になると社会にとって多大な不利益をもたらすことが考えられます。
また、これに該当する業種以外でも自身の生活を維持するために仕事を止められないという方もいらっしゃると思います。

さて、それではどうしたら良いのでしょうか。

優先されるべきは、やはり人命であることは疑いの余地がありません。
しかしながら、それぞれの利益(ここでは自分が生きるため、他者を生かすために必要なこと)が相反する部分が生じます。
だからこそ、難しい判断が求められているのです。

2.リスクと向き合う

私は介護事業に携わっています。妻も同様です。
この事業を止めてしまっては、多くの高齢者が露頭に迷うことになります。
介護現場は当然のことながらテレワークができる業種ではありません。
それ故に保育園は、私たちにとって大変重要な存在です。

話は変わりますが、介護の仕事において「リスクと向き合う」という考え方を大切にしています。
介護をするということは、その人が自分で行うことが困難な部分を補うことだと思っています。過剰でも過小でもいけません。ちょうど良い加減のサポートがその人らしい生活を支えるのだと考えています。

老人ホームで勤務していたとき、ご入居者のご家族から「転ばせないでほしい」と言われることがありました。施設で転んでしまうと、怪我のあるなしにかかわらず報告するのですが、その際、お叱りを受けることもありました。

生きている上で、生活をしている上で、絶対に転ばないなんてことがありますでしょうか。

絶対に転ばないようするということであれば、行動を制限し拘束してしまえば良いのです。
ですが、それは真に生きていると言えるのでしょうか。
生き永らえるという意味では、それも当然生きているということになりますが、人間として生きるということを考えたとき、それが最善とはとても思えません。
それをすることは過剰な対応であり、本来の介護の考え方からは逸れていることになります。

そこで、「リスクと向き合う」という考え方が必要になります。

今般のコロナウイルスの問題にかかわらず、私たちの人生は常にリスクとともにあります。
そのリスクをできる限り回避することは大変重要なことですが、本来の私たちのあるべき生き方をまっとうするために、本末転倒な行動をしてしまうことは避けなければなりません。リスクとの向き合い方、付き合い方を考えることが大切なのです。

これを前述の介護現場の問題に当てはめてみると、ベッドの足元にセンサーマットを敷いて、それが反応するたびに職員が駆けつけ「どうしました」「まだ寝ていましょう」なんて声をかけることは、決してその方にとって良いことではないということがお分かりいただけるのではないかと思います。

リスクがあることはそうなんだけど、生きる目的と優先順位を意識し、適切にリスクと向き合いながら対応していくことが、今まさに求められているのだと感じます。

保育園の利用につきましても、そこにリスクは介在するのですが、できる限りの予防策を取りつつ活用させていただきたいと考えています。

皆さんはどうされますでしょうか?

「介護」や「終活」の情報を堅く、重苦しくなく伝えています! その他、「仕事と介護の両立」や「介護職員のキャリア支援」に取り組んでいます。