宗祖しゅうそ日蓮にちれんの教おしえに従したがい日興にっこう門流もんりゅうの本尊ほんぞんを公開こうかいする。

「人ひと是これを用もちいず機きに叶かなはずと云いへども強しいて法華経ほけきょうの五字ごじの題名だいめいを聞きかすべきなり是これならでは仏ほとけになる道みちはなきが故ゆえなり」（法華ほっけ初心しょしん成仏抄じょうぶつしょう552頁ページ）

左右さゆうの真まん中なか辺あたりにあるうねった文字もじは梵字ぼんじ。

向むかって
左ひだり：煩悩ぼんのう即そく菩提ぼだい愛染明王あいぜんみょうおう

右みぎ：生死しょうじ即そく涅槃ねはん不動明王ふどうみょうおう
を表あらわす。

「この御本尊ごほんぞん全まったくく余所よそに求もとむることなかれ。ただ我われら衆生しゅじょうの法華経ほけきょうを持たもって南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょうと唱となうる胸中きょうちゅうの肉団にくだんにおわしますなり。これを九識くしき心王しんのう真如しんにょの都みやことは申もうすなり」日女にちにょ御前ごぜん御返事ごへんじ1244頁ページ

現代風げんだいふうに言いうと「生いきるものすべてその胸むねにはソウルジェムがある」かな？(^^)