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全力で取り組むからこそ、見える景色がある。『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』を観た感想。

おはようございます。
Kazuhiraです。

何かに全力で打ち込む姿って、とても美しいですよね。

先日、なんとなく観た『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』がとても素晴らしかったので、その感想を書いていこうと思います。

私はこの映画から、全力で取り組むからこそ、見える景色がある。ということを学びました。

『劇場版 響け!ユーフォニアム』とは?

さて、ここで簡単に映画の紹介をしていこうと思います。

舞台は京都。
中学3年生の主人公:黄前久美子の所属する学校は、吹奏楽コンクールの金賞を受賞しました。しかし、彼女の受賞した金賞は、通称「ダメ金」。
金は金でも、その地区の代表には選ばれなかった団体を、「ダメ金」と呼ぶ風習がありました。

久美子たちの受賞した金は「ダメ金」。そこで久美子は、自身の隣で号泣する同級生:高坂麗奈を目にします。
彼女は嬉しくて泣いていたのではなく、悔しくて悔しくてたまらなくて、涙を流していました。彼女は久美子に向かって、「めちゃくちゃ悔しい!」と、涙を流しながら言い放ちます。
久美子は、そんな彼女の涙を、ずっと忘れられないでいました。

時は流れ、久美子は高校に進学。「知らない人の多い学校で、新しいスタートを切りたい。」という思いから、中学の同級生たちの少ない北宇治高校に進学しました。
入学してすぐ、久美子は吹奏楽部の演奏を目にします。しかし、その演奏はお世辞にも上手いとは言えず、久美子は絶句します。

ある日、久美子は同じクラスの加藤葉月、川島緑輝(サファイア)に誘われ、吹奏楽部の見学に向かいます。
その時、中学の同級生:高坂麗奈が「吹奏楽部に入部したい。」と、音楽室に現れます。
見学に来ていた久美子たち三人も、そのまま吹奏楽部へ入部することに。

上手とは言えない吹奏楽部の演奏。
しかし、吹奏楽部に新しい顧問:滝昇がやってきたことで、状況は一変します。
滝のスパルタ指導に、初めは一部の部員たちから不満の声が溢れていました。
しかし、いつしかそれは、「めんどくさい」から「もっと上手くなってやる。」という強い思いに変わり、部の結束を強めていくことになりました。

そして、北宇治高校吹奏楽部は、全国大会出場を目指して、サンライズフェスティバル、コンクール演奏メンバーを決めるオーディションを経て、吹奏楽コンクール京都府大会に臨みます_。

何かに全力で取り組む姿は、美しい。

主人公の久美子は、熱心に練習に取り組んでいきます。
コンクール用の曲の練習中、どうしても難しい演奏部分がありました。
そこで顧問の滝は「本番までに出来ますか?」と質問します。久美子は、「出来ます。」と答え、全力で練習に取り組みます。
しかし、次の練習の時、久美子は、その演奏パートから外されてしまいます。
それはあまりに一瞬で、滝の迷いのない選択に、久美子はただ呆然と打ちひしがれます。

久美子は、悔しくて悔しくてたまらなかったのです。
帰り道、久美子は泣きながら橋を全力で駆け抜けます。そして「もっと上手くなりたーい!!!」と、泣きながら川に向かって叫んでいました。
そこで久美子は気が付きます。
中学3年生のコンクール、ダメ金を受賞して「めちゃくちゃ悔しい。」と涙を流していた高坂麗奈の姿を思い出し、その気持ちを理解しました。

このシーンがとても美しく、私は胸を打たれました。
「なんとなく」で何かに取り組んでいては、決して感じることのない痛み、悔しさ。それを久美子は感じていました。
久美子の姿を見て、私は「自分はここまで悔しい思いをしたことがあるだろうか?」と、自問自答しました。

大人になってから、悔しくて涙を流したことは、一度もないかもしれません。
そこで私は気が付きました。「自分はまだ、何にも全力で取り組んでいない。」と。
その気づきに対して、ほんの少しがっかりする思いもありました。
しかし、それ以上に、「自分も、何かに全力で取り組みたい。」と、強く思わせてくれました。

1ヶ月近く、私はイラストもnoteの執筆もしていませんでした。
うつ病が悪化したのか、それは分かりません。ただ、何に対しても気力が無くなっていました。そんな時、何気なく観たのがこの映画でした。

この映画を観て、私はたくさんの勇気と元気をもらいました。
心に栄養を貰った。そんな感覚です。この作品に、とても感謝しています。

現にこうして、映画を観た翌日に、そのままの勢いでnoteに感想を書くことが出来ています。

『響け!ユーフォニアム』の美しさ

エンドロールで涙を流した映画は、本当に久しぶりです。
TVシリーズを観ていた当時を思い出したという補正もありますが、それ以上に、主題歌の「DREAM SOLISTER (Movie ver)」がとても素晴らしかったです。


壮大なオーケストラの演奏をバックに歌われるTRUEさんの美しい声。
そして、物語のラストのコンクール後の一幕が垣間見えるエンドロール。
私は、自然と涙を流していました。

  • 京都アニメーション作品の作画の美しさ

  • 迫力のある楽器演奏のシーン

  • 個性豊かなキャラクターたちの成長

どれをとっても、素晴らしい要素でした。
私はこの作品を観終わった後、アニメ映画を観た。というより、
一つの美しい芸術作品を観た。そんな感覚を覚えました。
それほどまでに、この作品は美しく、素晴らしいものでした。

これから、TVシーズン2期の再構成映画、外伝、続編と、まだまだユーフォニアムの世界を体感できると思うと、嬉しく思います。

改めて、私の心に栄養を分け与えてくれた『響け!ユーフォニアム』という作品に感謝します。

本作は現在U-NEXTにて配信中。
興味がある方は是非。


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